2013-08-31

≪日本恋しい病≫

日本での楽し~いバカンスを終え、2~3キロ太ってスペインに帰って来た。

帰宅直後は毎回、≪日本恋しい病≫にかかる。

家族、食べ物は勿論のこと、今はテレビ番組が恋しい。スペインの番組にまた慣れるまでに時間がかかりそうだ。今のところ、時間がある時は≪You Tube≫で日本のバラエティー番組を見ている。

ところで、スペインの笑う感覚が理解できるまでには随分時間がかかったのを覚えている。特にこちらの≪Chiste≫と呼ばれる冗談は私にはかなりハードルが高かった。今でもこの手の冗談を扱っているテレビ番組は苦手だ。

長年培われた日本の≪おもしろい≫と思う感覚は、日本に帰る度にテレビなどを通じて、いとも簡単に復活するのだった。そしてそれとは反対に、スペインに戻る度に、スペインの≪おもしろい≫に拒絶感を感じるほど、すぐにはスペイン流≪おもしろい≫感覚が戻らない。





晴れていてもどこか白っぽい空の下で、清掃の行き届いたゴミのないきれいな日本の道。突き抜けるような真っ青なきれいな空の下で、犬の糞や紙くず、ビニールやガムで汚れているスペインの道。きれいな道には慣れやすいが、汚れた道は抵抗感を覚える。しかし悲しいかな、時間が経つにつれて後者が自分にとって普通になってしまう。またきれいな道に帰るまでは。



それにしても、今年の夏は暑かったですね‼


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2013-08-16

日本語が読めない試練

私の息子は日本語(関西弁)が喋れるのに、日本語が読めない。書けない。

なので、彼はしばしば信じられない試練に見舞われる事がある。

ある日彼は、冷蔵庫にあった紙パックの液体をドクドクとたっぷりコップに入れ、「これ、コーヒーでしょ?」と聞いてきた。

自宅ではコーヒーはあまり飲まないので、冷蔵庫に入っているとは思い難く、「どの紙パックの?」と聞いた。

彼が指で示したパックには、毛筆体で 《創味の そうめんつゆ》 とあった。

大体パッケージには《海とカツオ》と思われるイラストまで付いているのに、これがコーヒーのパッケージと思うとは、何と言う発想!

また、彼はカルピスが大好きで、字は読めなくともカルピスのあの涼しげな模様は良く知っている。が……

ある日姉の家でカルピスが飲みたくなり冷蔵庫からカルピスを取り出すと、これまたなみなみとグラスに注ぎゴクリと飲んだ。彼が注いだカルピスは、昔ながらの茶色の瓶入り《水で溶くカルピス》だった。



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2013-08-12

めまいのする様なハプニング

スーツケースとは別行動をすることとなった私たちは、本当ならマドリッド・バラッハス空港ターミナル4に着く予定だった。しかし、着いたところはターミナル2。

これだけなら文句はなかったのだが……

実はオーバーブッキングがあった時点で、払い戻しのチケットをもらったが、時間がないのでマドリッドに着いてからイベリアカウンターで手続きをしてくれと言われていた。近くのインフォメーションで聞くと、イベリアのカウンターはタ-ミナル4にあるという。

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/trixou/6578243247/">
Trix: Cada vez mejor ... y preparando viajes :-)</a> via
<a href="http://photopin.com">photopin</a>
 <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.0/">cc</a>
ご存知の方も多いと思うが、マドリッド・バラッハス空港は、タ-ミナル1、2、3、とタ-ミナル4はとてつもなく離れている。紛失の挙句、今度は払い戻しの請求の為、タ-ミナルからタ-ミナルへと移動させられ、カウンターでは手際の悪過ぎるベテランと見られる従業員に現金ではなく、デビットカードを渡され、銀行で全額引き出すように指示される。

本当ならマドリッドのトランジットは5、6時間だった為、近くのホテルまで予約していたので、払い戻しの引き出しはとりあえず後にして、今となっては僅か1時間半程となってしまった利用時間をホテルで過ごすことにした。

とんだハプニングの連続で食事もとっておらず、近くのBarで食事を済ませ、シャワーをして、また空港へ戻った。

早めに着いたつもりだったがエミレーツのカウンターにはもう大勢の人が列を作っている。最後尾に並び、しばらくすると、息子が

「僕のカバン持ってる?」と突然意表をつく質問をしてきた。

彼はなんと!ホテルにパスポートなどが入っているカバンを忘れて来たのだ!!!

