2020-03-25

『Muévete en casa』自宅待機時のトレーニング番組

感染検査キットの配布が進むにつれてか、感染者数もこの24時間で8000名ほど確認された。

全体の確認数は47000名以上。回復者数が5000名以上に達するなか、死者の数も今や中国を超え、3400名以上の方が犠牲となっている。

全国的にマスクやゴーグルといった医療関係者を守るアイテムが不足しており、医療に携わる人の感染者数は5400名ほど、全体の約14%を占めている。

さて、私たちの警戒事態生活も10日以上となった。

私はもっぱらリハビリを兼ねた家事一般や軽い運動のほか、字の練習や絵を描いたり、パソコンでニュースを読み漁ったりなど、したいことやした方がいいことの多い毎日を送っている。

脳出血直後は右手が思うように動かず、スプーンで食事を口に運ぶこともできなかったが、今はよそ見をしていても、テレビを見ていても口めがけて無意識のうちに動いてくれている。

この素早い反応は、私の優れた食欲のせいか‼

字もゆ~っくり書けば、誰かに見せられるほどに上達。自分の名前も書けるようになったし。

しかし、字が多くなるにつれて字と字がくっ付き雑で、何を書いているのか不明な状態に…。が、そもそも普段から字が下手でも、とにかく早く書きたいという性格だったので、今にはじまったことではないと痛感している。

また、右半分の感覚が鈍っているため、熱さも冷たさも痛みもはっきりとは感じられない。まあ、それも考えようによっては、夏の暑さも冬の寒さも半減され、体の半分が年中快適な状態でいられるのかも…。

そんな私の生活に今日から取り入れたルーティンがある。

朝の運動番組『Muévete en casa』だ。

数日前からはじまったこのプログラムは、自宅待機・外出制限があるなかで、簡単で(?)手軽なトレーニングを紹介してくれている。

30分程度の運動は、私のように運動音痴で運動習慣のない人間にはもってこいだ。

テレビの前でマネする私は、どこまでできているかはさておき😅、まるで何年もトレーニングをしてきた人のような気分。想像力だけは全く衰えていない!



2020-03-23

『テセウスの船』衝撃を受けた名ショーン

3月も下旬に入り、冬のドラマがひとつ、またひとつと最終回を迎えた。もちろん、日本のドラマの話だ。

実は数年前から、日本のドラマにドはまりの私。

日本にいた頃は、まったくドラマに興味がなかった私だが、30年近く日本を離れていると、何とも懐かしく、しかも日本の近況も知れるから、ドラマ様様である。

ドラマの中でも、とくに面白い系やほのぼの系のドラマが大好きだ。

今冬なら、『パパがも一度恋をした』とか…

そして、話題を呼んだ『テセウスの船』も、第一話から毎週欠かさず見た。(入院中の週を除き)

最終回まであんなに謎を引きずっておいて、犯人は最後の30分であっさり判明。個人的にはちょっと残念な出来栄えだったろうか。無駄な伏線の多さは、Netflixオリジナルの映画にも似ている。

しかし、最終場面のハライチ・澤部さんには度肝を抜かれた。

あらすじは長くなるので書かないが、これは、ナイスキャスティング😆このどんでん返し、はっきり言って一番の衝撃的なショーンだったように思える。



今春は『ハケンの品格・続編』や『家政婦のミタゾノ』が戻ってくるらしい。

それまでは、バラエティを見て楽しみに待ってます。

2020-03-22

スペイン人の自宅待機。いまのところ

警戒事態の中での生活も早1週間が過ぎた。しかし、感染者はこの1週間でうなぎ上り。

それを受け、当初予定されていた2週間の自宅待機から、さらに15日間の延長が確定した。

感染者は28000名をすでに超えている。

昨日ペドロ・サンチェス首相が、「ウイルスによるダメージは、まだこれからだ」と語っていたが、感染の恐怖に経済面の恐怖、それに加え精神的なダメージも懸念される。

またそれ以上に、この陽気なスペイン人が1カ月間の自宅待機・外出制限に耐えきれるのか、辛抱できるのか?

