2025-11-30

バタークリームな夜

深夜の町 家路を急ぐ

人影もなくひっそりとしたいつもの町並みは

シンッとする寒さと

けっこう仲が良い



クリスマスが近づく季節なのに

きらめく星空はどこに行ってしまったのだろう

澄み切った深夜の空気の上には

静かすぎる真っ暗な宇宙が広がり

星は数えられるほど



先ほどまで私を魅了していた

クリスマスのイルミネーションや平和な人混みは

家に近づくたびに 背後に遠のいて行く



そして

いま私の目の前にあるのは

オレンジ色の街灯に照らされた家々

車の行き来のない中

無意味にもきれいに灯っている信号の赤や緑のランプ



それらは まるで

安っぽいクリスマスツリーの

昭和的なクリスマスツリーの

色とりどりにチカチカ光る

ギザギザしたイルミネーションライトのようで


町全体が懐かしく

夜露をまとって

胸に染みるように輝き始めた



あー、こんな夜は

白っぽい黄色の

口溶けのあまりよろしくないバタークリームで覆われた

あのクリスマスケーキが食べたい




2025-11-15

家でこける

台所で躓いてこけた。危うく顔面から転倒するところだった。

どこをどこにぶつけて顔面転倒を回避できたのか、一切記憶がない。(これはこれで怖い!)


態勢をどうにか保てたとき、右前腕部のちょうど真ん中をかなりの痛みが走った。5分程度は続いただろうか。

しかしその痛みが和らぐと、腫れたところもなければ見た目に変化もない。



なに、私、丈夫すぎやろ?

っと一瞬嬉しくなったが、右手首、親指と人差し指の間にまったく力が入らないほど痛めてしまっていた。



安全であるはずの家が危険地帯になるなんて……



3日ほど経つと、えげつないほどの青あざが、手首と親指の下に出現。

そりゃー、痛いはずやわ。



目に見える異変は、痛みをさらに加速させた(メンタル弱いんかい😅)

と勝手に思い込んでいたが、後でよく調べてみると

手首の打撲では、打撲直後はさほど痛まず、時間が経つに伴って痛みが増すらしい。



体操の先生曰く

顔面からの転倒を回避できたその俊敏な動きは、まさに体操のおかげ

とのこと。


付け加えて、私

顔面から倒れていくその目の前には、大きく開かれたドラム式洗濯機のドアが…

このまま倒れると、確実にドア破壊。

壊せない!!

顔面からの転倒を回避できたのは、まさにこの機敏な判断のおかげだったかと……