2020-08-12

今ごろ私は…

どこにいても朝は6時に目が覚める。

辺りはすでに明るいが、家族はまだ眠っているようだ。

起こさないようにソロっと歩いて、毎朝恒例の体重測定を行う。

-あっ、また〇〇グラム増えてる!😱-

このような小さな落胆をこれから約1カ月ほど毎日味わい、最終的には服の何着かが着れなくなる事態を招くのだ。

今日はおやつを減らそうとか、今日はあそこまで歩いて行こうとか、いろいろ焼け石に水的な対策を考えているうちに、家族も一人ひとりと起きだした。

いつも通り、食パンとバターを用意し、スペインから持ってきたコーヒーをカフェテラで作る。

この食パン、いまブームの高級食パンの類ではなく、近くのコンビニやスーパーで売られているごく普通のものなのだが、スペインの食パンメーカーさんやパン屋さんでは到底再現不可能な食感と味がある。

キメが細かく、しっとりもっちりしていて、上品な味で塩加減もちょうどいい。添加物のせいだか何だか知らないが、ひたすら食パンの味から遠ざかるスペインの食パンに慣れている私からすれば、もうこれは完全に神的な存在だ。

そんなプチ感動を今朝もかみしめ、テーブルに置かれた朝刊に目を通す。

スペインなら新聞を読まないどころか、買いもしないものだから、テレビでニュース番組を聞きながら新聞を読んでいると、ちょっとしたインテリ気分が味わえる。

さて、今日のニュースもコロナ関連のニュースからはじまった。このご時世、これだけは、どこにいても同じだ!

コロナ関連の後は、台風&豪雨情報や尖閣諸島問題などが取り上げられ、名前を聞いても一向に分からない有名人の不倫騒動までこと細かく知ることとなった。

そういえば、朝食を取りはじめてから、私はいまだに同じテーブルに座ったままうだうだしている。

テレビからは、高校野球のサイレンが流れてきたというのに……


っと、もし、いま日本に帰省していれば…、こんな朝を迎えていただろう。




2020-07-29

スペイン、総スカン状態に!

スペインでは、全国的にコロナ感染の再拡大が止まらない。

各州ごとに対策が組まれ、ビーチの利用規制や立ち入り禁止、クラブなどのナイト施設の営業自粛、レストランやバルなどでは人数制限が厳しくなるなど、警戒事態宣言中の緩和フェーズに近づきつつあるのが現状だ。

バカンスシーズンを迎え、とくに観光業界は経済回復を狙っていただけに、この感染再拡大は大きな痛手。


その上、スペインは今、追い打ちをかけるようにヨーロッパ諸国から『総スカン』を食らっているのだ‼

イギリスやアイルランドなどはスペインからの渡航者に対し2週間ほどの隔離を実施。フランスやドイツ、ベルギーなども、スペイン、あるいはスペインの〇〇州への旅行自粛を呼び掛けている。

夏のスペインは、イギリスやフランス、ドイツからのバカンス客が非常に多く、7・8月に限っては全体の50%以上を占めるほどだから、その観光収入が激減するとなると…、たまったもんじゃない。厳しすぎ😱



すでにバカンスシーズンも中盤に入ってきているため、盛り返しが期待できず、休業・廃業を余儀なくされるケースが激増するだろう。

EUからの復興基金に頼るも、そもそもそれで足りるわけもなく、意味ある?的な追加マスクの配布や、ごてごての『Go To トラベル』キャンペーンが実施できる日本のような経済的余裕がスペインにあればなぁ~としみじみ思ってしまう。

2020-07-19

私はすでに『半沢直樹』ロス予備軍

実は、私が日本のドラマに目覚めたのはここ数年のことで、『半沢直樹』という名前に出会ったのも、今年になってから。1月に放送されたスペシャルドラマ『半沢直樹II エピソード・ゼロ』でのことである。

しかし、その時点ではスペシャルドラマこそおもしろかったが、ドラマ半沢直樹に興味が沸くほどではなかった。

日本では大人気のドラマだと聞いたことはあったが、いくら大人気とは言え、ドラマのタイトルだけではいまいち引っかからない。

それが、私は見てしまった。先日放送された特別総集編を。

もーあれ以来、今日からはじまった新シリーズをどれだけ楽しみにしていたことか😍。

ただ、ここ数カ月コロナ禍の影響でドラマの再放送や総集編が多くなったことから、ドラマのイッキ見に慣れてしまった私は、次週まで待ちきれない気持ちでいっぱいだ。

いっぱい過ぎて…

今から言っておきます。私、確実に『半沢ロス』になりそう。




ときどき銃声の聞こえるキッチンから

学校は夏休み、バイトもお休み。コロナ禍のなか、友人たちと出かけることも少なくなった息子は、今日から週末、週末の1食分だけ料理してくれると言い出した。

料理にまったく興味がない息子のこと、さぞかし暇なのだろうとちょっと心配になったが、キッチンから聞こえてくる音・声にそんな考えなど吹っ飛んでしまった。

今日のメニューはパエージャ。友人3名が作り方をリモートで指示してくれるそうで、さっそくキッチンは彼らによって占領された。

キッチンに入れない私は、まったく気にしてないふりをして聞き耳を立てる。

料理好きの友人Aは、『Es importante ~(~することが大事)』というフレーズをよく使い、目分量で適当に料理を作ってきた私なぞよりはるかに丁寧で正確な作り方を伝授してくれている。

そして、友人B、Cが『家ではこうする』とか『こうした方が簡単』など、ときどき作り方に口をはさむ。

しばらくすると、キッチンから銃声が聞こえてきた。

実は、友人B、Cは自宅でゲームをしながら教えてくれていたようなのだ。



ちょっと自慢気に説明する友人A。その説明についていけず、何度も屁のような質問をする息子。ゲーム中の2人は時どき罵声を上げながら、器用に料理にも首を突っ込んでくる。

今、キッチンは息子がひとりいるとは思えないよど賑やかで騒々しい。

できあがったパエージャの味は…



初めてにしては上出来👏!おいしかった。

また食べたいと思うほどではなかったが、少なくとも私が初めて作ったものより、いや正直10年ほど前まで作っていたものよりもおいしかった…、ような気がする。

先日のDIYのように、また彼に敗北を感じる日もそう遠くなさそうだ。

2020-07-09

スペインは今…2週間前何してた?

