随分昔もう何十年も前、そこは近くにあった娯楽施設の駐車場だったらしく、その大~きな空き地の一角に≪受付≫だったと思われる、2M²にも満たない小さな小屋跡がある。勿論、屋根も天井ももう既に姿を消し、壁は残っているもののドアも窓も無く、さながら何処かの廃墟といった感じだ。近所の人は、粗大ゴミ処理場として勝手に使っていた様だ。更に、何か月かに一回は、ご丁寧に市からゴミ処理隊の人達がやって来て、掃除して行ってくれる。
それがここ1か月程で、その様相が変わってしまった。
屋根に相当する部分には厚いビニールシートが何重も重ねられ、窓は何処から拾って来たのか、板や何かで完全にふさがれた状態。ドアには毛布のような分厚い布がカーテンの様にぶら下がっている。
そして、数日前、朝車を取りに空き地に行くと、アンダルシアの白い村を思わせるような、真っ白に塗られた小屋がそこにあった。
この小屋の現在の住民は、ルーマニア人。今のところその小屋に何人住んでいるのかは定かではない。がある朝、その小屋から5~6人の男の人達が出てくるのを目撃したことがある。
実はこの小屋、以前にも誰かの手によって占領されたことがあった。
前回の住民は確かジプシーの女の人だったと思う。彼女はさすが女性らしく、幾つか家具まで持ち込んで、その上に花なんかを飾っていた。当然彼女は窓も無いまま暮らしていたので、よく家の中の様子が分かった。ちなみに電源も無論ないのにテレビが置いてあったのも印象に残っている。
彼女の場合、1か月も経たない内に、警察によって立ち退きとなった。
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