2017-10-03

スペインフォビア!子どもたちへの差別化も

カタルーニャの独立をめぐるレファレンダムはカタルーニャやスペイン人の間に溝を作っただけでなく、さらなる極端化を招いているようだ。

前ブログでもお伝えしたように市民と警察の衝突に加え、テレビでは連日のようにジャーナリストや政治家たちの激しい口論が流れてくる。

このような対立が教育の場でも、しかも子どもたちを巻き込んで差別化が行われているという、驚きの訴えがカタルーニャ治安警察組合から報告された。


ある学校では、10月1日のレファレンダムで警察がとった行動に賛成か反対か、2つのグループに子どもたちを分けたというのだ。
そして教師たちは賛成派に教室に残るように指示する一方で、反対派は校庭で遊ぶことが許された。

選択の自由を訴えることは彼らの権利であり、幸いにも現在のスペインではそうしたことが主張できる。
しかしながら、他人の自由を尊重できない自由なんて、ただの押し付け・わがままに過ぎない。
確かにあの日の警察の行動は行き過ぎではあっただろうが、それに対する意見は各自の自由。
カタルーニャの人間がみんな同じ思いでいることは極めて不自然であり、それを強いるのは全くもって彼らが掲げる民主主義とはかけ離れている。

2 件のコメント:

  1. 何でしょうね。
    このやりきれなさ。
    今回の選挙が公正と言えるのでしょうか?
    私は大いに疑問を持ちます、まるで賛成さすための選挙で公平に賛否を問うた選挙とは到底思えません。
    選挙をするならそれはそれで、賛成反対のどち側からも距離を置いた人間、組織がやるべきだと思いますし、それが民主主義。
    提案としは世界の数十各国からなる国際選挙監視団のもと、しっかりした基準の元に選挙は行われるべきかと。
    また、選挙日も自分達の都合の良いカタルーニャの日、メルセ際の後に持って来るなどの偏りが無いように努めるべき。
    更に言うと、初めから有権者の50%超える得票率があり、尚且つ半数以上の賛成もしくは反対表で決まると言う事を最低限のルールして確認しておく。
    選管の指定場所以外でのポスターを貼ることを禁止して、またペンキなど道路、壁、公共物への書き込みは違反として取り締まる。

    どれもこれも、当たり前の事。
    ただそれが、当然のように無視されている現状。
    そして、自分達の自由が侵害されている。
    デモクラシーだと声高に叫ぶ。

    恐ろしいことだと、思うのは私だけでしょうか。

    ちょっとスッキリしました(笑

    誰かに聞いてもらいたかったのでつい書き込みました。

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    1. kamimuraさんのおっしゃる通りですね。
      これで独立が成立するなら、世界に数え切れない数の国が誕生することでしょう。
      カタルーニャ州政府をはじめ、過激な行動をとる独立賛成派はデモクラシーの意味をはき違えていると思います。
      今でこそスペインは独立をめぐるレファレンダムを主張することが可能な国になりました。しかし彼らが職場・教育の場・公共の場で執拗までに独立を主張する姿は、逆の意味で、以前彼らが味わった弾圧の時代にどこか似ているのではないでしょうか。
      独立宣言が数日後に迫っているようですが、「誰か、どうにかして!」というのが私の心境。
      大好きなカタルーニャだからこそ、こんな状況下で独立宣言してほしくない。

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