日本と同じように、コロナウイルス感染の再拡大が懸念されるスペイン。

以前のフェーズ状態に戻ったり、地域のロックダウンが実施されたり、あるいはピンポイントで建物全体が隔離され住民が自宅待機になったりと、各州ともウイルスの抑え込み対応に追われている。

カタルーニャ州では、ソーシャルディスタンスの確保に関係なく、外出時はマスクの着用が義務付けられ、同じように、バレアレス諸島なども義務化に踏み切った。

スペインにはアニメファンも多く、日本文化の影響や現在のコロナウイルスへの恐怖から、もしかすると近い将来、ヨーロッパにマスク文化を持つ国ができるかもしれない!
(そんなことないか…😷)

この再拡大は、今から約2週間前の結果だと考えると…

2週間前と言えば、警戒事態宣言が解除され、州を超えた移動の自由、またEU諸国との移動も正常化されて間もないころだ。

会えなかった家族や友人との再会に喜び、都心から郊外へ出かけるスペイン人も急激に増え、経済活動も新しいルールの中で再開した。

やっと終わりました的なやれやれ感と消毒やマスクがあれば的な安堵感。切迫感と危機感の欠如が爆発したような週だったと言えるだろう。

『今日の結果は2週間後の今日にあり』

そんな意識で行動していれば、違った今日があったのかもしれない。

すぐに結果が出ないダイエットのように






2020-07-02

【続編】EUの入国規制緩和!スペインへの旅行はどうなる?

昨日のスペイン入国に関する追加情報です。

入国時の水際対策として実施される健康に関するフォームは、渡航2日前までに済ませることが必要で、『Spain Travel Health』から申請できる。

同サイトから、アプリのダウンロードも可。

申請フォームでは、基本的な質問のほか、感染ている・感染した場合や感染者と濃厚接触があった場合『14日間の自主隔離』に同意しなくてはならない。

空港では3つのコントロールが行われる。

1:QRコードの提示。上記のフォーム申請によって取得できる。

2:検温。

3:一般的なコントロール。新型コロナが疑われる人がいないか確認するために強化。



7月1日は、通常ならバカンスに出かける人で空港は賑わうのだが、一部マジョルカ空港などは除き、昨日はスペインの空港は平日並み、あるいはそれ以下の混み合いたっだそうだ。

昨日予定されていた旅客機数は、昨年の7月1日に比べると約23%にとどまった。

コロナのリスクや新しい日常での新ルールなどで、観光予定の変更も考慮に入れたいが、一方、例年通りの混み合いが予想されないため、意外と観光しやすいかもしれない。

2020-07-01

EUの入国規制緩和!スペインへの旅行はどうなる?

EUの入国制限が緩和され、シェンゲン圏以外からの入国も今月からはじまる。

現在の緩和対象国は、日本や韓国などを含む14カ国。2週間毎に入国許可リストが再検討される予定だ。



シェンゲン圏以外の入国者に関しては、EU諸国で水際対策が異なるため注意したい。

例えば、イタリアでは14日間の隔離が実施されるそうだが、スペインでは隔離はなく、事前の健康に関するフォーム記入や到着後のコントロール、検温などが予定されている。(各界から「不十分だ」という声も挙がっていますが…)

記入フォームでは、スペインの滞在先や渡航歴、新型コロナウイルスによる症状に関した健康状況などが問われ、スペイン渡航前にインターネット上で行い、QRコードを取得、到着時に提示することとなる。なお、7月31日まではQRコードがない場合でも、現地で書類記入もできるそうだ。

また、新型コロナ感染防止対策も各国で異なり、他のEU国で通用するルールがスペインでは罰金の対象となるケースもあるのでご注意を。

身近なものではマスクの着用。

密閉された空間やソーシャルディスタンス(1.5メートル以上)が確保できない公道・広場、交通機関内などでは着用が義務付けされており、違反の場合は100ユーロまでの罰金。(守ってないスペイン人、よく見かけます)

このほか、入場制限や予約必須、お祭りの中止など、観光にも影響しそうなこともあり、しばらくは、ちょっと窮屈な旅行になりそう…かな?



現在も13の州で感染の再拡大が確認されているスペイン。本日発表された新規感染者は149名、ここ一週間での死亡者数は19名でした。


2020-06-26

古いマリオカートも乙なもの…だろう

今日、ヤフーニュースを見ていたら、日本では『Nintendo Switch』の生産が夏ごろ正常化するとのこと。

自宅待機で需要が増えたのは日本もスペインも同じ。警戒事態宣言が発令されるや否や、どこを探しても『SOLD OUT』になっていたことを思い出す。(我が家でも購入を一時検討しました)


Nintendoといえば、私の中では『マリオカート』。子どもが小さい頃、よく相手をしたものだ。とは言え、毎回ボロボロボロボロ負け😰。容赦してあげるなんてまだ知らない奴は、ドラマチックでしかも屈辱的な結末を用意してくれたものだ。

しかし、私にとってもうこれは人生ゲームや神経衰弱などで子どもにおまけしてあげる的な余裕などまったくなく、運転免許すら持っていない子どもを相手に『勝ちたい』気持ち全開の真剣勝負だった。



そんな思い出深い『マリオカート』を久しぶりに見る機会があった。それは、今週月曜日に放送された『テレビ千鳥』。

千鳥のお二人がSwitchで『マリオカート』を遊ぶというものだ。

たまらなく面白く、そして懐かしい。

なにやら、Switchのマリオカートには『ハンドルアシスト』というコースアウト防止機能が付いているようだ。

“当時もこんなものが付いていればなぁ…”、なんて思いながら、私の中で眠っていたテレビゲーム愛が再熱した。

とは言え、Switchを購入するお金があれば、あれも買えるこれも買えると考えてしまう貧乏性な私。悲しいかな、子どもも大人だし、Switchを購入しても私などとは遊んでくれないだろう。

しかも、そのような新しいものが家にやってきたら、リビングにいまだに飾られているWiiに申し訳ないという気持ちもある。実は、そのWii、息子のせいで現在使用不可という状態に…

(理由:Wiiのリモコンが息子の友人宅に置き忘れられたままになっている。持ち主(息子)にさえ気づかれず今日に至る(10年以上?)。よって、我が家には虚しさを隠せきれないヌンチャクがあるだけ)

そんな折、シンクロニシティ的なタイミングでこんなものが子ども部屋から発見された!



