教育、文化、スポーツ省大臣のベルト氏と、カスティージャ・ラ・ラマンチャ大学で美術史を教えるベルト教授は、何を隠そう兄弟である。
前述のホセ・イグナシオ・ベルト氏は現ラホイ政権の下、教育、文化、スポーツの分野で予算カットに精を出し、特に教育面では多くの批判を呼んでいる。
この教育予算カットに抗議する一つの提案として、カスティージャ・ラ・ラマンチャ大学の学生や教授たちが授業を教室ではなく、大学のあるシウダッ・レアル市のピラール広場に写した。
そして来週火曜日にベルト氏の弟、ファン・パブロ・ベルト教授が広場で授業を行うことになった。
「この提案は有益なものとなるだろう。そして僅かではあるが、学生達に希望や期待を引き起こさせ、教育と言う仕事が、社会の将来を左右する最も重要な仕事であると言う事を公にする手助けになるだろう。」と彼は言っている。
「自分の納得のいかない事は、特定の政治や個人的立場に対して反対する権利が当然ある」兄弟ではありながら教育予算カットには妥協できない姿勢を、他のコメント等でも強く示している。
「確かに緊縮経済が必要かもしれないが、社会の将来に影響を及ぼす様な予算カットではなく、スキャンダルになるほどの無駄使いをカットすれば良い。」ここで言うスキャンダルとは≪銀行の取締役の膨大な給与や幹部の年金制度≫を指している。
カスティージャ・ラ・ラマンチャ大学では去年、この予算カットの影響で、200人以上の教員が解雇された上、1000人もの学生が奨学金の停止で学業を手放さざるを得なくなってしまった。
興味のある方は、11時から12時広場に行くと、ベルト先生の≪教育とシチズンシップ≫の授業が見学できる。
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