2015-04-28

このおばさん、ボケてるよ、絶対。

スペインでは一定の条件を満たす、子供を抱える家族は、学校での《給食援助》を受けることが出来る。

多くの場合、経済的な理由からこの援助を受けることになるのだが、実はバレンシア市では市内にある3つの公立学校に対し、この援助を受け取る為に新たな条件を加わえた。

それは、市に対して借金が無い事。つまり、罰金や固定資産税などがきちんと支払われていることが条件の一つに加わった。

現在のところ52名の子供達が、この条件が満たされず《給食援助》を受けられない。

まず、罰金や税金を払っていないのは、払えないからと言う理由を考えると、そこまで経済的に追い込まれている家族がどのようにして給食費を払うことが出来るというのだろうか。そして、この52名の子供達の中には一日の食事が給食だけという子供もいるという。

まったく、援助とはバレンシア市にとって何なのだろうか!

その一方で、バレンシア市長リタ・バルベラ氏は、先日彼女の大変贅沢な、このクライシス時に不釣合いな程の公費の無駄使いを暴露されたばかりだ。公費は彼女の使用する高級ホテルや贅沢な食事に変身。完全に私費と公費の区別もつかない、《ボケたおばさん》としか言いようがない。

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Alberto Fabra clausura el 14 Congreso Provincial de Valencia. 14 Julio 2012
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 <a href="https://creativecommons.org/licenses/by/2.0/">(license)</a>
バレンシアの場合、《援助》とはこのボケたおばさんの《間違った贅沢》を援助することなのだろうか? こんなボケのもう始まってる様なおばさんに、これからもバレンシア市を任せてもいいのだろうか?

話は変わって、バレンシア市長と同じくポプラル党のアラゴン政府では、来年度の《給食援助》及び《教材援助》に800万ユーロを費やすことを発表。世帯収入順で、収入のない家族が最優先される。

この違いは一体何なのか!

バレンシアの52名の児童が来年度給食を食べれるか否かは、その家族が市に対しての借金を払えるか否か、そして期間は今日から一週間と迫られている。

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2015-04-22

驚きの立候補。YOYASさんの場合

皆さんは《ビッグ・ブラザー》というTV番組をご存知だろうか?

10数名の参加者が24時間中カメラが回っている家の中で3ヶ月共同生活をする、リアリティ番組だ。スペインでは《グラン・エルマーノ》と呼ばれ、世界各国でも企画、放送されている。

毎年1回企画されるこの番組は昨年で既に15回目を迎えた。

参加者の数も相当数にのぼり、このTV出演を機に有名になる者もいる。

その中で《第2回グラン・エルマーノ》に参加したカルロス・ナヴァロさん、通称“YOYAS”さんが5月末に行われる地方選挙で、バルセロナ県ヴィラノヴァ・デル・カミの市長に立候補することを明らかにした。

このナヴァロさん、非常にパーソナリティーが強烈で、《第2回グラン・エルマーノ》ではその暴力的な行動がテレビ向けでないと判断され、番組から追放された経歴の持ち主だ。

しかしながら、その荒っぽい暴言は、意外にもある意味に於いては面白く世論を語っているかの様で、主にカタルーニャのローカル番組などではお馴染みの顔となっている。

性格同様強烈な自論を展開する彼は、時としてコントロール不可能な程で、特に移民に関しての意見は問題にもなった。

スペイン語、カタラン語で話されているが、どのような人物かご覧ください。










2015-04-20

衝撃!バルセロナ小学校殺人事件-その2

時間が経ち、今朝バルセロナで起きた殺人事件の詳細がメディアを通じて飛び交っている。

まず、少年は凶器に使われたクロスボウやナイフの他、火炎瓶も持ち合わせていたとの報道があった。最初に襲われた女子教師とその娘さんのクラスで火炎瓶で他のクラスメートを脅したと言う証言もある。

少年は最初に、女子教師をクロスボウで襲い、母親を助けようとした同じクラスにいた娘さんの足をナイフで刺した。

クラスメートは教室から逃げたし、その騒ぎで様子を見に現れた男子教師をクロスボウで襲った後ナイフで胸の辺りを刺したのだった。その傷が致命傷となった男子教師は、実は2週間前から代理としてこの学校に就任したばかりだった。

