寒~い!
寒波、強風、積雪と、2月ももう後わずかとなったにも拘らず、本格的な冬を思わせるような天気がやって来た。今月の初め頃も大変な寒波に見舞われ、特にバスク地方では積雪による被害が多数記録された。
今回は強風も伴って、一段と寒く感じる。
そんな中、今日23日スペインでは各地で政府の予算カットに対する抗議デモが、今日もまた、行われた。教育関係者(教育予算カット、教育改善案に抗議)、医療関係者(これも予算カット、マドリッドに於いては幾つかの病院の民営化に抗議)、非人道的な立ち退きに抗議する団体、政府の政策反対を呼び掛ける団体などに、一般参加者を加えると、参加者の数はかなり多く、国民の不満を痛感させられる。
さて2月23日は、32年前国会で軍事クーデター未遂事件が起こった日でもある。
ちょうど今テレビで事件の映画≪23-F≫が始まったところだ。
また今日は、横領、背任罪、マネーロンダリング等で起訴されているスペイン国王の娘婿イニャキ・ウルダンガリンが、2度目の出廷をした。
この事件は2010年≪Palma Arena事件≫の情報収集の一環として、当時(2005~2006年)ウルダンガリンが取締役をしていた≪ Insutitue Noos ≫ に調査の手が入ったのが始まりだ。
彼と≪ Insutitue Noos ≫ 前パートナー、ディエゴ・トーレスは、バレアレス諸島自治体やバレンシア自治体との間でイベント等の契約を交わし、その公費は民間企業や国王の娘クリスティーナ妃と夫ウルダンガリンの所有物に流用した疑いがもたれている。
ウルダンガリンは全ての責任を前パートナー、ディエゴ・トーレスにあると主張し、無罪を訴えている。
それに対しディエゴ・トーレスは先週出廷した際、ウルダンガリンとの間で交わされた多大なメールを提示。その中には、スペイン王室に携わる人物の関与や、国王、クリスティーナ妃の事件への関与を伺わせる内容も含まれていた。
さて、この事件どこまで拡大していくのだろうか。
お楽しみに♪
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2013-02-23
2013-02-17
世界に広がるスペイン人
不況の続くスペインでは、多くのスペイン人が生活の安定、仕事を求め海外へと去って行っている。
40~50年前同じようにドイツやスイス、フランスやイギリスへと多くのスペイン人が移民した様に、数年前から移民ブームが戻って来た。
ヨーロッパではドイツが人気があるようだ。ドイツ語を習得する人も増えている。また、ドイツからも応募資格に限定があるものの、かなりの数で求人があるようだ。
フランスはそういった現代版移民ケースに加え、毎年ブドウの収穫時に多くの期間労働者がスペインから出稼ぎに行く。
先日、エミレーツ航空の採用試験がスペインで行われた。当然のことながら、ここにも大勢のスペイン人が将来の夢を求めて駆け付けた。
カナダもスペインに向けて多くの建設関係労働者の求人を実施した。応募資格は、確か数年の経験と英語だったように思う。
最近では、スペイン人の医者が海外へと目を向けている。この国の失業問題は医療の分野にもかなり広がっている。スペイン人の医者はハイレベルの資格を保持しているとして海外では人気があるようだ。
同じ様に、技術者や研究者等もドンドン海外へ流れ出でいる。これは実は今に始まったことではない。スペインには世界に誇れる技術者や研究者が多くいるにも拘らず、研究の費用が政府から出ない、または国内のスポンサーが見つからない為、他の国で成果を上げるケースが後を絶たない。その上このご時勢、失業中ならスペインに残る意味が、家族以外に何かあるだろうか。
先日テレビで、ロンドンで就活中のスペイン人女子のレポートが放送されていた。アパートを数人でシェアし、毎日履歴書を配り、エコノミックな食事でも頑張れるのは、さすがに若者の強みでもある。
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photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/f/637025/">cemre</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.0/">cc</a> |
40~50年前同じようにドイツやスイス、フランスやイギリスへと多くのスペイン人が移民した様に、数年前から移民ブームが戻って来た。
ヨーロッパではドイツが人気があるようだ。ドイツ語を習得する人も増えている。また、ドイツからも応募資格に限定があるものの、かなりの数で求人があるようだ。
フランスはそういった現代版移民ケースに加え、毎年ブドウの収穫時に多くの期間労働者がスペインから出稼ぎに行く。
先日、エミレーツ航空の採用試験がスペインで行われた。当然のことながら、ここにも大勢のスペイン人が将来の夢を求めて駆け付けた。
カナダもスペインに向けて多くの建設関係労働者の求人を実施した。応募資格は、確か数年の経験と英語だったように思う。
最近では、スペイン人の医者が海外へと目を向けている。この国の失業問題は医療の分野にもかなり広がっている。スペイン人の医者はハイレベルの資格を保持しているとして海外では人気があるようだ。
同じ様に、技術者や研究者等もドンドン海外へ流れ出でいる。これは実は今に始まったことではない。スペインには世界に誇れる技術者や研究者が多くいるにも拘らず、研究の費用が政府から出ない、または国内のスポンサーが見つからない為、他の国で成果を上げるケースが後を絶たない。その上このご時勢、失業中ならスペインに残る意味が、家族以外に何かあるだろうか。