とは言うものの、

私が感じる範囲、今のところみんな自宅待機・外出制限をよく守っているようだ。警察や軍隊のコントロールも行き届いている。

こんな例外もあるが… 


これは、週末を前にセカンドハウスに向かう車で交通渋滞となったバレンシアの道路。もちろん、特別な許可がなければ自宅に逆戻りとなり、600ユーロ以上の罰金が課せられる。

そして、毎日8時から始まる医療関係者へのエールもいまだに続いている。人々はバルコニーから拍手を、警察や消防、バスなどは病院へ駆けつけてエールを送る。

我が家のご近所さん?(誰なのかは知らないが)の中には、7時30分ごろからものすごいボリュームで音楽を鳴らし、この界隈を盛り上げてくれている人がいる。そして、そのリズムや曲に合させて同じように歌ったり、手拍子を打ったりする、隣人たち。

ま~、音楽の趣味が合わないので、どこまで嬉しいやら…といった感じだが。



ちなみに、先日ブログに書いた感染検査キットの問題は、すでに配布がはじまり、数日後には全国に15~20分で検査結果が得られるようになるとのことだ。

2020-03-17

日本ではマスク。スペインでは〇〇が高額?

バレンシアのサッカーチーム『Valencia CF』で、選手やコーチ陣の35%が新型コロナウイルスに感染していることが判明した。

先月19日バレンシアCFは、イタリア・ミラノで行われたチャンピオンズ・リーグ戦に参加。

数日後ミラノは、イタリア政府によって感染リスクが非常に高い地域に位置付けられる。厳重な警戒の中進められた試合だったが、今となっては悔やまれる決断となってしまったようだ。(しかも、ボロ負けしてるし…)



1万人近い感染者が出ている新型コロナウイルス。

サッカー選手や政治家、その家族など、多くの著名人の感染が確認されているが、彼らは比較的新型コロナ感染検査キットが手に入りやすい人たちだ。

感染検査キットが手に入らない一般人、症状があるもののそれが一体新型コロナか分からずにいる人、あるいは感染していても気が付かない人がいる中、政府が発表する確認数とは、どれだけを網羅しているのか?と疑問に思う。

日本ではマスクの転売が問題視されているが、スペインでは感染検査キットが高額で売られているケースもあるようだ。

外出制限がとられ国境も閉鎖された今、なんとも不透明な真実だけが私たちに安堵感を抱かせているのではないだろうか。

2020-03-16

新型コロナ警戒事態と私生活

警戒事態宣言から3日。

9000名以上の感染確認者と300名以上の死者が出ているスペインでは、早くも警戒事態(当初は2週間の予定)の延長が騒がれている。

連日、事態の報告に当たっている保健省のフェルナンド・シモン氏も、疲れが溜まっているのかどうなのか、声がガサガサになっているのが心配だ。


さて、自宅待機3日目はというと…

まだ、まったく退屈していない。

昨日のブログでも言ったが、リハビリ中の身なので、何をするにも時間がかかるからだ。

朝からコーヒーを作るもカフェテラのふたが上手に閉められず、すべてオジャン。トーストにバターをぬるも時間がかかりすぎて、出来上がったときはトーストもコーヒーも冷めている。

パソコン相手にいろいろやっていると、検索や文字の入力にとてつもない時間がついやされ、「パソコンはまったく便利ではない」と憤慨しながらも奮闘する。

そんなこんなで、時間はあっという間に過ぎていくのだ。

自分流のリハビリも考案してみた。

子どもが小さい頃読み聞かせた本を朗読。

お箸とボタンのゲーム。まったく日本人らしい。

あと、ラジオ体操に文字の練習、カラオケやリフトアップマッサージなどなど…

かなり充実した警戒事態を過ごせそうだ。

2020-03-15

リハビリとブログ更新

スペインで警戒事態が宣言されて2日目。

スパーマーケットや薬局などを除くすべての商店は閉店し、外出制限も課せられている。

現在の感染者は、7700名以上。とくにマドリッドは3000名に迫る勢いだ。

病院ではシフト体制を強化したり、すでにリタイヤした医療関係者の協力も集っている。スーパーマーケットでも食糧や必需品が供給できるよう、今月の給料アップを発表したところもあるようだ。

