2014-05-30

今夜の見どころ!

今夜ワールドカップ前のボリビアとの親善試合がある。

今日の試合でデル・ボスケ監督は、招集メンバー全員を起用する予定だ。と言うより試す予定だ。

話題のアトレティコ・デ・マドリッドの、足の筋肉治療中のディエゴ・コスタ選手と、マンチェスター・シティー所属で数か月前から足首の故障で試合に出場していないへスス・ナバス選手は、今日いくつかの最終検査を行い、ブラジル行きメンバーに入るか否かが明日発表される。

ゴール・キーパーは、今回スタメンにスペイン代表お馴染の、レイナ選手が起用される予定。そして、後半は、このカテゴリーでは初出場となるマンチェスター・ユナイテッドのキーパー、デ・ヘア選手がその腕を試される。

他にも、アスレティック・ビルバオのミッドフィールダー、アンデル・イトゥラスぺ選手やバルサのフォワード、デウロファウ選手、チェルシー所属のデフェンダー、アスピリクエタ選手など、これまでサブカテゴリーでスペイン代表として活躍してきた若手の出番も見どころだ。


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2014-05-29

こんな時に出る大阪弁

バレンシア裁判所は、バレンシア自治政府元プレシデント顧問、ラファエル・ブラスコに懲役8年の刑を言い渡した。

このブラスコ元顧問、一体何をしたのかというと…

公的資金の横領、汚職、行政違法行為、公文書の偽造等……

まぁ~色んなことに手を染めてきたものだと感心したくなるくらいの罪多き奴。

今回のこの判決は、バレンシア政府からの≪ニカラグア開発援助金≫横領罪での罪。

ある財団に開発援助金としてバレンシア政府から支給された額は1800000ユ-ロ。その僅か2.5パ―セントにすらもならない43000ユ-ロが活用されただけだ。

このブラスコをはじめとするこの事件に関与した人達によって使われた市民のお金。

ブラスコに於いては、市民のお蔭で、何件かの物件を購入している。

それでもこの判決に不服のブラスコは、最高裁に持って行くつもりだ。

ただこの事件の恐ろしいところは、これは唯の一例に過ぎないと言う事だ。

現役の大臣や国会議員、官僚が汚職や横領の疑惑を持たれながらも、未だにその職を離れず、平気な顔で次から次に口実を変えては逃れ、そしてめっちゃ友達なのか何なのか知らないが、彼らは同じ党仲間のことを信じきっている様に演技する。

ついつい大阪弁が出てしまう。

お前らアホか!っと。

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2014-05-26

危機!スペイン二大政党

粘りと、その何処から湧き出るのかわからない超人的体力によって、土曜日のチャンピオンズリーグは見事レアル・マドリッドが大会10度目の優勝を飾った。

殆ど勝負が確定してた最終間際に決めたラモス選手の同点ゴールは、それまでのレアルの選手に活を入れた様だった。

土曜日は朝から晩まで、夜中までその話題で持ち切りだった。

そして翌朝、欧州議会選挙が物静かに始まったのだ。

それでも、ニュースのトップはさすがサッカーの国、チャンピオンズリーグがメイン。

その上、モナコでのF1も重なって、欧州議会選挙は影薄きニュ―スの様にさえ見えた。

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投票率の低さが噂される中、それでも結果は非常に興味深い。

スペインでは、これまで続いてきた二大政党制を、つまりポプラル党とスペイン社会労働党の2党が順番で政治支配をしてきたことに反発する国民の声がこの選挙でどの様に反映されるかが見どころの一つだった。

結果はポプラル党が勝利したものの、前回の2009年度よりはるかに少ない議席を獲得。スペイン社会労働党も同じく、第二の勢力となったが議席数は激減。

それとは反対にミニ政党が議席数を上げた。

例えば、大学で政治学を教えるパブロ・イグレシアス教授率いる、政党として立ち上がってから僅か4ヶ月の≪PODEMOS≫党が、第3勢力≪イスキエルダ・ウニーダ≫に次いで、議席5を獲得した。

更に付け加えるなら、このポプラル党、スペイン社会労働党のスペイン二大政党は、スペイン欧州議席の49%にとどまり、前回の80%からはかけ離れた支持率となった。

しかしながら、これはスペインのこと。

他のヨーロッパ諸国がどの様な結果を出したのか?

お隣のフランスでは超保守派が大勝利を収めたらしい。

今回の欧州議会選挙は、如何に各国の焦点の置き方が違うかが浮き彫りになったかようだ。


2014-05-23

リスボンを目指して!

