毎日えげつなく暑い。
連日40度近い気温に加え、時おり吹くのは息苦しいほどの熱風。日陰を選んで歩くなんて、もはや意味がない。
日が差し込まない、風がさえぎられる空間は、たとえクーラーなんかなくても外よりよっぼど涼しく感じる今日この頃だ。
そんなある日、よりによってお昼過ぎに(午後3時ごろ)買い物に出かけた浅はかな私は、さすがの暑さに、『歩いて買い物に出るなんて、なんかの荒行?』と訳の分からないことを考えながら家路を急いでいた。
すると、あるアイデアがふと頭に浮ぶ。
『今、私はお風呂に入ってるのだ』と錯覚してみようと。
体温より暖かい外気は、暑いのではなく、ポッカポカの熱めのお風呂に浸かっている感じ。
時おり吹く熱風は、サウナのロウリュウの如し。
そのうち、長湯し過ぎて、のぼせて、気分まで悪くなって、お風呂に入った意味もなく汗だくになるのだ。(もうなってるし!)
そんなことを考えていたら、玄関についていた。
家の中は窓も締め切っていたのに、あぁ~、なんと涼しいのだろうか。
汗をシャワーでさっと流して、冷えっ冷えのコーヒー牛乳(牛乳に朝作ったエスプレッソ)を冷蔵庫から出してグビグビ飲んだ。
……
整いました。