『Nintendo Game Cube』!!! こんな年代物、知らない人の方が多いかもしれない。

『マリオカート』はもちろん、『マリオ・スーパースター・ベースボール』や息子がはまりまくったサッカーゲーム『スーパーマリオ・ストライカーズ』など、ゲームもたくさん残っている。


今日は警戒事態宣言が解除されから初めての週末ということもあって、各地で何キロにも及ぶ交通渋滞が報告されている。

そんな人を横目に、私は久しぶりに会うこのゲームたちと充実した週末を過ごすだろう。



2020-06-25

キャッシュレス時代にソレ?

3カ月余り続いた警戒事態宣言も解除され、今週から『新しい日常』へと移行したスペイン。

だが、解除から数日も経たないうちに、規模は小さいものの各地でコロナ感染の再拡大が確認され、地域によってはフェーズ2に後戻りしたところもある。




こまめな手洗いをはじめ、マスク着用やソーシャルディスタンスの確保など、新型コロナによって取り入れられた新たな習慣。

それに加え、テレワークやリモート授業など、人との接触にも変化が生じ、『現金に触れたくない』を理由としたキャッシュレス派も増えたようだ。

このようにスペインでも、『With コロナ』という新しい環境を新常識と工夫で乗り越えている。

さて、今日の話は『物乞い』について。

スペインにはいろいろな種類の物乞いがいるが、よく駅やバスターミナルで『〇〇まで帰らなくてはならないが、お金がなく、少しでもいいので援助してもらえませんか?』と声をかけてくる物乞いがいる。

個人的に、このタイプの物乞いはもうすでに消滅したかと思っていたが…

健在でした。



大型スーパーを出たところで、手を振りながら車に近づいてきたひとりのおばさん。

道でも聞かれるのかなっと思い窓を開けると、「変なものではありません。怖がらないで」と話しはじめた。

私:“うそっ!このパターン!”

話は回りくどく、いつになっても結論にたどり着かないもようだったので、「結局、何が必要ですか?」と聞くと、

おばさん:「今、父が入院していて〇〇まで帰らなければなりません。10ユーロあれば切符が買えるのですが、少しでも手伝ってもらえない?」

“あ~、まだいたの。この手の物乞い!”

私は、「申し訳ありませんが、現金を持ち合わせていないので」と言って、立ち去った。

事実、その時の所持金は1ユーロと50セント。



もし、この話をキャッシュ全盛期を生きてきた母が聞いたら、『みっともない!』と一言ありそうだ。

しかし、以前からキャッシュレス傾向にあった私は、コロナの影響で一層キャッシュレス派になってしまい、今では長財布の出番さえない。(手荷物も軽くて少なく、快適そのもの←これって、女子力が0に近づいてるってこと?😱)

持ち歩くのは小銭だけで、スーパーのカートに必要な分のみ。ちなみに、もしも使えない場合を想定して、数枚持って行くことが多い。

キャッシュレス化が進むこのご時世、物乞いも新たなアイデアが必要になりそうだ。



2020-06-15

母の敗北

我が家の修理&DIYはすべて私が担当。

家具の組み立て・取り付けから、配管やコンセントの修理まで、コツコツとひとりでする。専門ではないのでときには半日、いやそれ以上時間がかかることもあるが、それでも家族の協力なしの基本ひとり作業。

アイデアを駆使したお粗末な修理に終わることもあれば、ありがたいYoutube のチュートリアル動画で『もう、プロいらんやん!』レベルの仕上がりになることもある。



そんな我が家には、もう数カ月前から放ったらかしになっている子ども部屋の照明器具があって、病気の回復も順調なので取り付けることにした。

今回は念のために家族に『これから照明取り付けま~す』と宣言したら、わりと暇そうにしてた息子が『手伝う』と即答してくれた。

私が作業、彼は『あれ取って!それ取って!』の手伝いと見守り?役。

それでは、はしごに上ってまずは今ある照明の取り外しから。

ところが、何としたことか!ねじが外せない。今、目の前にある照明器具を取り付けたのも私。それならば、なぜ外せない?

ドライバーが回せないというか、持っていられないほど右手が弱っているのか?

はしごの最上段で(背が低いので、最上段でもちょっと背伸び気味)奮闘していると、見るに見かねた息子が『交代しよっ』と言ってくれた。(私的には交代したくなかったけど…)

しかし、問題はココから!

彼は私に似ず、頭に『ど』が5個ぐらいつくほどの不器用さん。小さい頃は真逆だったが、それがいつ頃からか…。まあ、昔の器用さはほかの分野に反映されていると思うので、それほど残念なことでもないが…。

話はそれたが、まず、彼が最初に放った質問は、驚くなかれ、『ドライバーどっちに回したらいいの?』だった。



ねじを取ってもらった後は、私が電線、本体を外した。

さて、次は電気ドリルを使って天井に穴をあける工程だ。

“ドライバーさえ十分に扱えない今の母には、電気ドリルは危険すぎる…”

と思ったのかどうかは知らないが、『次はコレやな!』とやる気満々気味の息子が電気ドリルを見ながら言った。

私は母として子どものやる気を尊重すべきで、『えっ、怖っ!』なんて間違っても言えず、使い方を説明することに。

最初はドリルの音にビビっていた様子だったが、さすがに力があるというか、背が高いメリットがあるというか、あっという間に3つ穴を開けてくれた。

もうここまでくれば、私が下から指示した方が早いだろうということで、照明器具に電線を通し、幸いにも電線は切ったりしなくてもそのまま使える状態だったので所定の場所につなげてもらった。

