カスティージャ・ラ・マンチャ州の、人口が14000人に満たないソクエジャモス村に、先日≪博物館 ワインの塔≫がオープンした。
ワインを通じてこの地域の観光向上に役立てようとの狙いがある様だ。
約3百万ユーロが費やされたと伝えられるこの博物館。博物館によって生み出された雇用人数はたったの一人。
ワインファンにはたまらない観光地になるのかどうか、いささか眉唾物に見えるのはワインファンでない私だけだろうか?
また、カスティージャ・ラ・マンチャ州にそんな博物館を建てるという贅沢が何故出来たのか?
話は今年に入って間もない頃、つまり1年程前、カスティージャ・ラ・マンチャ州政府は節約対策の一環として21の市町村の夜間緊急医療施設を閉鎖したのだ。これによって凡そ10万人もの人々が夜間の緊急時には遠いところでは約50キロメートルの移動を余儀なくされることとなった。
更に付け加えて言うならば、夜間緊急医療機関とは言うものの、21のうち10施設については、平日は15時まで、そして週末は完全に閉鎖。残りの11施設に関しては平日は緊急の場合20時まで、週末は閉鎖されないと言う設定だ。
過疎化の進む村や小さな市ではお年寄りも多く、この対策は当時非常な物議を醸した。政府は利用者が殆どいない状況に対し、夜間医療機関を維持するコスト削減を実行したのであった。
緊縮財政中の、カスティージャ・ラ・マンチャ州首相、マリア・ドローレス・コスペダル氏のちょっとした贅沢だったのか?
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