その後少年は誰彼なしにクロスボウで襲撃。教員1人と生徒1人が怪我を負った。

少年は数週間前から先生やクラスメートを殺すように命令する声が聞こえたと、精神病を疑わせる発言をしている。現在は両親と共にバルセロナの精神科の病院に移送されている。

残念ながら日本でも最近未成年者の殺人事件が問題になった。そしてスペインでも未成年者の殺人事件はこれが初めてではない。しかしながら今回の場合、犯人の少年は13歳。刑事責任にも問われなければ、逮捕もされない。現在のスペインの法律では裁かれない年齢なのだ。




衝撃!バルセロナ中学校殺人事件

今朝バルセロナの中学校で、13歳の生徒による殺人事件が起こった。

少年は今朝、学校に遅刻。教室のドアを開けた女子教師の顔に向かって、持っていたクロスボウを放ち、同じクラスにいたこの女子教師の娘にもクロスボウで怪我を負わせた。

この騒ぎに駆けつけた別のクラスの教師が胸に矢を受け死亡。

その後違う教室へ向かい別の児童をナイフで襲った。現在の発表によると怪我人全員の命に別状はない模様だ。

同じ学校に通う生徒たちの証言では、この少年1週間ほど前から《ブラック・リスト》なる物を持ち歩き、その中にはこの学校に通う教師、生徒25名の名前が標的をして記されいたらしい。全員を殺して自殺するつもりだと語っていた様である。

ちなみに事件に使ったクロスボウは木材とボールペンで作られた自家製だった様だ。



2015-04-17

UEFA《オールスターゲーム》

UEFAは2017年に、ヨーロッパサッカーに於ける《オールスターゲーム》の開催を計画中だ。

アメリカのNBA同様、ファンからの投票によってヨーロッパのチームで活躍するスター達を北欧VS南欧に分けて、ゲームが繰り広げられる予定。

ファン投票はUEFA公式ホームページから行われる予定で、同じチームから参加できるプレイヤーは最高で2~3人という設定だ。また、両チーム監督もファン投票によるとされている。

これによって、あのレアル・マドリッドのクリスティアーノとバルサのメッシが同じチームでプレイする可能性が出てくることも考えられる。

今、こうやって考えてみると、何故今まで欧州サッカーの《オールスターゲーム》がなかったのかと不思議にさえ思えてくる。

UEFAはこの《オールスターゲーム》案に着手したばかりだ。しかしながらUEFAプラティ二会長は、2017年の開催に向けて全力を尽くす意向を表明。

クリスティアーノとメッシの同チームでのプレイの実現は、あくまでも開催の年まで彼らが現在のチームか、少なくとも南欧に属するチームに所属していることが必須ではあるが……





2015-04-16

ライオン、海老を食べる

2013年から始まったテレビ番組《Master Chef》。年に一度行われる一般人による料理トーナメントの番組だ。

スペインでは大変人気のある番組で、視聴率もなかなか良い。《Master Chef Junior》と子供達のトーナメント番組もある。一般人からの参加を集い、トーナメント方式で料理の腕を競い合う。

今年で3度目のこのトーナメントには15000人もの参加者が集まった。その中から、番組、つまりテレビ放送に参加できる15人が絞られる。

15人は毎週、様々な料理の課題をクリアーしていくのだ。と同時に毎週一人、また一人と脱落していく。

昨日はそのトーナメント第一日目。

このトーナメントには、一般人とは言え、かなりの腕前を持った人が参加している。

だが、15人のトーナメント参加者を選択した審査員の誤審だったのか、誤解だったのか、問題の一皿がのある参加者の手によって出来上がった。

《ライオン、海老を食べる》と称す一皿。

赤パプリカとジャガイモで出来たライオンの顔に、トマトとイチゴのガスパッチョをかけていただくという代物。テレビが不慣れなのか、料理が不慣れなのか知らないが、あろうことにもこのジャガイモ、半生だったようだ。

