隣国へ避難している難民の数は、今年末には350万人にも達するとの報告も出ている。
凡そ3600Km離れた地で、今もなお紛争が絶えないという現状が、ニュ―スをいくら見ても、特集をいくら見ても実感できないのが本当のところだ。加えて、自国に問題が山積みされているスペインで、他国のことを心配できる余裕のある国民が果たしてどのくらいいるだろうか?
スペインからは様々な団体、機関が難民支援活動を続けているが、やはり実際には個人レベルで実感することは困難だ。
昨日は、家族と一緒に集まっている子供たちの望ましくない栄養、衛生、健康状態から、セウタ政府は未成年者達を一時的に保護する決定を下したことにより、警察側と彼らの間で衝突が見られた。
シリア移民のある父親が2か月の赤ちゃんの引き渡しに憤慨のあまり、赤ちゃんを地下駐車場の階段上段から落そうとするハプニングまで起こった。またある母親は実の娘にナイフを突きつけて、警察の介入を阻止しようとした。
今日彼らは移民一時滞在センターに戻って行った。
センター所長は、「彼らの亡命手続きを簡素化しているが、現在のところ、このセンターから難民センターに移動するのに平均して6ヶ月程かかっている」と話す。
一日も早く彼らの状況が解決すると共に、シリアに平和が戻ることを祈って止まない。
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