そして町では、昨日に続き今日もスペイン全土の医療関係者へ拍手のエールが送られた。


警戒事態に至るまでの、連日の新型コロナウイルス関連ニュースを、私はすべて病院で知ることとなった。

私は1週間ほど脳出血で入院していたのだ。

テレビ付きのまだまだ新しい個室。部屋もなかなか広い。

Wifiがつながりにくかったので、日本のドラマは見れなかったが、Netflixでシリーズをダウンロードして見放題。

食事はお世辞にもおいしいとは言えない代物だったが、そのおかげで2キロほど痩せた。

ドクターや看護師さん、スタッフみなさん親切で、お産のときの入院と比べると扱いがすこぶる良いというか、サービスの向上に感動している。

そんな私の今後の目標は、右手の回復。(正確には、目標のひとつにすぎないが…)

右足や右顔には、ほとんど後遺症は残らなかったが、右手が上手に使えない。

スマホ操作がスムーズにできないのはもちろん、このブログを書くのにも、どれだけ時間がかかったか…

字なんか、2度読みできないほど汚くて、だんだん小さく、絶望的になって悲しくなるが…、

とは言え、左で書けばもっとひどい結果になったので、さすが長年利き手をやってきただけあるな~っと感心してしまった😂。



今後も、リハビリを兼ねてブログの更新をしていければと思っています。


2020-03-03

最新!新型コロナウイルス感染状況

新型コロナウイルス感染者の数が150名以上に達したスペイン。

これまでのところ重症者は確認されているが、死者が出るまでには至っていなかった。

しかし、

バレンシアで原因不明の肺炎で死亡した男性が、実は新型コロナウイルス感染者だったことが判明。

死亡したのは先月の13日。イタリアで大量感染が確認される前ということになる。





2020-03-02

スペインの救急病院事情と新型コロナウイルス

通販でマスクを注文してから1週間以上。

そろそろクレームの電話でもと思っていた矢先、セーラーからのキャンセルがあったとメールが届いた。

えっ!今ごろ!

もう今なんか、ほかのどんなところ探しても売ってないやん!

まっ、そこまでしても感染するときは感染するものだし、街中でマスク姿の人を見ることもまだまだ少ない。

ましてや、マスク姿の、しかも東洋人が歩いていれば、どう思われることやら。

先日、息子が新型コロナウイルス感染に関しての持論を語ってくれた。

彼曰く、

「感染するなら早ければ早い方がいい。なぜなら、感染者がまだ少ないうちは、病院も手厚く扱ってくれるから」

なるほど…

日本政府の新型コロナウイルス基本対策でも、

軽症であれば原則として自宅で療養してもらい、重症化の恐れがある人の治療に注力するため医療機関の態勢を整備する

とある。



しかも、スペインの多くの病院では、医師・看護師の不足、医療器具の不足、ベッド不足などといった問題をかかえている。

インフルエンザなどにより救急患者が増える時期は、待合室はもちろん、病室、廊下にいたるまで患者でごった返す。

病室は200%以上の定員オーバー、廊下ではあるもののベッドに横になれる人はまだラッキーな方で、十分な処置がほどこされないこともよくあるようだ。

いまだに明確な薬が処方されているわけでもなく、たとえ隔離されたとしても、ひとり部屋を占領でき、医師団があれやこれやと治療に全力を注いでくれるのなら、普通のインフルエンザより新型コロナウイルスの方か待遇が良いということか。

(ちなみに、スペインのすべての病院が上記のような問題をかかえているわけではありません)