今日お昼テレビをつけると、どのチャンネルも特別放送をしていた。
実は、今日午後3時3分、アドルフォ・スワレス氏が亡くなったからだ。81歳だった。
アドルフォ・スワレス氏は、スペインに於いて初めての民主主義の首相となった人だ。フランコ独裁政権から民主主義へと導く重大な役割を与えられた彼の業績は、今も尚多くのスペイン人の記憶に残っている。そしてまた、語り継がれている。
彼の時代を生きた人々は、彼のリーダー的決断力を評価する声が多い。
正に今の政治家に不足しているものだ。
私自身、民主主義の国に生まれ育ったので、彼の歴史に残る民主主義化への努力がどの様なものだったのかサッパリわからないが、市民戦争を体験し、独裁政権となったスペインを民主主義へと導く彼の姿は、多くのスペイン人の希望でもあり、新たな出発を意味するものではなかったのだろうか。
政府はこの訃報を受けて、3日間の国喪期間を発表。
サッカーの試合開始に於いても、1分間の黙祷が行われた。ソーシャルメディアでも年齢、職業を問わず、多くのメッセージが寄せられている。
政治家やその関係者だけではなく、スペイン国民にとって彼がどれほど意味のある人物であったかが良く分かる。
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