2014-02-26

悲しく聞く≪Entre dos Aguas≫

スペインギターの神、パコ・デ・ルシアが亡くなった。

心臓発作の為、家族で休暇をとっていたメキシコで、66歳と言う若さで逝ってしまった。

あまりにも突然なこのニュースに、スペインは固より、世界中が悲しんでいる。



ご冥福をお祈りします。


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2014-02-25

新記録!

以前ブログで、スペインが臓器移植の分野でリーダー的存在であることをお話しした。

そしてこの程、今までの記録を破る≪一日に於ける臓器移植数≫を新たに更新したのだ。

正確に言えば、2月20日に行われた移植手術の数なんと!45件。

16名のドナーから臓器が提供された。うち2名は生存者。

スペインでの一日の平均移植手術数は10~12件。偶然とは言え、凄い記録だ。

その日は、死亡者の遺族、14遺族と2名の生存者の協力を得て、腎臓移植26件、肝臓移植10件、心臓移植5件、肺移植3件、膵臓移植1件が行われた。

ちなみに、昨年は1655名のドナーによって、4279件の移植が可能となった。


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2014-02-24

こうなることを知っていた息子

土曜日に行われたレアル・ソシエダッ-バルサで、3対1でバルサが負け、同日レアル・マドリッドがエルチェに3対0で勝った。

日曜日のオサスナ対アトレティコ・デ・マドリッドのダービーマッチでは3対0と言う結果でアトレティコ・デ・マドリッドの負け。

と言う事で、首位を争っていたバルサとアトレティコ・デ・マドリッドの敗戦によって、レアル・マドリッドが単独で首位の座を確保したのだ!

この単独首位の座は正に2012年の5月以来!

試合数にすると、63試合ぶりに単独首位となった。

話しは全然変わるが、実はうちの息子、今シ―ズンの初めごろ、つまりバルサとアトレティコ・デ・マドリッドが1位、2位を争っていて、いまいちレアル・マドリッドの出だしが悪かった頃からこんなことを言っていた。

「バルサはさておき、アトレティコ・デ・マドリッドがシ-ズンずっとこの調子で行けるはずがない!」「途中でレアル・マドリッドが首位になるよ」と断言に近い口調で言っていた。

(彼は別にレアル・マドリッドのファンではない。彼はれっきとしたアステチック・デ・ビルバオのファンなのだ)


photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/stevendepolo/3747916256/">stevendepolo</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="http://creativecommons.org/licenses/by/2.0/">cc</a>

さて、これからどうなるか?この状況いつまで続くだろうか?誰が優勝するのか? 

息子に聞いてみよっと!


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2014-02-23

≪Mascleta≫で感じる春の訪れ

2月も、もう残すところ1週間足らずとなった。日に日に日照時間も増え、もう春はすぐそこと感じさせられる。

今日、春の訪れを思わせる様な晴天に恵まれたバレンシアでは、≪Crida≫と呼ばれる、あのスペイン3大祭りの一つ、≪Las Fallas 火祭り≫の開始を告げるイベントが行われる。

お祭りの開始を告げるこの≪Crida≫は、今夜7時半に予定されている。その後盛大に花火が打ち上げられ、バレンシアはもうお祭り気分で包まれ始めるのだ。

今夜のイベントを待ちきれないかの様に、既にお昼の2時に恒例の≪Mascleta≫という、爆竹がバンバン鳴り響くイベントが行われた。

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/chunkfree/3657459150/">F. Prieto // fprieto.es</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.0/">cc</a>


この≪Mascleta≫というのは、いっくらビデオで見ても、テレビで見ても、正確に伝わるものではない。ましてや、文章力の極めて低い私がこのブログでどの様に表現出来るだろうか!

一度本当に体験するしかあの凄さは分からないと思う。

爆竹の途切れなく止まない音を耳で聞くという感覚ではなく、体で振動を感じると言った方が正確な表現だろう。

もう随分昔になるが、人ごみに揉まれながら何回か体験した≪Mascleta≫は、「これがきっと空襲や爆撃の感覚なのだろうと」変な感動を起こさせてくれたのを覚えている。

毎年3月1日から火祭りの終わり19日まで毎日お昼2時に行われる≪Mascleta≫。一度体験してみる価値は絶対ある!