先日テレビで、ロンドンで就活中のスペイン人女子のレポートが放送されていた。アパートを数人でシェアし、毎日履歴書を配り、エコノミックな食事でも頑張れるのは、さすがに若者の強みでもある。
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2013-02-15
グエル公園入園料=8ユ-ロ
アントニオ・ガウディーの作品の一つ、バルセロナの山の手の一角にある世界遺産に登録されているグエル公園。
今年の10月から入園料を導入するらしい。入園料は当日券8ユ-ロ。事前購入は7ユ-ロ。
これによって1時間あたりの入園者数を800人程度に制限し、歴史的なモニュメントを保護しようという考えだ。
ただ、この地区の住民、および地区内にある学校からの訪問に関しては今まで通り無料。
この規制の為の工事は、夏の観光シ―ズンへの影響を最小限にする為、5月頃から開始される予定だ。
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これによって1時間あたりの入園者数を800人程度に制限し、歴史的なモニュメントを保護しようという考えだ。
ただ、この地区の住民、および地区内にある学校からの訪問に関しては今まで通り無料。
この規制の為の工事は、夏の観光シ―ズンへの影響を最小限にする為、5月頃から開始される予定だ。
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2013-02-08
ラホイ首相に教わるChorizoの意味
これは美味しい≪Chorizo チョリソ≫。パンに挟んでも良し、煮込みに入れても良し、ウエヴォフリ-ト(卵のフライ)とポテトフライと一緒に超コレステロ―ルいっぱいの一皿にしても良し。みんなから愛されるチョリソ。
スペインでは、この≪Chorizo チョリソ≫と言う言葉は食べ物以外でも使われる。
意味は、人の物を盗んだり、だまし取ったりする人のこと。つまり泥棒や詐欺師のこと。(ちなみに動詞は Chorizar となる。)
最近海外の新聞にもよく見かけるようになったスペインの記事。その主はスペイン現政権ポプラル党の汚職スキャンダルだ。
今回 "The economist" はこのスキャンダルの記事のトップに、ラホイ首相の写真と一緒に、この≪Chorizo チョリソ≫の言葉の説明をしている。
スキャンダルで不評のラホイ首相もスペイン語の習得に一役買ったことになる。
Mariano Rajoy
La vida es como un reparto de Bárcenas. Cuando recibes el sobre, nunca sabes cuanto te va a tocar.≫
余談になるが≪Chorizo チョリソ≫がどうして泥棒や詐欺師の意味を持つかと言うと、それはジプシーの使っている言葉Calóから来ているとされる。
Caló語では "盗む" や "泥棒" に関する言葉に、Chori, Choraró, Choribar, Chorar などがあり、それが起源と見られている。
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2013-02-05
マリアノ・ラホイ危機!汚職スキャンダル
最近国外でも取り沙汰されている、スペインの現政権ポプラル党の汚職スキャンダル。
党の会計をしていたルイス・バルセナスが、党員に特別ボーナスと称する物をブラックマネーで渡していたとするもの。その詳細と見られる「メモ」がスペイン有力新聞に記載された。
毎月5,000~15,000ユ-ロ程の入った封筒がポプラル党の幹事や公職者に渡されていた。そのブラックマネーの多くは、建築業者からの賄賂金から出ているとされている。
スペイン有力新聞に記載されたバルセナス手書きのメモには、現首相マリアノ・ラホイの名前も見られる。それによると、彼は3か月或いは6か月に一度の割合で、年間25,200ユ-ロ程を11年間受け取っていたとされている。ポプラル党現事務総長のマリア・ドローレス・デ・コスぺダルも2008年に15,000ユ-ロを受け取っている。
当然のことながら首相はじめポプラル党は全面的に否定している。
野党からは首相辞任を求める声が上がっている。ポプラル党の事務所前などでも国民がやはり同じことを訴えている。
極めて優遇された地位にいる人間が手段を問わず私腹を肥やすと言うことは、今やスペインに於いては驚きの声さえ聞こえてこない。それほど近年になって汚職が蔓延してしまっていると言うことだ。
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スペイン有力新聞に記載されたバルセナス手書きのメモには、現首相マリアノ・ラホイの名前も見られる。それによると、彼は3か月或いは6か月に一度の割合で、年間25,200ユ-ロ程を11年間受け取っていたとされている。ポプラル党現事務総長のマリア・ドローレス・デ・コスぺダルも2008年に15,000ユ-ロを受け取っている。
当然のことながら首相はじめポプラル党は全面的に否定している。
野党からは首相辞任を求める声が上がっている。ポプラル党の事務所前などでも国民がやはり同じことを訴えている。
極めて優遇された地位にいる人間が手段を問わず私腹を肥やすと言うことは、今やスペインに於いては驚きの声さえ聞こえてこない。それほど近年になって汚職が蔓延してしまっていると言うことだ。
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