2015-05-31

他にもっとすることあるやろ!!

バルセロナは昨日、《スペイン国王杯》にお馴染みの2つのチームによって大いに盛り上がった。

結果は、アスレティック・クラブ1対バルサ3と、各チームのシーズン予算から考えると納得のいく結果となった。

ちなみに今シーズンの予算はバルサが509百万ユーロ、アスレティック・クラブは64百万ユーロと桁違い。それでもバルサは2位で1位はレアル・マドリッドの520百万ユーロ。アスレティック・クラブも桁違いと言ったものの、プリメラ・ディヴィシオンの20チーム中、堂々の6位だ。

さて、恒例のこの2チームは恒例通り、今回も国歌が流れる間中、大歓声ではなく大ブーイングでスタジアムを包んだ。


このブーイングについては、既に政府は罰金などの処置を考えている様だ。

これが《スペイン国王杯》であることをわきまえていないファンもファンだし、そんなスポーツの世界で起こる大ブーイングを許さない、表現の自由を奪うような行動に出る政府の政府だ。

両方とも他にもっとすることあるやろ!!と言いたくなる。特に後者には特に。




2015-05-26

ポプラル党の対照的な2人

日曜日の地方選挙は予想通り新党の活躍が目立った。スペインの2大政党は支持率を大きく失い、各党の比率はこれまで目にしてきた、殆ど2色の比率グラフとは違い、言わばもっとカラフルになって、それは新たな時代を迎えたことを意味しているかの様だ。

多くの村や市、州では、投票数の数では一位になった党も、過半数に足りない状態が殆どで、過半数を得るための交渉が各党で始まった。

さて、スペインには、代々ポプラル党が圧倒的な人気を持つ市や州が幾つかある。

例えば、マドリッドとバレンシアがそうだ。

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Esperanza Aguirre y María Dolores de Cospedal en Leganés<
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マドリッドは今回の市長選挙で、エスペランサ・アギレ氏(この議員もちょっと困ったチャン的お婆ちゃん)率いる右派ポプラル党と左派で新党のポデモス党が支持する《アオラ・マドリッド党》の間で激戦が繰り広げられた。

結果的には、ポプラル党が1議席の差で《アオラ・マドリッド党》に勝ったものの、議席の過半数には程遠く、他の党との交渉に乗り出したのだが…

このお婆ちゃん議員、こともあろうに代々与党、野党の関係にあったPSOE党に交渉を持ち掛けたのだ。ただただ《アオラ・マドリッド党》に市長の座を譲りたくないがために!

メンツを気にし過ぎと言うか、意地と言うか、執着と言うか、全く大人 (経験豊富な老人の方があってるかな) として往生際が悪すぎる。

それに比べると、バレンシアの州知事は往生際が良過ぎる。もうちょっと頑張れよ!と言いたくなるくらい諦めが早い。

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アルベルト・ファブラ氏は、前バレンシア州知事フランシスコ・カンプスの汚職事件発覚後、州知事に就任。しかし、前知事のお陰で行く先々でブーイングにあうなど、彼の政治的能力など全くバレンシア人にはどうでもいいような、バレンシア・ポプラル党の尻拭い的存在だった様な気がする。

ファブラ氏の場合、議員数では一位となったものの、ポプラル党人気の強いバレンシアで前回の選挙より24議席も失い、やはり過半数には足りず、その上目覚しい勢いで第2位のポジションを獲得した《コンプロミス党》をはじめとする対ポプラル党グループに恐れおののいたのか、本日辞任を表明した。

今後どのような展開を見せるのか、本当に興味深い。そしてまた、この地方選の結果がどのように総選挙に影響するのか。

今スペインは目が離せない!!




2015-05-24

初投票に挑む、あるスペイン人

5月24日、スペインでは今地方選挙が進行中だ。

歴代、政権を交代で握ってきた2大政党ポプラル党とPSOE党が、今回の地方選挙では非常に危ない。

現在の悲しむべき失業率や(現在はやや減少の兆し)、予算カットによる国民の経済的負担、或いは毎日の様に暴かれる政治家の不正行為など、国民の不満材料は底をつかない。

そしてその不満は、多くの場合この2大政党にぶつけられる形となった。

このブログでもいつか紹介したポデモス党や、新たに今年から目を見張らんばかりの急成長を見せたシウダダノス党などの、これまで野党の一部にも入らなかった新党の進出が注目される。

後、選挙閉鎖まで1時間を切った。

18時では投票率は49.78%と、前回の地方選に比べやや上回っている。

さて、つい先程、家の息子も選挙に初投票しに行った。日本より早く、スペインでは18歳から投票できる。

私は投票資格などない。私たち外国人は、スペインの政権を握る政治家ではなく、それ以前にスペイン人がどのような選択をするのかに左右されるだけなのだ。

家の息子、どの党に投票したかは知らないが、彼も私が頼るスペイン人の一人なのだ。(ちょっと頼りない…かも…)


2015-05-15

あ~、そこも遂に立ち退きに!

