最後の関連ブログは昨年暮れだったと思う。
この新しい法案は大いに世間を騒がせ、反対する抗議デモや署名運動等の後を絶たない抗議に対し、実際には未だに法律として成立していないのだ。閣僚会議で承認されただけだ。
この夏、閣僚がバカンスに入る前、ガジャルドン氏は「夏が終わるまでには成立する」と記者団に回答した。その際念を押すように「夏の終わりは9月だよね?」と記者団に尋ねている。
しかしながら、9月中旬にもなっても政府は≪中絶法≫のチュの字も発言していない。
法務大臣の言う≪夏の終わり≫はもう既に時期外れに差し掛かっている。
このスペイン80年代に戻ってしまうような≪中絶法≫は国民の反発、野党の反対に加え、同じポプラル党員からも反対ややり過ぎの声も上がった。
そして、遂にこの法律が成立しない可能性が大きくなってきたのだ。
何故なら、第一に現政権ポプラル党の次期選挙に大きなリスクを伴うからだ。
今年の5月に行われた欧州議会選挙で、スペインの2大政党、つまり現政権を握るポプラル党とスペイン社会労働党に、大きなダメージを与えた、その時点で僅か政界デビュー4か月の≪PODEMOS党≫が、最近の世論調査ではスペイン第3の政党になるという大飛躍ぶりを見せている。
今、そんな大きなリスクを払うわけにはいかないのが政府の本音だろう。
更に言うならば、この≪中絶法≫があと僅かで成立に辿り着くだっただろう時期は、不思議なことに今先程述べた≪欧州議会選挙≫前のことだった。
その時も≪欧州議会選挙≫前のリスクを考慮に入れ、有耶無耶になってしまった。
そんな政府の2度目の弱腰(裏切り)にガジャルドン法務大臣は、法律が成立しないのならば辞任するという選択をとる様だ。
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