政府によると、どうもこの国のクライシスはもう過去のことになってしまった様だ。
数値的に言うならば、特に今年2013年はマクロ経済の進展が見られ、ヨーロッパの他の国々より経済的には成長したのは確かだが、その結果は未だスペイン人の生活には反映していないのが現実の様に思われる。
それでも政府は、マリアノ・ラホイ首相の言葉を借りるならば、「クライシスはもう過去の出来事」だと考えている。
また、欧州議会におけるポプラル党スポークスマンのポンズ氏などは、「ヨーロッパの他諸国に於いては、スペインは今や南のドイツだ」などと真面目な顔で言っていた。我が家では大爆笑!だった。
5人に2人のスペイン人が貧困やその危機にさらされている現状。またクライシスが始まってから著しく増えた貧富の差。これはもうアメリカと肩を並べる程だ。
この様な政府の素晴らしい現状と未だにその素晴らしさの恩恵を受けていない国民の現状が、まさに今のスペインの現状なのだろう。
「マドリッドでは子供の栄養失調は問題ではない。栄養失調と言うのは嘘だ!マドリッド県の子供達が抱えている栄養不良のメインリスクは肥満である」
ここにもまた政府にしか見えない現状と、国民にしか体験できない現状が浮き彫りになった。
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