2017-02-09

レタス不足はスーパーの陰謀?

『氷山の一角 イギリスの消費者が野菜の配給制に直面しているにも関わらず、スペインのスーパーでは大量の野菜がため込まれている』

これは先日イギリスのタブロイド紙【The Sun】に載せられた記事のタイトルだ。

レタスの産地ムルシアで相次ぎ起こった寒波と雨。その打撃を受けたのが野菜、特にレタスやトマトだ。スペイン国内でも40%減、当然輸出にもその影響が出たと思われる。因みにこの土地で収穫されるレタスの60%がイギリスに輸出されている。

しかしイギリス側(The Sun紙)は、ただただスペインのスーパーの責任、延いては陰謀説まで疑っているようだ。

そして両国のスーパーの様子を写真で載せているのだが…。


例えば上記のツイートの画像。スペインではレタスが山のように積まれているのに対し、イギリスのレタスコーナーは空だ。

しかしこのレタスはスペインでは「Lechaga iceberg」と呼ばれる種類で、あまり人気がない。「Lechuga romana(ロメインレタス)」と呼ばれるレタスがスペインでは主流だ。つまりこのタイプのレタスが山積みされていても何一つ不思議ではない。

レタスが豊富にあるのは、スーパーがため込んでいるわけでも陰謀でもなく、売れていないだけのこと。






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