久しぶりに地下鉄に乗った。
ぎっちり詰まった車内では、背の小さい人間は地獄を見ることがある。
先日も車内で立っていたら、ある駅で大量の人が乗車してきて、顔も回せないほどの混みようとなった。
私の周りは女子ばっかりだったが、全員2人ほどのスペースが要るような人ばっかり。
圧!暑!
そして、私の真ん前にフード付きのジャケットを着た女子が背を向けて立った。
地獄はこのフードにある。
何日も洗ってない犬ちゃんの毛のようで、毛質的にも色的にもどうしても受け付けられない。
しかも、ちょうど私の頬辺りに触れそうな距離。
顔を避けたいけれど、顔を動かそうものならどうしても触ってしまう。
なので……
顎を引き、首をできるだけ後ろにやって我慢していた。
しかし、悲劇は次の駅でやって来た。
前のファー女子が後ろに(私の方に)よろけのだ!
『さようなら、私の首努力』『こんにちは、怪しげなファー』