2017-05-31

苗字革命!スペインの場合

スペイン人の苗字は、通常その人の両親の苗字が付けられる。つまり2つ苗字がある。

息子が生まれた90年代までは、父親の苗字の後に母親の苗字が付けられていたが、2000年になってからお役所に申請すれば、母親の苗字を最初にもってくることができるようになった。

それでも伝統から、或いは面倒くさいという理由から、一般的には父親の苗字を最初にする人が殆どだ。

しかしこの7月から、わざわざ苗字の申請をしなくとも、出生届だけで苗字の順番が決められるようになるらしい。

気を付けなければならないのが、3日以内に届けを出さないと、お役所の方で勝手に苗字の順番がつけられてしまう。

アルファベット順、響きが良い、書いたときの見た目が良いなど、担当した人の気分次第で決まってしまうから堪らない。

ただ、これまでのようにお役所に行く手間は省かれ、出産先の病院で手続きができるようになるそうだ。


最初に言ったように、スペインでは子どもが生まれると、両親の苗字を受け継ぐ。そして孫が生まれると、1番目の苗字(父親の苗字)は受け継がれ、2番目の苗字は孫の母になる人の苗字が付けられる。これは孫が男の子の場合。

もし孫が女の子だったら、孫の父親の苗字が最初に、そしておじいちゃんの苗字が2番目につけられるという具合だ。

つまり(特別に申請をしなければ)、父親の苗字は男の子が生まれる限り永遠に受け継がれることになる。そして母親の苗字は2代でお終いという運命だった。

だが7月からは母親の苗字が代々受け継がれていくことも可能になるわけだ。

スペイン人とご結婚をお考えの日本人女性の方、近い将来あなたの苗字がスペイン人の苗字として親しまれる時代が来るかもしれませんよ!








2017-05-28

夜間の運転禁止?

この程、初心者運転手向けに新たな交通規制が提案された。

アルコール基準値0
アルコールに関してはドイツやイタリアでは、既に初心者はノンアルコールの運転が義務付けられているそうだ。ヨーロッパの中には、初心者に限らず全ての運転手にアルコールが禁止されている国もある。

私は個人的にほとんどお酒の飲めない人なので、これにはまったく賛成。若い頃は規制も今ほど厳しくなく、お酒を飲んだ友人の車に乗ったこともあるが、今、車を運転する立場になって考えると、無責任すぎる行動だったとゾッとするほど恐ろしく感じる。

お酒だけでなく簡単にドラッグも手に入るお国柄、この規制は初心者だけでなく、全運転手に実施してほしいものだ。


最高速度80キロ
現在のところスペインでは、初心者であろうがなかろうが交通標識に従った速度で走ればよい。私が免許を取ったころは、1974年から実施されてきた規則により、最初の1年は80キロが最高速度と教わった。初心者マークを付けた車が現在のように最高120キロまで出せるようになったのは2011年からのことだ。

スピードを出したところで、飛行機並みの時短になるわけでもなく、早いからと言ってドライブテクニックが上手と言うわけでもない。ただ、道路によっては80キロでは遅いかも…と思われることもなきにしもあらずっと言ったところか。


夜の運転禁止
3つ目の夜間の運転禁止は大いに物議を呼びそうだ。時間帯はまだはっきり発表されていない。しかし夏は10時ごろまで明るく、冬は5時ぐらいには暗くなる国。運転時間にもサマータイムが導入されるのだろうか?

これは初心者だからという問題ではないと思う。私自身、例えば20年前と今では夜の運転のしやすさが著しく異なるのを感じる。交通量のない道でさえ運転しにくい。街灯や車のライトが眩しく感じることも少なくない。郊外にでも出ようものなら、通い慣れた道なら兎も角、見知らぬ土地の夜のドライブは危険だ!


もっともこれらは提案にすぎない。そしてこうした提案や規制が今後は必要なくなる可能性も考えられる。

今月バルセロナで『International Motor Show』が行われたが、展示された車を見ると、運転技能の必要性が激減し、その代りに"お任せモード"的なものが増えている。ここ4~5年で劇的な運転システムの変化が来るだろうと、車オタクの友人が胸を張って言っていた。

最後に交通局のオカルト映画並みの動画をどうぞ。









eye on the ball



ADORAaaaaaaBLE

全く子どもって予期せぬことをしますよね。可愛すぎるます😍

2017-05-27

SOTPって何?


字や絵を大きく書くことは、意外に難しい。

しかしこれは、何!道路に現れた『SOTP』の表示。

Oの半分あたりで気が付くやろ!普通なら…

そう言えば、以前ブログで紹介した朝市の近くにある駐車場。

エレベーターに貼ってあった『PARKIN』は、本日確認したところ、『PARKING』と書かれた市販のシールに変わっていた。



2017-05-20

観光バスの運転手まで○○運転

『グラナダ-バレンシア-バルセロナ』、スペインのツアー旅行でよく見かけるルートだ。

先日このグラナダ-バレンシア間で40名の中国人観光客を乗せたバスの運転手が捕まった。

原因は飲酒運転。基準値を6倍も上回っていたらしい。



最近スペインでは、国道を走っているサイクリンググループに車が突撃するという事故が相次いでいる。

今月8日にバレンシア県Olivaで起こった事故は、最終的に3名の犠牲者を出している。その数日後にはタラゴナ県Riudomsやナバラ州Lisoaínでも、死者こそ出なかったが自転車が巻き込まれる事故が起こった。

いずれも運転手の飲酒・ドラッグが原因だ

こうした事態を受け、交通局はこれまでの交通法を改善すると発表した。

2年以内に2回以上飲酒やドラッグによる違反行為を犯した運転手は、その程度に関わらず免許が取り消される他、アルコールやドラッグ依存症の有無を把握するため医療機関にも報告されることになるようだ。

2017-05-17

フランス新政府の顔ぶれ

フランス最年少の大統領となったエマニュエル・マクロン氏。さまざまな政治要素を取り入れたオープンな政府を目指しているようだ。

以前から囁かれたいたように、政府のメンバーは4政党から選ばれ、年齢も33~69歳までとバリエーションが広い。

しかし気になるのは、22名からなる政府メンバーの半数に女性が起用されていることだ。

これって、本当に各自の能力から起用されているの?

