日曜日の地方選挙は予想通り新党の活躍が目立った。スペインの2大政党は支持率を大きく失い、各党の比率はこれまで目にしてきた、殆ど2色の比率グラフとは違い、言わばもっとカラフルになって、それは新たな時代を迎えたことを意味しているかの様だ。
多くの村や市、州では、投票数の数では一位になった党も、過半数に足りない状態が殆どで、過半数を得るための交渉が各党で始まった。
さて、スペインには、代々ポプラル党が圧倒的な人気を持つ市や州が幾つかある。
例えば、マドリッドとバレンシアがそうだ。
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photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/58732626@N03/5702701911"> Esperanza Aguirre y María Dolores de Cospedal en Leganés< /a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="https://creativecommons.org/licenses/by/2.0/">(license)</a> |
マドリッドは今回の市長選挙で、エスペランサ・アギレ氏(この議員もちょっと困ったチャン的お婆ちゃん)率いる右派ポプラル党と左派で新党のポデモス党が支持する《アオラ・マドリッド党》の間で激戦が繰り広げられた。
結果的には、ポプラル党が1議席の差で《アオラ・マドリッド党》に勝ったものの、議席の過半数には程遠く、他の党との交渉に乗り出したのだが…
このお婆ちゃん議員、こともあろうに代々与党、野党の関係にあったPSOE党に交渉を持ち掛けたのだ。ただただ《アオラ・マドリッド党》に市長の座を譲りたくないがために!
メンツを気にし過ぎと言うか、意地と言うか、執着と言うか、全く大人 (経験豊富な老人の方があってるかな) として往生際が悪すぎる。
それに比べると、バレンシアの州知事は往生際が良過ぎる。もうちょっと頑張れよ!と言いたくなるくらい諦めが早い。
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アルベルト・ファブラ氏は、前バレンシア州知事フランシスコ・カンプスの汚職事件発覚後、州知事に就任。しかし、前知事のお陰で行く先々でブーイングにあうなど、彼の政治的能力など全くバレンシア人にはどうでもいいような、バレンシア・ポプラル党の尻拭い的存在だった様な気がする。
ファブラ氏の場合、議員数では一位となったものの、ポプラル党人気の強いバレンシアで前回の選挙より24議席も失い、やはり過半数には足りず、その上目覚しい勢いで第2位のポジションを獲得した《コンプロミス党》をはじめとする対ポプラル党グループに恐れおののいたのか、本日辞任を表明した。
今後どのような展開を見せるのか、本当に興味深い。そしてまた、この地方選の結果がどのように総選挙に影響するのか。
今スペインは目が離せない!!