名残惜しく列から外れ、彼の手首を鷲摑みして、黙々とタ-ミナルの端から端へとタクシー乗り場を目指して急いだ。呆気にとられ、万が一のことを考えると怒る事すら頭に浮かばず、その横で何か申し分けなさそうに言っている息子のことも耳に入らない状態だった。

ホテルに着いて、部屋のドアを開けると、何故これが見えなかったのか?と思うほど見やすいところにカバンはあった。

再び空港へ戻る。息子は、「今だったらもうチェック・インの列も少なくなっているだろう」と今までの不安は吹っ飛んだらしく、能天気ぶりを発揮。

ハプニングの一日はこの一軒で幕を閉じた。それ以降は平和に旅行を続けることができた。

そして私たちのスーツケースは、後日空港から宅配された。着払いで!



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ハプニング 初日

今年の帰省は、初めてエミレーツ航空を利用して帰ることにした。

一度マドリッドに出て、夜の便でドバイ、そして日本へと向かう。トランジットの時間が長いためドバイ・コネクトと言うエミレーツのサービスを使ってドバイ観光もできるので、時間は掛かるがこれに決めた。

出発の朝、お昼に空港へ向かう前にちょっとした用事を済ませ家に帰ってくると、郵便受けに何やら郵便局からの通知が入っている。昨日の不在票の様だ。郵便配達人の手によって書かれた差出人は、乱筆過ぎて読めない。

何か緊急の手紙かもしれないと、まだ少し時間もあるので郵便局に行った。そして郵便局では、長蛇の列が私を待っていた。

時計を気にしながら、やっとの思いでもらった手紙は、なんと!カタルーニャから来た罰金。先月カタルーニャのある道でスピード違反をしてしまった様だ。もう銀行に行ってる暇もない。悔しいことに、今なら100ユーロの罰金が半額になる。悲しいかな、今からちょうど帰国予定日までに支払えば50ユーロになるのだ。

そんなこんなで、時間も無く、泣く泣く空港へ。

空港へ着くと、イベリアのカウンターで「オーバーブッキングがあったので他の便に代わってくれと言われる。それも1時間半ほど早く出る、出発時刻まであと40分という便に。

2、3カウンターを、これも2、3回振り回されて、やっとの思いで搭乗券を手に入れると、時間はもう出発時間まで僅か10分。

焦りまくる私の横で息子は妙に落ち着いている。彼は、「自分達が乗るまでは飛行機は飛ばない。そうなる前に自分たちを呼び出すアナウンスがあるはずだ。と超スペイン人らしい時間に動揺されない性格を発揮した。

そして10分遅れて搭乗口に着いた私たちの前には、まだ搭乗すら始まっていないゲートの前に、文句も言わず会話に夢中になって列を作って待つ乗客たちがいた。如何にもスペイン

20分ほど待たされた挙句、冷房の効いていない機内でまた20分。マドリッド着陸後もタラップが来ず、また待たされることに。


photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/mgalar/4370685981/
">M. Galar</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href=
"http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.0/">cc</a>
日頃の行いが悪いからかなんなのか、1時間程遅れた便には私達のスーツケースは乗っていなかった!!! 紛失したらしい!!!

カウンターでは、「まだこちらに着いていない」と言う。ベルトコンベアーの前でスーツケースを待つ乗客、私たちを含め6人程だった。一体、どのようにすればそんな少ないカバンを見失うのか??? それにこの手際の悪さは一体何なのか? 

結局、スーツケースは発見され次第目的地まで送ると言うことで、私たちは機内持ち込み荷物だけで帰国することになった。 

しかし、ハプニングはまだ私を待っているのだった。

続きは次のブログで……


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