予想通りの衝突が展開された先日のレファレンダム。
"残念"
という言葉がよく似合う一日だった。
カタルーニャ州政府の発表によると、2,200,000人が投票に参加。
その90%が独立に賛成だったそうだ。
この結果をもって、早速カタルーニャ州政府は独立に向けての調整に動きはじめた。
ただ投票率は42%にとどまっただけでなく、実際のところ、同じ人物が2回以上投票することも可能だったようだ。
何ともお粗末な投票状況・結果としか言いようがない。
今日はあの≪サグラダファミリア≫までもが扉を閉めるというゼネストがカタルーニャ各地で行われている。
ゼネストと言うものの、投票日に繰り広げられた警察の過激な投票妨害・阻止に抗議するものだ。
そもそも、あの日のために何千人もの警察がカタルーニャに増員されたのだが、結局通常通り投票が行われた会場が多く、それなら何故あれほどの暴力をもって阻止する必要があったのかと疑問に思えてならない。
ある報道によると2000以上ある投票会場の内、わずか90会場ほどが閉鎖できたのだそうだ。
これに対しスペイン検察側は、カタルーニャ州警察の柔軟すぎた態度に責任があると主張する。
投票当日も、スペイン警察とカタルーニャ州警察の間で衝突が起きている。
一方、独立を主張する市民の間で警察に対する怒りがあちこちで爆発しているのも事実だ。
例えばカタルーニャに増員された国家警察や治安警察が、滞在中のホテルから立ち退きを強いられているケースもある。
ある町では、市長が滞在先のホテルに対し「直ちに彼らを立ち退かせるよう」との指示と一緒に、「そうでなければ今後5年間は営業停止処分にする」との脅迫めいた通達も出している。
こちらのビデオは彼らを取り囲むホテル周辺の様子
このような圧倒的な抗議に対し、警察側の結束も増すばかりだ。
溝は深まるばかり!
市民と警察、賛成派と反対派の衝突ばかりが報道されるが、そもそもの問題を解決すべき2つの政府はマフィアのボスの如く、手を汚すことなく相手を封じ込めようと必死になっている。