ちょうど今から11年前、11月13日、ガリシア地方フィステーラ沖50Km付近で、残留燃料油77000トンを乗せたタンカーの船体に破損が生じた。
≪SOS≫送信を出した≪Prestige≫船は、重油が漏れ出す中、スペイン政府の対応を待った。
≪SOS≫受信後、オーナー、スペイン政府、救助機関との間で即交渉が始る。しかしながら、緊急の対応を要するにも拘らず、交渉は難航する。実にこの≪Prestige≫船には6千万ユ-ロの価値のある重油が積まれているからだった。
事故3日後の16日、モルテ海岸に上る朝日の下には、異様な光景が現れた。
スペイン史上最悪の環境災害は、ガリシア地方の海岸約2600Kmに影響を与えた。またガリシアは魚介類の産地として有名だが、この事故による海洋生物への被害も計り知れないものだった。
≪Prestige≫船は事故発生から6日後、スペインの海岸から約250Km離れた海上で真っ二つに壊れて沈没する。
11年経った今日、自然環境に対する犯罪に問われていた3被告、≪Prestige≫タンカー船長、チーフエンジニア、元商船局長に≪無罪≫の判決が下された。
こちらからその当時の事故の写真がご覧になれます。
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