先週パリで起きたテロ事件によって、今一度スペインを含む欧米に於いてジハード主義者の脅威が増加し、更には具体化された。
以前の様にシリア、イラク付近で戦闘に立つ兵士を募集することよりも、今はジハード主義者となった外国人を自国でテロ事件を起こさせる戦略に変わりつつある。また、既にシリア、イラクでの戦闘経験を得たジハード主義者が自国に帰るという現象も見逃せない。
特に、モロッコに戻って来たジハード主義者約1500人を、現時点でスペインテロ対策本部は一番警戒している。
また、スペインではアフリカ大陸にあるセウタ、メリージャでは、ジハード主義への勧誘が現時点でも盛んに行われている。
スペインからは、スペイン人及びスペインに在住する外国人、計70名程が志願兵として紛争地帯に向かったと推定されている。殆どが男性だが、ここ数か月女性や未成年者の参加も増えている様だ。
パリテロ事件後スペインでは、0~4まである≪テロ警戒レベル≫が2から3に引き上げられた。多くの観光スポットや空港、主要駅などの警備が厳重になった。昨日パリで行われた百万人を遥かに超える≪反テロデモ行進≫と同時に、スペインでも多くの都市で≪反テロデモ≫が行われた。一連のテロ事件でイスラムのイメージダウンが懸念される中、イスラム教徒たちによるデモも多く見られた。
0 件のコメント:
コメントを投稿