息子は、『あー、手が疲れすぎ~』『もう、絶対やれへんから!』
私は、『それとちゃう!あー、何で分かれへんの!』『もう、私がするわ!』

なんて仲良く?話しながら、最終的にカバーを付けてでき上り。やれやれ😅


今回は片付けまで手伝ってくれた息子。ちらっと見せた彼のドヤ顔に、母は敗北を感じたのでした。



2020-06-14

世間から置いてけぼりを食らう私はフェーズ0

新型コロナによる規制緩和もずいぶんと進み、フェーズ0からはじまった緩和対策は今ではフェーズ3に入った地域がほとんどだ。ガリシア地方は明日から警戒事態宣言が解除されるほど。

EU諸国との国境の正常化についても、スペインは当初ポルトガル同様7月1日としていたが、EC(欧州委員会)からの強い要望もあり、21日に訂正された。いよいよ、経済復興のための往来が加速する。

それに先立ち、明日15日、バレアレス諸島では1万人程度のドイツ人観光客を試験的な試みとして受け入れるそうだ。

このような一連の緩和対策に、スペインの外出を誘うようなすばらしい天候、また規制生活でたまったストレスの反動も相まって、羽目を外しまくりルールを無視する人もしばしば見かけられる中、人々は大いに外出を楽しみ、新しい日常への移行を切望しているようだ。

しかし、世間が活気をとり戻りしつつあるかたわら、もともとインドア派の私は相変わらずフェーズ0を楽しんでいる。

つまり、移動範囲や距離は増えたものの、ウォーキングと大型スーパーでの買い物以外はほぼ外出しない、今のところしたくない。

友人と会いたいならビデオ通話、大型スーパーでも買えないものはネットショッピング。

バルやカフェなど感染対策をとっているとはいえ、まだ分からぬリスクがあるのなら、私の中では渇望するに値するものでもない。

ドライブ好きの私が唯一楽しみにしていたのが、県や州を超えて移動が可能になる日。

とは言え、今はバルなども利用したくないぐらい神経質になっているのなら、『じゃあ、ドライブ中のトイレはどうすんねん!』ということで、我慢できる範囲にするか、自分的に納得のいく万全の準備を整えるか…。

それならいっそ、行かない選択も全然あり!ということで、私はやっぱりフェーズ0状態にどっぷりつかっている。




病気後まだ休職中でもあり、たぶん今年の夏は旅行にも行かない・行けないだろう。

でも今は、太陽の差し込むテラスでまったくのんびり、毎日がバカンス状態に等しい生活を送くっている。




2020-05-19

マスク、意外に偉大だった

ついにスペインでも密閉された空間はもとより、公道でのマスク使用も義務付けられた。

後者に関しては条件付きで、ソーシャルディスタンスが確保できない場合に限られている。

しかし、外出時によほどのことがないと、人とすれ違ったり後ろから追い抜かれたりするのは免れないだろう。

みんながみんな直径2mのフラフープのようなものでも付けるのなら話は別だが…




ということで、さっそく早朝のウォーキングにマスクをつけて出かけた。

まだ暗い早朝は人を見かけるのも稀で、マスクいる?って感じだが、不意に後ろからランナーに追い越されることもあるので、つけていれば安心。

とりあえず、朝が明けるまで、そして人のいないところではマスクを外して歩いてみた。

結局、1時間のウォーキングのうち30分ぐらいはマスクをしていただろうか。

ダブルガーゼで作った自家製マスクは、軽くて肌触りも良い。しかし、マスクの中は徐々に暖かくなり、家でマスクを外したときには、覆われていたほっぺ辺りがほんのり赤くなっていた。

それに、とっても息ぐるしい!

これからの季節、日焼けや熱中症なども気になる。いっそのこと、マスクを極力使わない自粛生活を続けよう!なんてこともちらっと頭によぎった。

ただ、マスクの良いところも発見!

それは、ノーメイクでもアラが十分隠れるところ。ファンデーションやコンシーラーの比ではない!

もう、マスク離せません!状態になりそうな今日この頃です。




2020-05-17

自己判断と言われたので…

明日からマドリッドやバルセロナなど一部の地域を除き、スペインのほとんどが緩和フェーズ1になる。

緩和フェーズごとにいろいろな規制が定められているが、状況を加味してか、それとも批判に影響されてか、ちょくちょく内容に手が加えられるのでややこしい。

さて、私のリハビリ生活もすでに2カ月がたった。筋トレをはじめ、苦手な家事や日ごろサボっていた掃除などを率先して行っているうちに、動きや感覚が嬉しいほど戻ってきて、回復は思っていた以上に順調だ。

先日もネット注文した商品を大型スーパーに車で取りに行けたほどだから、病気したことを知らない人からすれば、いたって普通のオバサンに見えるだろう。

とは言え、確かにまだ指先はとてつもなくどんくさい!

しかしながら、商品受け取りのサインがグニャっと歪んでしまっても、『こんなサインなんや』と思われるだけだろうし、確認メールを提示するのにスマホ操作にめちゃくちゃ時間がかかっても、『オバサンあるある』として不思議がられないものだ。

車の運転に関して言えば、こちらもギアチェンジに指先を使うわけでもなく、しびれ感の残る足も動きには何の支障もない。

そもそも運転して大丈夫なの?というところだが、先月の主治医との電話カウンセリングでは、『運転は自己判断で。決して焦らずに。念のためリハビリの先生に聞いてみてください』と言われた。

でも、リハビリの先生とのカウンセリングも、今の警戒事態宣言が続く状況では電話のみ。しかも、いまだに1回カウンセリングが行われただけだ。

それに、電話でどこまで分かる?

いつになるか分からない次回、対面のカウンセリングが可能になるだろう数カ月後には、交通量が元に戻っていてかえって危険…

と思った私は、交通量の少ない今の方が運転しやすく安全?という『自己判断』にいたった。



2020-05-11

V字回復を意識しすぎたある航空会社

今日からスペインの多くの町で、緩和フェーズが0から1に移行する。

そんな中、こんな信じられへん様子がツイートされた。5月10日、マドリッドからカナリア諸島行きのイベリア・エクスプレスの機内は、ほぼ満席だ!


