海外からの観光客に加え、国内の観光も増加した今年のイースターの連休は、各地とも観光業界には大変喜ばしい結果を生んだ。
兎に角、全国的にお天気が非常に良かったのも、特に国内観光客に影響を与えた様だった。
毎年このヨーロッパ版ミニゴールデンウィーク前後に、スペインにやって来る非常に行儀の悪い大学生観光客がいることをご存知だろうか?
《El Saloufest》というイベントが、カタルーニャ州タラゴナにあるリゾート地サロウで開かれ、イギリスを主として、海外から大勢の学生が4月18日までこの地で《終わりのないフィエスタ》を楽しむのだ。
試験の終わった海外の大学生たちが安い旅費でやって来て、スペインの安いお酒と、大変簡単に手に入るドラッグで羽目を外しまくり、毎年ニュースになるほどだ。その行儀の悪さは、この町に住む住人や、他の例えば家族観光客にとって耐えられないものとなっている。
そもそもこの《El Saloufest》というイベントは、サロウ市から《スポーツイベント》として認可されている。しかしながらスポーツとは名だけで、実際のところはアルコール、ドラッグ、セックスによるフィエスタパラダイスと化しているのだ。
イベントには10000人余りもの学生が詰め掛ける。学生たちがこのイベントに払う旅費は平均でたったの360ユーロ程だそうだ。そしてこれによるサロウ市の経済影響は、5百万ユーロとも言われている。
住民の絶え間ない苦情、他の観光客への悪影響、学生の事故、サロウ市のイメージダウンと彼らのもたらす経済影響だけでは割が合わない。サロウ市は5年間支持してきたこのイベントにようやく反対の姿勢を表明し始めた。
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