より良い生活を求めて、アフリカ大陸からヨーロッパへ、不法移民者たちが昨日も小さな船に乗ってスペインに辿り着いた。
アフリカ大陸にあるスペインの町、メリージャの海岸に13人のサブサハラからの不法移民者たちが辿り着いた。
ビーチで楽しむ人達の、この≪突然の漂流者たち≫への驚きの視線をよそ目に、彼らはビーチを走りぬけた。
残念ながら彼らの夢は、スペイン警察のパトロ―ルによって、5分足らずで終わってしまった。
不法移民者数はここ3年程、ヨーロッパの不況の影響もあって下り傾向にあったが、今年に入って増加傾向に変化している。
彼らは多くの場合、地元マアフィアにお金を払って、ビニールボートで、定員を大幅にオーバーした小船で、両大陸を行き来するトラックや車の一部に隠れてと、手段を問わずやって来る。そして、その途中で命を絶つケースも後を絶たない。
それでも彼らはより良い生活を求めて、緊縮財政政策で、例えば不法移民者への最低限医療保障制度が難しくなったこのスペインに、今日も、何らかの方法で、誰かが、この両大陸を繋ぐ最短ルート、僅か14KMの地中海を渡って来るのだった。
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