さらに、こちらはちょっとキレ気味の機内放送のツイート。
放送では(大阪弁に訳すと)、『こっちはこっちで規則守ってんねんから、文句あるんやったら降りてくれてもええねんで』的なことを言っている。


イベリア側は、新型コロナ対策のガイドラインにのっとり、ウイルスに効果がみられる空調システムの導入や衛生面の強化を実行していると説明しているが…



そもそも、イベリア・エクスプレスは配慮がなさすぎだ!いくら新型コロナの影響で経営が悪化してると言えども、お客様の満足と安全を第一に考えるのが本来のやり方では?

乗客数を減らすとか、間隔を十分ではないがあけるとか…、見るからに対策やってます!的なことをやるほうが、今の状況下では好感度が上がる。

『私たちどもイベリア・エクスプレスは、現状況下におきまして、(営利を重視せず)お客様の安全とニーズを最優先したサービスを提供いたしております』みたいな…

ちなみに、カナリア諸島はすでに先週からフェーズ1にあり、マドリッドはまだフェーズ0。

カナリア諸島政府も航空会社に対しての抗議を表明し、政府に事態の調査を要請する模様だ。

2020-05-06

パンデミック対策 学校編

今、日本では新型コロナの影響によって『9月入学』案が話題になっている。

いろいろな分野で見直しが必要になっているようだ。

実は、スペインでも今、『1クラス15人制』が政府から提案されている。



スペインの学校では通常1クラス25~30名程度。家の息子の時代もそのような数だったと記憶している。

昭和時代に育った私からすれば、少人数でうらやましいな~っと思っていたが、それが新学期(9月)から、さらに少ない15名で授業を進めようとする取り組みだ。

もちろん、そのために学校を新設するわけではなく先生が増えるわけでもない。そんな予算など今のスペインにあるはずもない。

そこで、朝・昼のシフト制や日にちや週によってシフトを組み、学校の授業と自宅学習を組み合わせたスタイルが構想されているのだという。

子どもたちのソーシャルディスタンス、すなわち子どもたちの安全が最優先されたこのプラン。9月までの間に、オンライン授業の準備と各家庭のオンライン環境の充実を目指している。

しかし、

学力への影響や都市部と田舎の事情の違い、予算不足による学校側の不満や衛生の問題など、課題は山積み。

『子どもたちの健康は、どのように守るべきなのか』、今後の教育スタイルで守れるものなのか?

2020-05-03

半端ない!スペイン人の緩み方

『週末の散歩はスルーして、様子を見ることにした』

自粛緩和によって散歩やスポーツが許可された昨日、慎重派を装った私の予定はこうだった。

しかし…

結局のところ、息子の誘いにのって外出することに…

人が多いのは想像できたが、その通り、人が多い。これではソーシャルディスタンスをとることはまず無理!

原則1人、あるいは同伴を含め2人で行動できるのだが、そうでないグループがかなりいる。

そして、まーよく喋る。無口で歩く習慣がまるでない。

ある『スペイン人親子』と思しき2人は、家ででけへんのかい!とツッコミたくなるような口喧嘩をしている。

おばさん3人組は道幅を3人で完全に占領しながら、しかも大きな声を出して歩いている。

ある道に差しかかると、5~6人が大きな輪になって喋っている。彼ら同士はソーシャルディスタンスをとっているのだが、そのソーシャルディスタンスのせいでこれまた大声で話すはめに。しかも、道を通る人は、その輪の中を通って行かなければならず、かといって彼らが道を譲るわけではない。彼らは完璧なソーシャルディスタンスをとっているのだから。

そして、マスクもつけないランナーや自転車が、そんな私たちの中を縫うように走っていく。

自粛緩和がはじまると、スペイン人の緩み方は半端ない!

今のような状況下においては、こんなちょっと笑えるスペイン人的自己中が残念に思えた。




というわけで、今日は朝一のウォーキングに出かけた。

まだ暗い朝は、誰もいない!(気持ち良すぎ😍)

昨日の絶望的な10分の散歩とは違って、今日は約1時間で日の出まで見れた。そして、最初の45分間にすれ違ったのは、わずか4人のランナーと4台の自転車だけだった。






2020-05-02

自粛緩和に思うこと

外出禁止などの厳しい対策により、スペインでは感染状況が減少傾向に向かっている。

爆発的な感染者を出したマドリッドでも、臨時に作られた仮設病院が閉鎖されるほど状況は良くなっているのだ。

それに伴い、50日近くも続いた自宅待機と外出禁止にも、ようやく自粛緩和がはじまった。

約8週間をかけて、4段階に分けた緩和大作戦が繰り広げられる予定だ。

とは言え、前例のない状況は油断がならず、もしこの8週間で通常の生活が戻るにしても、衛生やソーシャルディスタンスを強化した生活が強いられることになるだろう。このスペインでも‼

声が大きく、唾が飛ぶのもお構いなしの『熱弁家スペイン人』、ジェスチャーやボディタッチなしでは話せない『話の内容より大袈裟なスペイン人』、ことあるごろに家族で群れる『家族大~好きスペイン人』

果たして、この国の人が衛生やソーシャル云々といった新しい習慣を受け入れられるのだろうか…



ちなみに、すでに先週からはじまった子どもたちの散歩に加え、本日から大人も散歩やスポーツが可能になる。もちろん条件付きで。

大人・子ども・高齢者の3グループに分かれ、それぞれが散歩できる時間帯や移動範囲(自宅から1KM以内・スポーツは市町村内)などが決められており、原則1日1回となる。

心配性の私はこの週末の散歩はスルーして、様子を見ることにした。子どもたちの散歩がはじまった当初、地域によってはごった返し、嬉しさの余りか違反行為が目立ったからだ。

自粛が緩和されるが、それはパンデミックが終息したことを意味しない。このような錯覚が錯覚でなくなり、早く安全な生活が戻ることを願っている。




2020-04-15

『星野源さん×安倍首相のコラボ動画』私なりに解読してみた

数日前、日本のニュースで話題になった『星野源さん×安倍首相のコラボ動画』

「何様だ!」「この国の首相は貴族か」「ふざけんな!」など、批判的なコメントが殺到し散々な結果となったようだが、

一方で、「35万個のいいね!」を獲得したという報道もある。

メッセージは国民への感謝の気持ちと協力を訴えたものだが、この動画のどこをどう見ればそのようなメッセージが伝わってくるのか、まったく意味不明!

