ハロウィンが近づく10月29日。豪雨を伴う大嵐が発生し、バレンシア州を中心に大洪水が起こった。
11月1日現在、死者はすでに200名を超え、行方不明者の捜索が続けられている。
その様子は、いまだに信じがたい光景だ。バレンシアから市内バスで行ける距離の隣町であったり村で起こったこの災害は、まるできれいに線引きしたかように、被害のなかった市内とは別世界のもののように見える。
市内に通じる主要道路には泥をかぶった車が積み重なり羅列し、何をどうすればこのような状態が発生するのか、想像にも及ばない。
現在、主要道路はあちこちで通行不可となっており、その総距離はなんと60㎞近くにも達するとのこと。
鉄道の線路内にも同じような状態が存在し、近・長距離路線、高速鉄道など、橋の崩壊をはじめ、一からの復元作業が必要な部分もあり、こちらも復旧に時間がかかりそうだ。
水道・電気がいまだに復旧していない地域、救援が入れない村や町。インフラ自体が崩壊していたり、流されてきた車や物が道を塞いでるケースも多い。
近隣の住民たちは、物資だけでなく、バケツやスコップを手に、徒歩であるいは自転車で絶え間なく援助に向かっている。
今回の大洪水を生んだ嵐は、今も警報が100%解除されたわけではない。せめて粗大ごみなどが回収されるまで、大雨に再び見舞われないよう願うばかりだ。
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