日本で育った私はスペインのデパート事情に、今も尚抵抗感がある。
スペインのデパートと言えば、≪El Corte Ingles≫。
至る所にある。これしかない!と言わんばかりの存在感。
唯一対抗できるのは、お店が沢山入ったショッピングセンター。
と言うわけで、≪ここしかない≫的なのをいいことに、店員の態度が悪い!全員が悪いのではないが、日本では信じられない態度の奴が多い。
接客態度の常識が違う!としか考えられない。
接客中、他の店員とのおしゃべりは当たり前。レジで人が支払いを待っているのに、他の客とペチャクチャ、それも購入する商品とは全く関係ない話で盛り上がっている。
それにあのお客様カウンター。彼らの言葉使いは、日本のそれとは雲泥の差。別に汚い言葉を使っている訳でもないのだが、はっきり言って心がまるでこもってない。笑顔が無い。苦情を聞くこともあるので、怒っているのか何なのか知らないが、苦情を言ってない人にも同じ態度。日本の丁寧なサービスを受けて来た日本人には物足りない。
最近はちょっとましになった様な気がするが……。
しかしながら、それはそれで逆によい効果を奏していると言う事に気が付いた。
と言うのも、接客態度が普通な店員に出会うと、すごく有り難く感じる。すごいサービスを受けたような気になってしまう。それでも、日本のサービスと比べると大したことではないのだが。
とスペインデパート界独占気味の≪El Corte Ingles≫に、対抗相手が現れた。あの≪Marks and Spencer≫が戻って来るのだ!何と13年ぶりに。
2001年にスペイン市場から手を引いた≪Marks and Spencer≫は、マドリッド、バルセロナにオープン予定だ。
業界の競争がサービス向上に繋がるだろうか?特に店員の質の向上に繋がるだろうか?
と期待する私はやっぱり日本人。
繋がるわけがない、スペイン人が雇われるのだから……。
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