2019-01-17

con la esperanza

1月13日の日曜日。晴天に恵まれたこの日、マラガ郊外の村でパエージャを楽しもうと子ども連れの家族が集まった。

しかし、子どものひとりが井戸用に掘られた穴(地下水が見つからず、現在は使用されていない井戸穴)に転落するという、思いもよらない事故が起こったのだ。

穴の深さは約110m。そして直径は25㎝と非常に狭い。


ただ転落したJulen君はわずか2歳。幼い子どもの体格ならすっぽり入ってしまう危険に満ちた穴でもある。

小型カメラが穴に入ったが、約70m付近で土の壁にぶつかる。この土はJulen君が落下する際に発生したと推測され、その下の空洞に彼が閉じ込められていると思われるのだ。

本日、カメラの映像がテレビで放送されたが、言葉にならないほどの恐ろしさに胸がつぶされるような思いだった。普段のブログ記事なら、ここでその映像を引用するところだが、今回は控えさせてもらう。


 事故の発生から、消防・警察をはじめ、炭鉱のスペシャリストなどによる懸命の救出活動が、昼夜問わず続いている。

世界でも前例を見ない救出は、最初の作戦から2転3転し、土地の構造や土の性質などもさらなる困難の要因となっているようだ。



現時点で最も有力視されているのは、Julen君が落下した穴を挟むようにして平行にトンネルを2つ掘り下げ、彼のいる空洞へ通じる横穴を両方から掘る作戦だ。

掘削や重機による振動で、穴が崩壊してしまう危険性もあるため、横穴にいたっては手作業で行われる。

暗闇の中で身動きもできず閉じ込められた幼い命にとって、時間は無に等しい。
為す術もなく、耐える術もないご両親にとっては、残酷にも光の如く時が過ぎてゆく。


Julen君が無事救出されることを願ってやまない。






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