だが、解除から数日も経たないうちに、規模は小さいものの各地でコロナ感染の再拡大が確認され、地域によってはフェーズ2に後戻りしたところもある。
こまめな手洗いをはじめ、マスク着用やソーシャルディスタンスの確保など、新型コロナによって取り入れられた新たな習慣。
それに加え、テレワークやリモート授業など、人との接触にも変化が生じ、『現金に触れたくない』を理由としたキャッシュレス派も増えたようだ。
このようにスペインでも、『With コロナ』という新しい環境を新常識と工夫で乗り越えている。
さて、今日の話は『物乞い』について。
スペインにはいろいろな種類の物乞いがいるが、よく駅やバスターミナルで『〇〇まで帰らなくてはならないが、お金がなく、少しでもいいので援助してもらえませんか?』と声をかけてくる物乞いがいる。
個人的に、このタイプの物乞いはもうすでに消滅したかと思っていたが…
健在でした。
大型スーパーを出たところで、手を振りながら車に近づいてきたひとりのおばさん。
道でも聞かれるのかなっと思い窓を開けると、「変なものではありません。怖がらないで」と話しはじめた。
私:“うそっ!このパターン!”
話は回りくどく、いつになっても結論にたどり着かないもようだったので、「結局、何が必要ですか?」と聞くと、
おばさん:「今、父が入院していて〇〇まで帰らなければなりません。10ユーロあれば切符が買えるのですが、少しでも手伝ってもらえない?」
“あ~、まだいたの。この手の物乞い!”
私は、「申し訳ありませんが、現金を持ち合わせていないので」と言って、立ち去った。
事実、その時の所持金は1ユーロと50セント。
もし、この話をキャッシュ全盛期を生きてきた母が聞いたら、『みっともない!』と一言ありそうだ。
しかし、以前からキャッシュレス傾向にあった私は、コロナの影響で一層キャッシュレス派になってしまい、今では長財布の出番さえない。(手荷物も軽くて少なく、快適そのもの←これって、女子力が0に近づいてるってこと?😱)
持ち歩くのは小銭だけで、スーパーのカートに必要な分のみ。ちなみに、もしも使えない場合を想定して、数枚持って行くことが多い。
キャッシュレス化が進むこのご時世、物乞いも新たなアイデアが必要になりそうだ。
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