そこで、動画の本当のメッセージを私なりに考えてみた。


豪華であるが、キモいぐらい趣味の悪いリビングで

外出自粛のためトリミングサロンにも連れて行けず、めちゃくちゃ臭くなっちゃった犬ちゃんを可愛がりたいが、臭さのあまりちょっと距離を置いてしまわざるを得ない。

誰が淹れてくれたかは知らないが、出されたコーヒーは全然おいしくなく、飲んでも飲んでも減らない地獄。

本を手に取るも、新型コロナに対する医療対策や、経済的な補償・援助などについては、どこをどう探しても載っていない。

絶望的な気持ちになりリモコンを手に取って、妻の喜ぶお花見の番組でも探そうとするが、

こんな状況で予定が全部なくなっちゃった彼女は、好き勝手な行動をしまくり、またネットでたたかれることになるだろう。

そんな妻と四六時中一緒にいなければならないが、

それでも緊急事態宣言のときは、私のように自宅にいましょう。



2020-04-08

すっぴん生活で得たもの

警戒事態生活中は外出もできず、別に誰に合うこともない。ビデオ通話でも、いたって親しい人としか話さないので、見た目を気にすることもまったくない。

そうなると、メイクをする必要も……ない!

私の場合、自宅待機・外出制限が発令される前に1週間入院していたので、実質1カ月のすっぴん生活が続いている。

家に帰ればすぐにメイクを落とすような人間だったが、それでも近所のスーパーやちょっとしたお使い事でも、必ずなにがしらメイクをして出かけたものだ。

それが一変して、毎日、1日中すっぴんでいられる。

メイクをしていないと…

ほお杖が、いつでも遠慮なくつける
鼻がかみ放題
服(ネック周辺)が汚れない
目が疲れたりかゆくなったとき、無意識に目元に手がいっても全然平気
メイクやクレンジングの時間がいらない

このすっぴん生活で、さぞかしお肌も喜んでいるのでは?と思い鏡をのぞくと…



いつもと同じくキメが粗く、透明感のない肌には大きなシミがでんと座っている。

そしてそのシミは、すっぴん生活のせいかいつもより元気に見えた。

2020-04-03

伝えたくない『アベノマスク』

昨日、日本が大好きな友人と電話で話した。

彼女は東日本大震災の際、日本人の秩序の良さに感銘し、それ以来、日本・日本人を大リスペクトしているスペイン人だ。

彼女は熱心にこう語ってくれた。

- スペインはスポーツ以外なら世界のTOP10に入ることはまずないのに、コロナ感染に関してはTOP3に入っている。それに比べ、日本はランキングの下の方で頑張っている。

それは、まず日本人が清潔だから。よって感染が広がらない。
そしてスペイン人と違って、外出自粛なら自粛を完全に守る素晴らしい国民性がこのような結果を生んでいる


日本のニュース番組から見える日本とは若干食い違った印象を持っているようだが…

あ~、こんなに日本を高評価してくれる友人に、お粗末すぎる『アベノマスク』のことがどうして言えようか。

2020-03-25

『Muévete en casa』自宅待機時のトレーニング番組

感染検査キットの配布が進むにつれてか、感染者数もこの24時間で8000名ほど確認された。

全体の確認数は47000名以上。回復者数が5000名以上に達するなか、死者の数も今や中国を超え、3400名以上の方が犠牲となっている。

全国的にマスクやゴーグルといった医療関係者を守るアイテムが不足しており、医療に携わる人の感染者数は5400名ほど、全体の約14%を占めている。

さて、私たちの警戒事態生活も10日以上となった。

私はもっぱらリハビリを兼ねた家事一般や軽い運動のほか、字の練習や絵を描いたり、パソコンでニュースを読み漁ったりなど、したいことやした方がいいことの多い毎日を送っている。

脳出血直後は右手が思うように動かず、スプーンで食事を口に運ぶこともできなかったが、今はよそ見をしていても、テレビを見ていても口めがけて無意識のうちに動いてくれている。

この素早い反応は、私の優れた食欲のせいか‼

字もゆ~っくり書けば、誰かに見せられるほどに上達。自分の名前も書けるようになったし。

しかし、字が多くなるにつれて字と字がくっ付き雑で、何を書いているのか不明な状態に…。が、そもそも普段から字が下手でも、とにかく早く書きたいという性格だったので、今にはじまったことではないと痛感している。

また、右半分の感覚が鈍っているため、熱さも冷たさも痛みもはっきりとは感じられない。まあ、それも考えようによっては、夏の暑さも冬の寒さも半減され、体の半分が年中快適な状態でいられるのかも…。

そんな私の生活に今日から取り入れたルーティンがある。

朝の運動番組『Muévete en casa』だ。

数日前からはじまったこのプログラムは、自宅待機・外出制限があるなかで、簡単で(?)手軽なトレーニングを紹介してくれている。

30分程度の運動は、私のように運動音痴で運動習慣のない人間にはもってこいだ。

テレビの前でマネする私は、どこまでできているかはさておき😅、まるで何年もトレーニングをしてきた人のような気分。想像力だけは全く衰えていない!



