2018-09-15

笑いの感性

『三つ子の魂百まで』とはよく言ったもので、スペイン在住年数がすでに人生の半分以上になった今でも、これだけは譲れない!というものがいくつかある。

しかしその中でたった一つ、『生涯かけてもこれだけは絶対無理』と胸をはって言い切れるものとは……

それは、笑いの感性だ!

スペインでよく語られる『Chiste』と呼ばれるジョークやダジャレは、笑いの次元が全く違うもので、受け答えに困り無表情になってしまうものが多い😶。

それでも的を射たものはスペイン人の間でバカうけし、それを見た私は、またムンク顔😱になってしまう。

バラエティー番組も少なければ、出演者のトーク力にも問題があるようで、演技力が濃すぎて大げさに聞こえるだけの残念さ。

コメディ系のドラマも内容やセリフが下品で、そんなところで笑いとる?とプロ意識を疑ってしまうほどお粗末だ。

そんな思いで日常を過ごしているものだから、日本に帰省の際はあらゆるところで私的笑いの原点が待っている。

そして今年、ついに私は私の人生で最も笑いの感性を震撼させた、あるCMに出会ったのだ。

CMを思い出せば、いつでも笑いがこみ上げてくる。現に、ひとりで買い物をしていた時も、ふとこのCMを思い出し笑いを咳でごまかしたほど。

そのCMこそが、こちら『チキンラーメン』のコマーシャル。



タンギングのできていないで出し、ミスの後に続く焦りの「ピー」という音、息の入れ加減が調節されていない音、最後のダメ押しの外れた音…

ただ、このCMを聞くだけで笑いを堪え切れなくなるのは、ある年齢層に限ったことなのかもしれない。

現に、私と姉が大爆笑の中、姪はなんとも冷静にそんな私たちを見てプッと笑うのだった。