2017-10-23

こんな子ども大好き


この方の7歳のむすこさん、算数のテストでとんでもない感性を発揮!

テストの問題はこう書かれている。

2. 次の数を数字で書きなさい。


九十八
八十一
六十六
三十

お子さんはそれぞれ、書かれている数の次の数を数字で回答している。
十なら11と。

正解でしょ!?

これを×にしないといけない先生、かわいそうな仕事だとつくづく感じた。


2017-10-10

独立宣言に揺れるリーガエスパニョーラ

あと数時間後に予定されているカタルーニャ州知事の声明。カタルーニャは果たして一方的に独立を宣言するのだろうか?

政治的不安により大手銀行をはじめ、カタルーニャの大企業の多くがマドリッドなどに本社移動を決定している。あるいは移動を検討中だ。これらの大企業はカタルーニャGDPの凡そ50%を占めていただけに、経済的な痛手は免れないだろう。

またカタルーニャはスペインTOPクラスの観光都市。しかしながら、こちらもホテルなどのキャンセルが相次ぎ、バルセロナに寄港していたクルーズ船の多くもほかの港へコース変更している。

こうした中、リーガエスパニョーラも今後の対応に迫られていのだ。もし今日独立宣言が出されたならば、バルサやエスパニョールなどカタルーニャのサッカーチームはリーガでの活動はできなくなってしまう。

リーガに残るとしても心配の種はそれだけではない。土曜日14日のアトレティコ・デ・マドリッドVSバルサ戦。アトレティコ・デ・マドリッドの一部のファンは「スペイン国旗で相手(バルサ)を迎え入れよう」と呼び掛けている。サッカーの試合ではウルトラの姿も目立つため、市民間での衝突が懸念される。

2017-10-03

スペインフォビア!子どもたちへの差別化も

カタルーニャの独立をめぐるレファレンダムはカタルーニャやスペイン人の間に溝を作っただけでなく、さらなる極端化を招いているようだ。

前ブログでもお伝えしたように市民と警察の衝突に加え、テレビでは連日のようにジャーナリストや政治家たちの激しい口論が流れてくる。

このような対立が教育の場でも、しかも子どもたちを巻き込んで差別化が行われているという、驚きの訴えがカタルーニャ治安警察組合から報告された。


ある学校では、10月1日のレファレンダムで警察がとった行動に賛成か反対か、2つのグループに子どもたちを分けたというのだ。
そして教師たちは賛成派に教室に残るように指示する一方で、反対派は校庭で遊ぶことが許された。

選択の自由を訴えることは彼らの権利であり、幸いにも現在のスペインではそうしたことが主張できる。
しかしながら、他人の自由を尊重できない自由なんて、ただの押し付け・わがままに過ぎない。
確かにあの日の警察の行動は行き過ぎではあっただろうが、それに対する意見は各自の自由。
カタルーニャの人間がみんな同じ思いでいることは極めて不自然であり、それを強いるのは全くもって彼らが掲げる民主主義とはかけ離れている。

怒れるカタルーニャ市民 VS 結束を増す警察

予想通りの衝突が展開された先日のレファレンダム。
"残念"
という言葉がよく似合う一日だった。

カタルーニャ州政府の発表によると、2,200,000人が投票に参加。
その90%が独立に賛成だったそうだ。
この結果をもって、早速カタルーニャ州政府は独立に向けての調整に動きはじめた。

ただ投票率は42%にとどまっただけでなく、実際のところ、同じ人物が2回以上投票することも可能だったようだ。
何ともお粗末な投票状況・結果としか言いようがない。


今日はあの≪サグラダファミリア≫までもが扉を閉めるというゼネストがカタルーニャ各地で行われている。
ゼネストと言うものの、投票日に繰り広げられた警察の過激な投票妨害・阻止に抗議するものだ。

そもそも、あの日のために何千人もの警察がカタルーニャに増員されたのだが、結局通常通り投票が行われた会場が多く、それなら何故あれほどの暴力をもって阻止する必要があったのかと疑問に思えてならない。
ある報道によると2000以上ある投票会場の内、わずか90会場ほどが閉鎖できたのだそうだ。
これに対しスペイン検察側は、カタルーニャ州警察の柔軟すぎた態度に責任があると主張する。
投票当日も、スペイン警察とカタルーニャ州警察の間で衝突が起きている。



一方、独立を主張する市民の間で警察に対する怒りがあちこちで爆発しているのも事実だ。
例えばカタルーニャに増員された国家警察や治安警察が、滞在中のホテルから立ち退きを強いられているケースもある。
ある町では、市長が滞在先のホテルに対し「直ちに彼らを立ち退かせるよう」との指示と一緒に、「そうでなければ今後5年間は営業停止処分にする」との脅迫めいた通達も出している。

こちらのビデオは彼らを取り囲むホテル周辺の様子



このような圧倒的な抗議に対し、警察側の結束も増すばかりだ。



溝は深まるばかり!
市民と警察、賛成派と反対派の衝突ばかりが報道されるが、そもそもの問題を解決すべき2つの政府はマフィアのボスの如く、手を汚すことなく相手を封じ込めようと必死になっている。