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2014-02-17

コカコーラのCM

今、スペインのコカコーラ≪Coca-Cola Iberian Partners≫が、レイオフ問題で揉めていることは、以前ブログでお話しした通り。

レイオフに抗議するコカコーラ従業員のデモは今も尚続いている。

これは≪El mejor "anuncio" de CocaCola (コカコ-ラの最高のCM)≫と題した、コカコーラ批判のビデオ。





実に皮肉なもので、次のビデオはCoca-Cola社のCMビデオ。(いつだったかは忘れましたが…)

このビデオは、とある会社で一人の若者が解雇を告げられると言う設定だ。

コカコ-ラの瓶を持った彼は、3通りの解雇の受け止め方を披露してくれる。




そして最後に彼はカッコよくコカコーラを飲むのだった。


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2014-02-16

行儀の悪い観客ではなかった!

今しがた更新したブログから数時間程しか経っていないが、昨日のヴィジャ・レアル対セルタ戦での出来事は、≪出来事≫ではなく、事件との見方が高くなってきている。

最初は「誰かが、試合の途中から入って来た観客の一人が催涙ガスを投げた。偶然的なアクシデント、悪ふざけ」との見方を示していたが、調査が進むうちに、「これはカオスを巻き起こそうと言うアイデアの基に計画された攻撃」との見方を強めている。

調査によると、犯人は試合最初から既にスタジアムに観客として陣取り、後に南スタンドに移動、犯行に及んだらしい。防犯カメラには、スタンドの出入り階段付近から催涙ガスらしき物を投げ、階段下に降りて行く人物が映っている。

しかしながら、画面ははっきりしない。断定できる程のハイクオリティーな画面ではないのだ。

催涙ガスが投げられたのは、後半、もう10分程度で試合が終了する頃だ。

0対1で、後もう少ししか時間が残っていない、と観戦を終了し退陣する人達も出てきている時だった。

犯人はそうした人たちの中に混じって、スタジオ外へ逃走したと考えられている。


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行儀の悪い観客

昨日行われたリ-ガ・エスパニョ-ラ、ヴィジャ・レアル 対 セルタ  の試合でこんな事が起こった。

0対0でファイナルまであと僅かとなった、試合開始後83分時点でセルタが先制、0対1となる。

その直後、南側ゴールスタンドから誰かが≪催涙ガス≫をグラウンドに投げたのだ。

モクモクと上がった白い≪催涙ガス≫の煙。選手達の中にも目に異常を感じたり、呼吸がしにくくなる等の症状が出た。


すぐに試合は中断され、選手及び審判員らはグランドからロッカールームへと移動。

詰めかけていた観客も一時的に退場が強いられる事態となった。

試合は25分後に、再びキックオフとなる。

結果的には、その後試合終了間近、セルタにもう1点とられ、0対2でセルタが勝利を収めた。

先日も、サン・マメスで行われた、アスレティック・デ・ビルバオ対レアル・マドリッド戦でも、観客からライターが投げられ、クリスティアーノ・ロナウドの頭に当たったと言う出来事があったばかりだ。

それにしても、あのアスレティック・デ・ビルバオ対レアル・マドリッド戦は、クリスティアーノ・ロナウドの退場まで引き起こす程の緊迫感のある試合だった。

このビデオはそんなあの日のクリスティアーノ・ロナウドを中心にした映像が見られます。
 


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2014-02-09

強かな彼女

昨日のクリスティーナ妃の法廷での証言は、誰もが予想した通りだった。

彼女の弁護団は証言終了後、彼女の証言に大変満足との発表をした。

弁護団が準備した対策を、クリスティーナ妃が一つの間違いもなく返答したと言う事か。

多くの質問には答えず、返答をした場合も殆どが、「知らなかった」「夫(イニャキ・ウルダンガリン)を信じていた」との一点張りの様だった。

つまり、彼女は罪を逃れるために、自分の無知さと、夫への盲目的な信頼をアピールしたことになった。

それならどうしてそんな≪バカ≫な人が、≪ラ・カイシャ≫財団の国連機関とのプログラム調整コーディネイターとしてジュネーブで働けるのか?

また、罪を認めないことで、全ては夫の言った通りにしたと言う事となり、結果的には夫に罪を擦り付けただけではないのか?

