息子が生まれた90年代までは、父親の苗字の後に母親の苗字が付けられていたが、2000年になってからお役所に申請すれば、母親の苗字を最初にもってくることができるようになった。
それでも伝統から、或いは面倒くさいという理由から、一般的には父親の苗字を最初にする人が殆どだ。
しかしこの7月から、わざわざ苗字の申請をしなくとも、出生届だけで苗字の順番が決められるようになるらしい。
気を付けなければならないのが、3日以内に届けを出さないと、お役所の方で勝手に苗字の順番がつけられてしまう。
アルファベット順、響きが良い、書いたときの見た目が良いなど、担当した人の気分次第で決まってしまうから堪らない。
ただ、これまでのようにお役所に行く手間は省かれ、出産先の病院で手続きができるようになるそうだ。
最初に言ったように、スペインでは子どもが生まれると、両親の苗字を受け継ぐ。そして孫が生まれると、1番目の苗字(父親の苗字)は受け継がれ、2番目の苗字は孫の母になる人の苗字が付けられる。これは孫が男の子の場合。
もし孫が女の子だったら、孫の父親の苗字が最初に、そしておじいちゃんの苗字が2番目につけられるという具合だ。
つまり(特別に申請をしなければ)、父親の苗字は男の子が生まれる限り永遠に受け継がれることになる。そして母親の苗字は2代でお終いという運命だった。
だが7月からは母親の苗字が代々受け継がれていくことも可能になるわけだ。
スペイン人とご結婚をお考えの日本人女性の方、近い将来あなたの苗字がスペイン人の苗字として親しまれる時代が来るかもしれませんよ!
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