2020-03-23

『テセウスの船』衝撃を受けた名ショーン

3月も下旬に入り、冬のドラマがひとつ、またひとつと最終回を迎えた。もちろん、日本のドラマの話だ。

実は数年前から、日本のドラマにドはまりの私。

日本にいた頃は、まったくドラマに興味がなかった私だが、30年近く日本を離れていると、何とも懐かしく、しかも日本の近況も知れるから、ドラマ様様である。

ドラマの中でも、とくに面白い系やほのぼの系のドラマが大好きだ。

今冬なら、『パパがも一度恋をした』とか…

そして、話題を呼んだ『テセウスの船』も、第一話から毎週欠かさず見た。(入院中の週を除き)

最終回まであんなに謎を引きずっておいて、犯人は最後の30分であっさり判明。個人的にはちょっと残念な出来栄えだったろうか。無駄な伏線の多さは、Netflixオリジナルの映画にも似ている。

しかし、最終場面のハライチ・澤部さんには度肝を抜かれた。

あらすじは長くなるので書かないが、これは、ナイスキャスティング😆このどんでん返し、はっきり言って一番の衝撃的なショーンだったように思える。



今春は『ハケンの品格・続編』や『家政婦のミタゾノ』が戻ってくるらしい。

それまでは、バラエティを見て楽しみに待ってます。

2020-03-22

スペイン人の自宅待機。いまのところ

警戒事態の中での生活も早1週間が過ぎた。しかし、感染者はこの1週間でうなぎ上り。

それを受け、当初予定されていた2週間の自宅待機から、さらに15日間の延長が確定した。

感染者は28000名をすでに超えている。

昨日ペドロ・サンチェス首相が、「ウイルスによるダメージは、まだこれからだ」と語っていたが、感染の恐怖に経済面の恐怖、それに加え精神的なダメージも懸念される。

またそれ以上に、この陽気なスペイン人が1カ月間の自宅待機・外出制限に耐えきれるのか、辛抱できるのか?

とは言うものの、

私が感じる範囲、今のところみんな自宅待機・外出制限をよく守っているようだ。警察や軍隊のコントロールも行き届いている。

こんな例外もあるが… 


これは、週末を前にセカンドハウスに向かう車で交通渋滞となったバレンシアの道路。もちろん、特別な許可がなければ自宅に逆戻りとなり、600ユーロ以上の罰金が課せられる。

そして、毎日8時から始まる医療関係者へのエールもいまだに続いている。人々はバルコニーから拍手を、警察や消防、バスなどは病院へ駆けつけてエールを送る。

我が家のご近所さん?(誰なのかは知らないが)の中には、7時30分ごろからものすごいボリュームで音楽を鳴らし、この界隈を盛り上げてくれている人がいる。そして、そのリズムや曲に合させて同じように歌ったり、手拍子を打ったりする、隣人たち。

ま~、音楽の趣味が合わないので、どこまで嬉しいやら…といった感じだが。



ちなみに、先日ブログに書いた感染検査キットの問題は、すでに配布がはじまり、数日後には全国に15~20分で検査結果が得られるようになるとのことだ。

2020-03-17

日本ではマスク。スペインでは〇〇が高額?

バレンシアのサッカーチーム『Valencia CF』で、選手やコーチ陣の35%が新型コロナウイルスに感染していることが判明した。

先月19日バレンシアCFは、イタリア・ミラノで行われたチャンピオンズ・リーグ戦に参加。

数日後ミラノは、イタリア政府によって感染リスクが非常に高い地域に位置付けられる。厳重な警戒の中進められた試合だったが、今となっては悔やまれる決断となってしまったようだ。(しかも、ボロ負けしてるし…)



1万人近い感染者が出ている新型コロナウイルス。

サッカー選手や政治家、その家族など、多くの著名人の感染が確認されているが、彼らは比較的新型コロナ感染検査キットが手に入りやすい人たちだ。

感染検査キットが手に入らない一般人、症状があるもののそれが一体新型コロナか分からずにいる人、あるいは感染していても気が付かない人がいる中、政府が発表する確認数とは、どれだけを網羅しているのか?と疑問に思う。

日本ではマスクの転売が問題視されているが、スペインでは感染検査キットが高額で売られているケースもあるようだ。

外出制限がとられ国境も閉鎖された今、なんとも不透明な真実だけが私たちに安堵感を抱かせているのではないだろうか。

2020-03-16

新型コロナ警戒事態と私生活

警戒事態宣言から3日。

9000名以上の感染確認者と300名以上の死者が出ているスペインでは、早くも警戒事態(当初は2週間の予定)の延長が騒がれている。

連日、事態の報告に当たっている保健省のフェルナンド・シモン氏も、疲れが溜まっているのかどうなのか、声がガサガサになっているのが心配だ。


さて、自宅待機3日目はというと…

まだ、まったく退屈していない。

昨日のブログでも言ったが、リハビリ中の身なので、何をするにも時間がかかるからだ。

朝からコーヒーを作るもカフェテラのふたが上手に閉められず、すべてオジャン。トーストにバターをぬるも時間がかかりすぎて、出来上がったときはトーストもコーヒーも冷めている。

パソコン相手にいろいろやっていると、検索や文字の入力にとてつもない時間がついやされ、「パソコンはまったく便利ではない」と憤慨しながらも奮闘する。

そんなこんなで、時間はあっという間に過ぎていくのだ。

自分流のリハビリも考案してみた。

子どもが小さい頃読み聞かせた本を朗読。

お箸とボタンのゲーム。まったく日本人らしい。

あと、ラジオ体操に文字の練習、カラオケやリフトアップマッサージなどなど…

かなり充実した警戒事態を過ごせそうだ。

2020-03-15

リハビリとブログ更新

スペインで警戒事態が宣言されて2日目。

スパーマーケットや薬局などを除くすべての商店は閉店し、外出制限も課せられている。

現在の感染者は、7700名以上。とくにマドリッドは3000名に迫る勢いだ。

病院ではシフト体制を強化したり、すでにリタイヤした医療関係者の協力も集っている。スーパーマーケットでも食糧や必需品が供給できるよう、今月の給料アップを発表したところもあるようだ。

そして町では、昨日に続き今日もスペイン全土の医療関係者へ拍手のエールが送られた。


警戒事態に至るまでの、連日の新型コロナウイルス関連ニュースを、私はすべて病院で知ることとなった。

私は1週間ほど脳出血で入院していたのだ。

テレビ付きのまだまだ新しい個室。部屋もなかなか広い。

Wifiがつながりにくかったので、日本のドラマは見れなかったが、Netflixでシリーズをダウンロードして見放題。

食事はお世辞にもおいしいとは言えない代物だったが、そのおかげで2キロほど痩せた。

ドクターや看護師さん、スタッフみなさん親切で、お産のときの入院と比べると扱いがすこぶる良いというか、サービスの向上に感動している。

そんな私の今後の目標は、右手の回復。(正確には、目標のひとつにすぎないが…)