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/oasoea/5034551720/">OEA -
 OAS</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a>
 <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.0/">cc</a>
マジョルカで彼女を迎えたのは、警備の警察、メディア、抗議の為に集まった市民達だった。

そして彼女は市民のブーイングの出迎えを受けた。メディアに見せた笑顔は一体なんだったのだろうか。またもって、彼女の強かさを見せつけられた。











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2014-02-08

前代未聞の大スキャンダルの行方

脱税やマネーロンダリングの疑惑がもたれ、出廷命令を受けていたスペイン国王の娘クリスティーナ妃がつい先ほどパルマ・デ・マヨルカの裁判所に入ったところだ。

先週の木曜日から国家治安部隊がマヨルカに到着。今日の為に厳重な警戒体制が敷かれている。
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Arno Wesselink</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a>
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安全保障の為、裁判所裏口まで弁護士団と一緒に車で乗り入れた彼女は、にこやかに僅か5歩ほどの距離を歩いて裏口に消えて行った。

多分、今日は殆どのテレビ番組で放送されることになるだろう。

しかしながら結果は、多くの国民が期待することとは逆の、多くの国民が予想している結果となることだろう。

と言うわけで、この前代未聞の大スキャンダルは国民が求める≪全ての人間は地位身分に関係なく平等に裁かれるべきだ!≫という観点からはかけ離れた出来事となり、メディアは大いにこの機会を利用して根掘り葉掘りとゴシップ的に事を取り沙汰し、国民の不満はこれまで以上に高まるのだろう。ただ一つ良い事は、裁判所の近くの≪ホテル≫や≪BAR≫、≪レストラン≫がこれぞとばかりに収入が増え、隣接する家のバルコニーはカメラマンやテレビ中継の為多額の値段でリースされることぐらいだろうか。


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2014-02-04

抗議のアイデアいっぱい!

≪お札にメッセージを書こう!最終的には政治家や銀行家の手に着くだろう≫

マラガのある大学生たちのグループによって生まれた、≪市民の政府や銀行に対する静まることを知らない怒り≫をこういった形で抗議しようと言うアイデアだ。

既にTwitterやネットで大きな反響を呼んでいる。

2ヶ月程前から≪Billete Enfurecido≫という名のもと始まったこの抗議アイデアによって、既に何百枚ものメッセージ入りお札が出回っている。

また、この一見変わった抗議運動は海を越え、今やメキシコやアルゼンチンでも広まっている様だ。

例えば、

≪今あるのはクライシスなんかではない。あるのは詐欺だ≫

≪私達は政治家や銀行家による商品ではありません!≫

≪100スペイン人に1人は政治家。300スペイン人に1人は医者。あなたなら何処をカットしますか?≫

面白いところでは、

No me sobra dinero al final de mes 月末までお金が持たない≫とよく言うのにもじって、≪Me sobra mes al final de sueldo 給料が尽きてもまだまだ日にちが余る≫

そして、都合が悪くなるとすぐ出る政府の禁止的法案を皮肉って、

≪次は何が来る?お札に落書きするなっていう禁止?≫

等々……


それにしても、スペイン人のアイデアの豊富さは素晴らしい!と今更ながらに思う。そしてどうしてスペインの政治家たちは、同じスペイン人でありながらこうした素晴らしいアイデアに乏しいのだろうか!

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2014-02-01

スペインサッカーナショナルチームの父 亡くなる

先月はブログの更新をかなりさぼっていたので、2月に入り心機一転、どんなニュースをお届けしようかとパソコンをつけると、最初に目に入ったのがこのニュースだった。(ショック!)

ルイス・アラゴネス氏が亡くなられた。75歳だった。

現在のスペインサッカーナショナルチームが、2010年に南アフリカで行われた≪FIFA ワールドカップ≫で見事チャンピオンとなり、2012年の≪UEFA 欧州選手権≫で前大会に引き続き優勝を収めたのは、正にこの人のお陰と言っても過言ではないだろう。

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/lumiago/2625708035/">
Lumiago</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a>
 <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.0/">cc</a>
確かに≪FIFA ワールドカップ≫にナショナルチームの監督として優勝に導いたのは、アラゴネス氏ではなくデル・ボスケ氏ではあるが、そのチーム結成、現在のスペインサッカーナショナルチ―ムの原形を築いたのは、この人ルイス・アラゴネスだと私は、そして多くのスペイン人は確信しているはずだ。

アラゴネス氏は、2008年に≪UEFA 欧州選手権≫でチームを優勝に導いた。この優勝はスペインサッカーにとってもの凄い出来事だった。

≪UEFA 欧州選手権≫は1960年に初めて開催された。スペインは第二回大会1964年に優勝して以来の、なんと!48年ぶり、11大会ぶりの優勝となったのだ。

今スペインは彼の死に大ショックを受けている。私達にスペインサッカーに対する情熱を取り戻してくれた彼の偉大な業績はいつまでも語り継がれることだろう。


あの歴史に残る2008年≪UEFA 欧州選手権≫決勝戦、対ドイツ戦をもう一度ご覧下さい!





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