しかし、近年子供たちの楽しはずの夏休みが、深刻な問題になっているのだ。
以前、子供たちの≪一日一食≫というタイトルのブログを書いた。ちょうど一年ぐらい前のことだ。
あれから一年たった現在、子供たちの生活状況が改善していないという悲しい夏を迎えることとなった。
≪Save the Children NGO≫ の4月の報告書によると、29,9%のスペインの子供たちが最低限の生活を強いられているとのことだ。
そうした子供たちには、少なくとも学校がある間は≪給食≫がある。政府からの援助もあって、安く(或いは無料で)、栄養のバランスのとれた≪給食≫は彼らの一日の唯一の食事となるケースも稀ではない。
学校がお休みになると当然、≪給食≫もなくなるわけだ。
幾つかの自治体は、夏休みも≪給食≫を続行する計画を立てている。
また、あるNGO (Change ONG) からはこんな提案まで出た。
彼らは今回のW杯出場のサッカー選手からの寄与を求める署名運動を繰り広げているのだ。
(署名はこちらからできます。)
ご存知の方もいらっしゃるだろうと思うが、スペイン・サッカー代表がこのW杯で支給される金額が桁違いに凄いのだ。
グループで次のステージに勝ち残ると60,000ユーロ。
準々決勝までいくと、90,000ユーロ。
準決勝では、180,000ユーロ。
決勝まで勝ち抜くと、360,000ユーロ。
そして優勝すると、各選手720,000ユーロが支給されるのだ。
ヨーロッパの経済大国、あのドイツでさえ、優勝した暁の報酬は各選手300,000と言われているのに……
そんな事とはつゆ知らず、無邪気に子供たちはスペイン代表を応援するのだ。
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