サイテーの評価を言い渡されたこの料理の作者・アルベルト君は、その時点で脱落。




日本の素晴らしきママ達の、美しき《キャラ弁》には程遠いものがありました。






2015-04-09

ブルーとピンク。そして男子と女子

日本でもファストファッションブランドとしてお馴染みの《ZARA》。

そのZARAから販売されていた《べビィー用ボディスーツ》に性差別だとした訴えが沸き起こった。

そのボディスーツは男の子用、女の子用と思われる2種類があり、それぞれ5枚セットで売られている。

一つは「COOL & CLEVER」と書かれたボディをはじめ、ヒゲのプリントものや「ALWAYS BLUE」と書かれたブルートーンのボディが5枚、またもう一つのセットは「PRETTY & PERFECT」と書かれたボディ、クラウンのプリントもの、そして「ALWAYS PINK」とこちらも全てピンク系でまとめてある。

性差別と見られてもおかしくない様な気もするが……

そもそも、ZARAもきっと店頭やネットで、ブルー系を男の子用スペースに、ピンク系を女の子用スピースに配置したに違いない。

しかしながら、こんな配置さえしなければ、ブルーが大体男の子用で、ピンクが女の子用と決めてしまうことにも疑問が湧いてくる。男の子がピンク色の「PRETTY & PERFECT」を着ても、女の子がブルーの「ALWAYS BLUE」を着ても別に変ではないと思うのは、私だけだろうか?

私なんか、以前息子が小さい時(と言っても7歳か8歳の頃)、紺色のパンツに大きめの手書き風星柄プリントのはいったパジャマを買ったことがあった。私はパジャマを見て可愛さのあまり一目ぼれ。息子に買ったのだった。しかし家に帰ってよく見ると、上の白いTシャツ部分には「PRETTY GIRLS」という文字が…。

それでもその文字さえ気にしなければ、非常に可愛いパジャマで、やっぱり私のお気に入りの一枚だった。息子も気にもせず、文句も言わずに、そのパジャマを着て可愛く振舞っていたように思う。そして彼もその星のズボンは気に入っていた様だった。

つまり、好きなら買えばいいし、嫌なら買わなければいいということじゃないの。

ちなみにこのZARAのボディスーツ、ネットでは既に販売中止になっているらしい。




2015-04-06

大学生の終わりのないフィエスタ

良い天気に恵まれた今年のイースターもようやく終わった。

海外からの観光客に加え、国内の観光も増加した今年のイースターの連休は、各地とも観光業界には大変喜ばしい結果を生んだ。

兎に角、全国的にお天気が非常に良かったのも、特に国内観光客に影響を与えた様だった。

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/10352740@N03/13975188434">Semana Santa Zaragoza 17042014 331</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="https://creativecommons.org/licenses/by/2.0/">(license)</a>

毎年このヨーロッパ版ミニゴールデンウィーク前後に、スペインにやって来る非常に行儀の悪い大学生観光客がいることをご存知だろうか?

El Saloufest》というイベントが、カタルーニャ州タラゴナにあるリゾート地サロウで開かれ、イギリスを主として、海外から大勢の学生が4月18日までこの地で《終わりのないフィエスタ》を楽しむのだ。

試験の終わった海外の大学生たちが安い旅費でやって来て、スペインの安いお酒と、大変簡単に手に入るドラッグで羽目を外しまくり、毎年ニュースになるほどだ。その行儀の悪さは、この町に住む住人や、他の例えば家族観光客にとって耐えられないものとなっている。

そもそもこの《El Saloufest》というイベントは、サロウ市から《スポーツイベント》として認可されている。しかしながらスポーツとは名だけで、実際のところはアルコール、ドラッグ、セックスによるフィエスタパラダイスと化しているのだ。

イベントには10000人余りもの学生が詰め掛ける。学生たちがこのイベントに払う旅費は平均でたったの360ユーロ程だそうだ。そしてこれによるサロウ市の経済影響は、5百万ユーロとも言われている。

住民の絶え間ない苦情、他の観光客への悪影響、学生の事故、サロウ市のイメージダウンと彼らのもたらす経済影響だけでは割が合わない。サロウ市は5年間支持してきたこのイベントにようやく反対の姿勢を表明し始めた。