photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/jdhancock/3446025121/"> JD Hancock</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="http://creativecommons.org/licenses/by/2.0/">cc</a> |
既に今年の上半期だけで、26500以上の家庭がその対象となり家を失った。
それでも、その非情な性質によって、或は人情的要素が加わった時、ニュースとなることがある。
先日もまた一人の老人が立ち退きの対象となった。85歳のカルメンさん。
息子さんの借金の為、ご自分の家を担保に入れた。借金は返されず、家は貸金業者の手に。
立ち退き処分の判決を一か月遅らせることが出来たが、それでもその日がやって来た。
いつもの様に≪立ち退き反対≫を応援する活動家たちと警察がカルメンさんの家を取り囲む。
僅かな年金で、彼女はその残された人生をどのように生きるのだろうか。
しかし、彼女の場合は幸運だった。
立ち退きとなった家はマドリッド・ヴァジェカス区にある。それが功を奏したのだ。
ヴァジェカス区には、現在スペインサッカー・リーグ、プリメラ・ディヴィシオンで活躍する、サッカークラブ≪ラジョ・ヴァジェカーノ≫がある。
この事態を知ったこのチームの監督、パコ・へメス氏が援助の手お差し伸べたのだ。
「私たちは、この事態を黙って見ていることは出来ません。私だけでなく、チーム全員が彼女を援助したいと思います。私たちのできる範囲で、カルメンさんが今後生活できる場所が見つかる様に」
「私はカルメンさんを援助できることが出来て嬉しいです。出来ることならもっと大勢の方を支援できればいいのだが、それは不可能です。この件は、カルメンさんが自分たちの地域の人だっただけに、見過ごすことは出来なかった」とへメス氏は語った。
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