2013-10-31

あれから一年 ハロウィーン



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今年もハロウィーンがやって来た。街角を歩けばハロウィーンのデコレーションが目に付く。スペインもここ数年ですっかりハロウィーンの習慣が、スペイン流ではあるが、根付いた様だ。

小さい子供たちは学校で≪Happy Halloween≫と書かれた塗り絵を、英語の時間に作って持ち帰ったり、今日の夜はゾンビやドラキュラなどに仮装して≪Truco o Trato≫と言いながら近所を回ったりと、明日11月1日が祝日なのもあって夜遅くまでハロウィーンの夜を楽しむことだろう。

また若者や大人は、今晩は仮装して飲んだり踊ったりと、翌日が宗教的な≪諸聖人の日≫の祝日であることなど全く無視するかのように、フィエスタ好きのスペイン人は大いに今晩盛り上がるのだ。


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1年前も彼らは同じようにハロウィーンを楽しんでいた。

ただ、マドリッド≪Madrid Arena≫で開かれていたハロウィーンコンサートに詰めかけた若者は、結果的に5人の死者が出る事故に遭遇することになる。

午前3時、このコンサートのメインスター≪DJ Steve Aoki≫がステ-ジに上がった直後、イベント責任者から、会場の外にいる何百人もの若者が入場できるよう、フロント緊急ゲ-トをあける様に指示が出た。そして、その約30分後、将棋倒しが起こり、惨事に至った。

この事故も他の多くの事故と同じように、事故発生から色々な事実が発覚。

当初、「1万弱程の入場券を販売した」とするイベント会社側の発表があったが、調査では1万6千以上の入場券が販売されていたことが判明。イベントの為に許可が下りていた収容人数の倍以上の数だった。

また、その場に待機していた救急医療サ―ビスの不足や、主催者がマドリッド市から優遇を受けていたことも分かった。

しかしながら、主催者、マドリッド市、救急医療サ―ビス担当者、警備会社、等々、それぞれが責任の擦り合いと言った茶番劇によって、1年経った今も誰一人この事故の責任者として裁かれていないのが現状だ。

他の多くの事故と同じように……
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