実はこの人数配分、スペインでは既にサパテロ政権で実施さている。雇用差別が問題視されていた時代背景があってのことだ。(未だに改善されていないが…)

しかしこのように特別な配慮をすればするほど、雇用における男女の差が際立つような気がする。(もっとも職種にもよるだろうが…)

もっと言うなら、そうすることによって逆に差別していることにはならないだろうか?

基本的に雇用は能力に基づいて行われるものであり、政府のメンバーを男女の数で数えることがそもそもおかしい。それがニュースとして取り上げること自体が変だと思う。

例えば大臣がみんな男性でも全く問題ない。逆に全て女性でも全く問題がない

しっかり仕事をしてくれさえすれば、性別は何の意味も持たないのだ。

隣国フランスのことはよく知らないので、マルコン大統領がどんな意図で大臣を選んだのかは定かではない。只々スペインのようなナンセンスな選択ではなかったことを願うばかりだ。












2017-05-14

産毛も立つ『Amar Pelos Dois』

毎年この時期に行われる『ユーロビジョン』。ヨーロッパの国対抗歌コンテストというところか。

そもそも参加国が多すぎるのか何なのか知らないが、優勝曲の選択基準が私にはまったく分からない。つまり個人的に納得のいかない曲が優勝することが多いのだ。

そんなことからここんとこず~っと、『ユーロビジョン』はニュースで結果だけを見るものと決めていた。

しか~し、

今年はポルトガルが優勝したとのこと。スペインと共に芳しくない成績を残す国の1つだ。

早速You Tubeで検索すると、これが!


ポルトガル語がここまで心地良いものだったとは!下敷きで腕を擦ったら産毛が立つような、何とも言えない感覚😱

素晴らしい!素晴らしすぎる!

それにしても、これまでの基準はどこに行ってしまったのか?

このようなソロの場合、ありきたりな女子の甲高いすぎる声が好まれる。一般的には英語の方が好まれる。また音楽自体もテンポの良いものが好まれる。

スローな曲の場合、今回のような個性が強いものはポイント獲得が難しいのが通常だ。


私の場合、ポルトガルはファドの国というイメージが強く、他の曲は受け付けなかったところがある。

でもこの曲はそんな私の身勝手なイメージを一掃。またポルトガルが大好きになりそうな予感が。😍


2017-05-12

故障続きのマシン!アロンソはパドルで一息

今シーズンのF1も全く期待の持てないアロンソ。😱

スペインGPを今週末に控えフリー走行に挑んだアロンソだが、第一周2カーブ目でマシンがストップしてしまった。

新しいエンジンに替えられたばかりのアクシデント。

やってられません!と言うわけで、アロンソはこちらでトレーニングを続行。


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2017-05-11

本田選手を待つ小さなスタジオ

6月30日にACミランとの契約が終わる本田圭祐選手。今後どこのチームで活躍するのか、注目が集まっている。

既にいくつかのチームが本田選手獲得を検討中だが、その中、スペインの『LEVANTE UD(レバンテ・ユニオン・デポルティーバ)』も獲得に動き出したようだ。

『LEVANTE UD』はスペイン・バレンシアに本拠地を置くチーム。バレンシアと言えば、『VALENCIA CF』が有名だが、歴史は『VALENCIA CF』よりも古く、地元では根強い人気を持っている。

例えばマドリッドやセビージャなどのように、同じ都市に2つ以上のチームが存在する場合、町が真っ二つに分かれてしまうことも多い中、バレンシアでは『LEVANTE UD』と『VALENCIA CF』に2股かけるファンも少なくない。

結成当時は≪セグンダ・ディヴィシオン≫と≪テルセラ・ディヴィシオン≫で活躍することが多かったが、2004年からは≪プリメーラ・ディヴィシオン≫での参戦が増える。連続6シーズン≪プリメーラ・ディヴィシオン≫で活躍した後、今シーズンは≪セグンダ・ディヴィシオン≫に落ちていた。

しかし今年は断トツでトップを走り、≪プリメーラ・ディヴィシオン≫への返り咲きを果たしたのだ。

レアル・マドリッドの前監督シュスター氏や熱血監督で有名なカパロス氏も在籍していたレバンテ。また現在のレアルのGK=ケイロル・ナバス選手に至っては、同チームでの活躍により"リーグ最優秀GK"に選ばれ、レバンテUDからレアルに移籍している。


レバンテのスタジオはバレンシアの町外れに位置し、収容人数25500人余り。『VALENCIA CF』のスタジオ【メスタージャ】と比べると半分ほどの規模だ。本田選手のようなビッグスターが来るには、小さすぎるかも知れない。

しかしそのアットホームな雰囲気は、他の大きなチームでは決して味わうことできないだろう。そして大スターを獲得したいという野望に、ファンたちはまた魅了されてしまうのだ。