右足や右顔には、ほとんど後遺症は残らなかったが、右手が上手に使えない。

スマホ操作がスムーズにできないのはもちろん、このブログを書くのにも、どれだけ時間がかかったか…

字なんか、2度読みできないほど汚くて、だんだん小さく、絶望的になって悲しくなるが…、

とは言え、左で書けばもっとひどい結果になったので、さすが長年利き手をやってきただけあるな~っと感心してしまった😂。



今後も、リハビリを兼ねてブログの更新をしていければと思っています。


2020-03-03

最新!新型コロナウイルス感染状況

新型コロナウイルス感染者の数が150名以上に達したスペイン。

これまでのところ重症者は確認されているが、死者が出るまでには至っていなかった。

しかし、

バレンシアで原因不明の肺炎で死亡した男性が、実は新型コロナウイルス感染者だったことが判明。

死亡したのは先月の13日。イタリアで大量感染が確認される前ということになる。





2020-03-02

スペインの救急病院事情と新型コロナウイルス

通販でマスクを注文してから1週間以上。

そろそろクレームの電話でもと思っていた矢先、セーラーからのキャンセルがあったとメールが届いた。

えっ!今ごろ!

もう今なんか、ほかのどんなところ探しても売ってないやん!

まっ、そこまでしても感染するときは感染するものだし、街中でマスク姿の人を見ることもまだまだ少ない。

ましてや、マスク姿の、しかも東洋人が歩いていれば、どう思われることやら。

先日、息子が新型コロナウイルス感染に関しての持論を語ってくれた。

彼曰く、

「感染するなら早ければ早い方がいい。なぜなら、感染者がまだ少ないうちは、病院も手厚く扱ってくれるから」

なるほど…

日本政府の新型コロナウイルス基本対策でも、

軽症であれば原則として自宅で療養してもらい、重症化の恐れがある人の治療に注力するため医療機関の態勢を整備する

とある。



しかも、スペインの多くの病院では、医師・看護師の不足、医療器具の不足、ベッド不足などといった問題をかかえている。

インフルエンザなどにより救急患者が増える時期は、待合室はもちろん、病室、廊下にいたるまで患者でごった返す。

病室は200%以上の定員オーバー、廊下ではあるもののベッドに横になれる人はまだラッキーな方で、十分な処置がほどこされないこともよくあるようだ。

いまだに明確な薬が処方されているわけでもなく、たとえ隔離されたとしても、ひとり部屋を占領でき、医師団があれやこれやと治療に全力を注いでくれるのなら、普通のインフルエンザより新型コロナウイルスの方か待遇が良いということか。

(ちなみに、スペインのすべての病院が上記のような問題をかかえているわけではありません)








2020-02-28

新型コロナウイルス 私的ささやかな対策

28日現在、スペインでの新型コロナウイルス感染者数は30名以上。

カナリア諸島・アンダルシア州・カタルーニャ州・マドリッド州・バレンシア州・アラゴン州・カスティージャ・イ・レオン州、バレアレス諸島、と広がりを見せている。


そのうち、カナリア諸島とアンダルシアの一部の地域に対しては、封鎖処置も検討されているようだ。

政府の対応は、冷静すぎるうえ、遅い。判断の失敗を恐れているのか…
メディアの対応は、大量の情報を伝えながら不安を掻き立てる。さすがプロ!


私は情報に影響されやすい方なので、自分的なささやかな対策を実行している。

まず、玄関にアルコール消毒液!私以外誰も使っていないが…

それと、ニンニクも欠かさず食卓に。

また、先日読んだ日本のニュースでは、買いだめではなく備蓄をすすめていたようなので、毎回買い物は少し多めにしている。(普段は備蓄なしの生活をしているので、いろんなところに食べ物・飲み物が増えてきてて、なんか幸せ~

しかし、

1週間ほど前に注文したマスクはまだ配送されず。てな訳で、週末はカーゼやハンカチでマスクを作ってみます。


2020-02-26

観光大国スペイン、どうする新型コロナウイルス

イタリアで新型コロナウイルス感染が拡大、隣国やヨーロッパ全土で警戒が強まる中、スペインでも現在10数名の感染者が確認されている。

普段からマスク文化のないスペインにいたっても、店頭でマスクを見ることはなく、先週まで取り扱われていた通販のマスクも在庫がない状態だ。

それでも危機感が迫っているというわけでもなく、ちょっぴり不安でありながらも冗談のように新型コロナウイルスの言葉を口にする人も多い。

数日前、薬の処方箋のために診療所に行けば、いつになくごった返した待合室で、マスクなしで堂々とクシャミや咳をする人を何人も目にした。

感染が確認された男性のひとりは、家族や友達に次のようなメッセージを送ったそうだ。

―心配しないで!僕に見つかったのは普通のインフルエンザにもあるような軽い症状で、パンデミックのおそれから入院しているだけー


国境を越えて簡単に人が行き来できるこのご時世…
新型特有の症状が出なかっただけで、実は予想以上に多い人が感染しているのでは…
と思ってしまう。

2月下旬に予定されていたバルセロナの「Mobile World Congress」は中止になったけど、そのほぼ1カ月前には、マドリッドで世界最大級ともいわれる「国際観光展 Fitur」が開催されたし、そこで感染0とは…信じがたい!

カーニバル、バレンシアの火祭り、聖週間、セビージャの春祭り、
今から春に向かって、スペインでは有名なお祭りやイベントが待っている。

どのような対策が取られるのか…



と心配している私は、アレルギー性鼻炎の真っ只中!あ~、まぎらわしい~


2020-02-18

心温まる図解と情けないシール

サッカー好きのおじいちゃんのために、リモコンの使い方を図解してあげた人の話がニュースに。

これを見て思い出した。うちの洗濯機。



















2年ほど前、しばらくひとりで留守番することになった息子のために、洗濯機の操作順番を示したもの。もちろん洗剤、柔軟剤投入口もしっかりマークしてま~す。

ちなみに、

息子→当時20歳

それまで洗濯したことなかったんかい!