私の息子は日本語(関西弁)が喋れるのに、日本語が読めない。書けない。
なので、彼はしばしば信じられない試練に見舞われる事がある。
ある日彼は、冷蔵庫にあった紙パックの液体をドクドクとたっぷりコップに入れ、「これ、コーヒーでしょ?」と聞いてきた。
自宅ではコーヒーはあまり飲まないので、冷蔵庫に入っているとは思い難く、「どの紙パックの?」と聞いた。
彼が指で示したパックには、毛筆体で 《創味の そうめんつゆ》 とあった。
大体パッケージには《海とカツオ》と思われるイラストまで付いているのに、これがコーヒーのパッケージと思うとは、何と言う発想!
また、彼はカルピスが大好きで、字は読めなくともカルピスのあの涼しげな模様は良く知っている。が……
ある日姉の家でカルピスが飲みたくなり冷蔵庫からカルピスを取り出すと、これまたなみなみとグラスに注ぎゴクリと飲んだ。彼が注いだカルピスは、昔ながらの茶色の瓶入り《水で溶くカルピス》だった。
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