2年ほど前から、近所の空き地にある廃墟となった小屋にルーマニア人が住み始めた。

改装に改装を重ねて、2年間で立派 ? な小屋に変身したのだった。

これまで警察がその近くを通ることはあっても、身分証明の提示を要求するぐらいで、近所の住民からの苦情らしきものもこれとして聞いたことがなかった。

そして昨日夕刻、私はその小屋のドアを見て、気温が30度以上あるのにも拘らず、一瞬暑さも寒さも何もかもを感じられない様な、ビックリとか驚きとは違った不思議な気持ちになった。

実は、ドアが灰色のブロックの壁と化していたのだ。

どうやら、ルーマニア人も立ち退きになったようだ。

そう言われれば、数日前に私が出勤する時、警察官2人が小屋のドアをノックして、住人と話しているのを目撃した。早朝だったので人気もあまりなく、一人野次馬も恥ずかしいので立ち止まることはしなかったが、傍を通った時「言葉は分かるか?」とか「何人この中にいてるのか?」など、寝起きの顔を隠せない住民の一人と見られる女性に聞いていた。

そして昨日の朝も小屋の傍にパトカーが止まるところを見たのだった。

数日前の出来事はきっと立ち退き宣告だったのだろう。そして昨日立ち退き決行というとこか。

小屋の外には家具として使用していたと見られるマットレスや物干しなどが立てかけられていた。

そもそもその空き地の所有者は誰なのか? 私は知らない。しかし車は駐車し放題 (お蔭様で私も使ってます)、盗難車も置き捨てし放題、犬の散歩兼用足しもし放題、挙句の果ては、その空き地で堂々と車の修理業をはじめる奴まで現れる有様。 

そんな完全なる管理不行き届きな空き地の一角で、別にこれといった問題も起こすことなく居座っていた人たちを、いまさらどうして立ち退き処分にしたのだろうか?

そう、地方選挙を来週日曜日に控えた5月15日に…

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スペインの世界一

スペインに来る外国人観光客の数は、年々増している。昨年2014年には、年間で凡そ6千5百万人もの観光客が訪れた。

今年も、現在までの観光客数は過去の記録を塗りつぶすほどの勢いで、これからヨーロッパでは長い夏のバカンスシーズンに入るので、記録更新に拍車がかかる事になるだろう。

ヨーロッパの夏のバカンスは長いので、海外の観光客や国内観光客も、その長~い休暇をビーチで過ごすというスタイルをとる人が依然として多い。

スペインには世界に誇れるビーチが沢山ある。北は北大西洋、南は地中海、カナリア諸島は大西洋に浮かんでいることからも分かるように、スペイン観光の重要な役割をビーチは担っているのだ。

それが故に、スペイン観光産業の夏の目玉商品とも言えるビーチは良く整備され、きれいに保たれている。街角の道が驚くほど汚いこととは裏腹に…… 

昨日発表された《Foundation for Environmental Education》の報告によると、スペインは去年より4つ多くのビーチが青旗を獲得した。スペイン全土で青旗の立つビーチはなんと577ヶ所にも上る。この分野では世界一位と誇らしい結果だ。

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確かに、ビーチにもよるが、深く入っても入っても透き通って足が見える素敵な海がスペインには沢山ある。

しかしながら、6月下旬、7月はまだいいものの、8月にもなると大勢過ぎる人がつめ掛け、海水は汚れ、ここ数年8月になるとクラゲが大量発生する現象が起こっているのも事実なのだ。










2015-05-06

女手ひとつで4人の子供と夫を養うスイス在住のキャリアウーマン?

先日、あの汚職疑惑で世間を騒がせたスペイン前国王の娘、クリスティーナとその夫イニャキ・ウルダンガリンの長女イレネちゃんの初聖体式がスイスで行われた。カトリック教徒の多いスペインでは大変重要な人生に於ける儀式の一つだ。

お祝いに駆けつけたのは、イレネちゃんのお婆ちゃん=前スペイン王妃と叔母のエレナさん。前国王ファン・カルロス、現スペイン国王フェリッペ、王妃レティシアは参加しなかった。

むしろフェリッペ国王と王妃は疑惑が持ち上がった頃から、このクリスティーナ一家を避けている様だ。

そう、このブログのタイトルはこのクリスティーナのこと。未だに彼女の収入一つでこの一家を支えている様だ。と、少なくとも前向きにはそうの見えている。

さて、この疑惑の夫婦、裁判への出廷が決定したものの、保釈金を払わず、つい先日判事によって財産の差し押さえ手族きが開始された。

クリスティーナは昨年暮れに、既に587,000ユーロ程を支払ったのだが、請求されている金額はその倍以上の2,700,000ユーロと桁違い。その為判事は、差し押さえ手族きに必要な、彼女が所有する不動産や預金、銀行口座リストの提出を要請したのだ。

現在スイス在住のこの一家。ヨーロッパ王室の家族も同じ地区に住むらしいが、彼女一家とは接触が少ないとも噂されている。スペインにも居辛く、スイスでの生活もバラ色とは言い難い。何はともあれ、残念なのは子供達だ。