今年のUEFAチャンピオンズリーグは、大会史上初めてのマドリッドに拠点を置く2チームのダービーマッチ。

その上、開催地がお隣のポルトガル・リスボンなので、列車、飛行機はリスボン行の便を増やし、車での移動を考える人も多い。ただ、その人たちが全て試合のチケットを持っているわけではない。

アトレティコ・デ・マドリッドはまさに40年ぶりの決勝進出。リーグ戦優勝の勢いで!っと期待はきい。

レアル・マドリッドは、スペイン国王杯を手にしたものの、今年のリーグ戦は終わってみれば第3位と芳しい成績とは言えなかった。監督のアンチェロッティもこの試合に負ければ、他チームに行ってしまうとの噂も出ている。12年ぶりの優勝なるか!従って、こちらも期待はだ。

そんな両チームを少しでも近くで応援しようと、多くのファンがリスボンを目指すのである。

連日の様にその模様はスペインの一大イベントの様にメディアで取り扱われ、その翌日に控える欧州議会の選挙はいまいち盛り上がりに欠けているのが現状だ。

さて、この試合を放送する予定のTVE(スペイン国営放送局)は、このイベントのために150人もの人間をリスボンに派遣している。その中には、20名ほどの記者でも、カメラマンでもない、重役が含まれている。なんとその週末の滞在費込みで。

ちなみにこの放送局、昨年度の赤字額、なんと1130000ユーロ。

何はともあれ、この国のサッカーに対する盛り上がり様は、この国の文化であり、マドリッド以外の都市でも明日、その時間は、町行く人は少なく、ゴールがある度に歓声や車のクラクションの音があちこちから聞こえてくるのだ。

私の中庭の様に…








2014-05-21

このおやじでいいの?もっと他にいたでしょ?

欧州議会の選挙も、もう残るとこ僅かとなった。

先週末、スペインの与党野党代表として、ポプラル党の第一候補者アリアス・カニェテ氏と、スペイン社会労働党の第一候補者バレンシアーノ氏で、一対一の討論番組が放送された。

その番組中に、カニェテ氏は女性であるバレンシアーノ氏にこんなことを言ってしまった。

「女性との一対一の討論は厄介だ。何故なら、知的レベルに於いて優れているところを見せたり、或いは討論で追い詰めでもすれば、すぐに男尊女卑だと言われる」

この発言はすぐに多くの非難を浴びた。国内は勿論のこと、海外のメディアでも取り上げられるほどだった。

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個人的にはこの発言自体に関して、目頭を立てて…とまでは思はないが、場所を考えろ!と思わずにはいられない。

何故、こんな人がスペインを代表する欧州議会の候補に選ばれたのか?それも第一候補に。

彼は大臣時代から時々オッチョコチョイな発言をする人だった。

ちょっと恥ずかしい。

実は、スペイン社会労働党の候補者の告知時期よりかなり遅れて、ポプラル党はこのカニェテ氏を候補に選んだのだ。

こんなんしかいなかったの?という感じ。

(写真はある番組で、番組のマスコットにヨーグルとを与えているところ)

それでも、現時点での選挙前世論調査では、ポプラル党は前回よりは下回るものの、スペイン社会労働党や他の党よりも支持を得ている。

ちなみに、今日のあるラジオ番組で、カニェテ氏は初めてこの発言に対して謝罪をした。

2014-05-20

ニートになった自慢の友人

スペインの教育事情は日本とかなり違う。

≪お受験≫はないものの、小学生のころから落第がある。とは言え、小学生では稀なことだ。

しかし、中学に入ると話は変わる。

一クラスに2~3人。4年制の中学で、年が上がるごとにその数も増える。

息子の中学時代の新学期のクラス写真にも、髭の生えた大人が写っていることもあった。

今、息子は高校生。そのクラスの半数程が落第生らしい。そう、中学4年を終え、高校に入る年齢は落第していないと16歳。そうした16歳の新入生と一緒に、17歳、18歳や19歳の大人が一緒に勉強している。

中学4年生の進路選択は、高校に進学するか、専門学校に進学するか、或いは働くか、またニートという手段もある。

進学に関しては受験がない!大学受験までは彼らは受験知らずなのだ。



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さて、中学時代の息子の仲の良い友達の一人が現在ニートになった。

彼は高校に進んだが、自分の思っていたような勉強ができないという理由で辞めた。

彼はもともとIT関係に強く、そういった勉強を将来大学で勉強したかったらしいが、大学までの2年間の高校で受ける教育が物足りず、遂に放棄してしまった。

そして今は週に数回英語の勉強に行っているようで、それ以外はニート生活を満喫しているらしい。

その情報を聞いた息子の羨ましそうなこと。

そして、何故か≪ニートの友達がいる≫ということが、とてもとても嬉しい様子だ。

ちなみに≪ニート≫はスペイン語で≪NINI ニニ≫と呼ばれている。




2014-05-19

母の日から、まるでGWの延長の様な呑気な日々を送っていて、すっかりブログの更新もせず、ドンドン落ちていくブログランキングにショックを受けて、ようやくまた復活。

昔から筆不精の私のこと、いつかこうなることは分かっていたものの、これではまた以前の三日坊主の私に戻ってしまう。私としては記録的にも続いていたブログをこう簡単に放り投げるのも悔しくて、心機一転また頑張ることに決定。

