人影もなくひっそりとしたいつもの町並みは
シンッとする寒さと
けっこう仲が良い
クリスマスが近づく季節なのに
きらめく星空はどこに行ってしまったのだろう
澄み切った深夜の空気の上には
静かすぎる真っ暗な宇宙が広がり
星は数えられるほど
先ほどまで私を魅了していた
クリスマスのイルミネーションや平和な人混みは
家に近づくたびに 背後に遠のいて行く
そして
いま私の目の前にあるのは
オレンジ色の街灯に照らされた家々
車の行き来のない中
無意味にもきれいに灯っている信号の赤や緑のランプ
安っぽいクリスマスツリーの
昭和的なクリスマスツリーの
色とりどりにチカチカ光る
ギザギザしたイルミネーションライトのようで
町全体が懐かしく
夜露をまとって
胸に染みるように輝き始めた
白っぽい黄色の
口溶けのあまりよろしくないバタークリームで覆われた
あのクリスマスケーキが食べたい



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