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ブログをサボっていた間に、サッカーでは、セビージャがUEFAヨーロッパリーグで、これまた体に良くないPK戦の末優勝。先日も最後の最後まで楽しませてくれたリーガ・エスパニョーも、アトレティコ・デ・マドリッドのリーグ優勝が決まり、今週リスボンで行われるUEFAチャンピオンズリーグ決勝もスペインチーム同士の対決となった。

また、いい天気に恵まれたのもあってイースターのバカンスをスペインでと、海外からの観光客が増え、サービス業の雇用の上昇の影響で、僅かながらもその期間の失業率は減った、という嬉しいニュースもあった。

今週末は欧州議会の選挙を控え、各地で選挙運動が活発に行われている。

また、こんなニュースもあった。

スペイン女性の寿命の長さが、日本に次いで第2位と発表された。ある精神科の医師は、「スペイン女性のおしゃべりが長寿の要因の一つだ」と語っている。

納得!スペインのお婆さんほんとによくしゃべる!

このニュースの数日後、ある番組で偶然にも、老人の共同マンションの取材番組があった。

最後のシーンでは、食堂に集まった3人のお婆さんが、一つの質問に対して、一斉に答えが返って来た。つまり人の言うことなどに耳も傾けず、個人がそれぞれのお喋りを披露。≪会話が成り立ってない≫状態だった。

前述の様に、今週末は欧州議会の選挙、UEFAチャンピオンズリーグの決勝と、お届けするニュースが待っている。お楽しみに♪

それではまた、よろしくお願いします。






2014-05-04

我が家の≪母の日≫

このブログを初めてから2回目の≪スペインの母の日≫を迎えた。

去年の5月第一日曜日≪スペインの母の日≫と、あまり変わりのない一日だ。

息子と私は、最近ひどい花粉症に悩まされ、外出するのも億劫になっている。

そんな花粉症でなければわからない苦しみに耐えながら、止まないくしゃみをし、息子は去年同様≪全く今日が何の日か知らないまま≫、片手にマウス、もう片方の手にハンカチタオルを握りしめ、友人たちとOnlineゲームを楽しんでいる。

ここまで無関心になると、その無邪気さに呆れて笑ってしまう。

そして私は密かに、≪母の日≫のご褒美を自分に買うのでした。












2014-05-01

セビージャ~!トリノへ!

UEFAヨーロッパリーグ準決勝戦、バレンシアVSセビージャは、終了1分前のセビージャの劇的なゴールで勝負が決まった。

先週のセビージャでの第1戦では、セビージャが2対0でバレンシアに勝っており、決勝進出にはかなり有利に見えていたが、今日のセビージャには何かが欠けていたような気がする。

それとも、バレンシアがホーム戦ともあってファンの期待も多く、それに応える様に勢いに満ち溢れていたのかも知れない。

その証拠に、バレンシアは3点のゴールを決め、大大逆転!殆ど決勝戦への切符を手にして湧きに湧き上がっていた。

試合90分、5分の延長が告げられた時、誰がセビージャの奇跡を期待しただろうか?

終了まで僅か1分程の最後のチャンスを見事にゴールへと導き、勝利を再び手にしたそのセビージャを待つのは、今日トリノに勝ったSLベンフィカ。

5月はリーグ戦、UEFAチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグとサッカーファンには、特にスペインサッカーファンにはたまらない月になりそうだ。

それでは勝利を称えて、セビージャFCの歌をどうそ。





大詰めを迎えつつあるサッカー。それぞれのリーグ戦

今日はメーデー。

例年なら各地で行われる集会や活動が新聞やニュースのトップを飾るところだが、今年の5月1日は違う。

メーデーと同じく、否それより大きく報道されていることがある。




昨日のUEFAチャンピオンズリーグ、チェルシー対アトレティコ・デ・マドリッドのニュースだ!

火曜日にはレアル・マドリッドがUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦出場を決めたのもあって、リスボンで開催される決勝戦にスペインチーム同士の対決となるかどうかが注目されていた。

先週、チェルシーを迎えての第一戦では0対0と、今回の第2戦、ロンドンでの試合に全てがかかっていたアトレティコ。

前半、アトレティコ出身のフェルナンド・トーレスに先制点を取られたものの、前半終了間際にアドリアンの同点ゴールが決まる。

後半アトレティコの勢いは、ロンドンに集まったアトレティコファンと心が一つになったかの様に、留まることを知らなかった。

この決勝出場は、アトレティコにとって40年ぶり。

1974年、今回レアル・マドリッドに敗れたバイエルンと決勝戦で対決。

優勝は逃している。

なんと、40年前のその決勝戦には、あの≪スペインサッカーの父≫故ルイス・アラゴネス氏が選手として出場している。

決勝戦は、マドリッドの2チームが5月24日リスボンで対決する。もう、リスボンのホテルというホテルは予約でいっぱいとのことだ。

そして今日は今日で、バレンシアはセビージャを迎え、UEFAヨーロッパリーグの決勝進出をかけて対戦する。

第1戦ではセビージャがホーム戦で2対0でバレンシアに勝っている。

さて、大逆転なるか?それともセビージャはそのアドバンテージを維持出来るだろうか?