2013-05-26

スペイン人とリサイクル

数日前お話しした、近所の空き地にできた真っ白な家

ここ数日ですっかり初夏を思わせる気候になったので、この小さな家の玄関も夏らしく模様替えされた。

ドアの代わりに分厚い毛布が吊るしてあったのが、今は涼しそうな簾が付いた。

またドアの横にあった小窓も、板ではなく透明のプラスチックが付いている。それも内側からカ―テンの様な物が付いている様だ。

全てはきっといろんな所から集めて来たリサイクル品だろう。それにしても、探せば揃う揃う。




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そこでスペインの、と言うか私の住んでいる地区のゴミ状況やリサイクル感覚について少し。

オルガニックゴミ、プラスチックゴミ、紙や団ボールゴミ、ガラスと言う様にゴミ箱が決まっていて、そこに分類して捨てれば良い。曜日などは今のところ関係なく捨てられる。時間帯は夜の10時からだったと思うが、これに従っている人に未だ合ったことが無い。違反の場合は罰金が課せられる様だが、殆ど皆が無視しているので私の住んでいる地区では何時でもOK。

その他、衣料や靴は何処かの施設でリサイクルして貰える様に特別な収集BOXが町のあちこちに配置されている。

粗大ゴミについては、私の住んでいる町では、市役所に電話をして指定された日の確か夜11時に玄関に出しておけば拾っていってくれる。最低3個だったと思う。

もう何年も前、この粗大ゴミ回収サ―ビスを利用した時のこと。市役所に電話した時、ちょっと心配だったので確認の為念を押した。

「6個粗大ゴミがありますが、もし玄関に放置した段階で誰かに持って行かれて、3個以下になったらどうしたらいいんですか?」
「ご心配なく、ちゃんと回収します。」との返事だった。

私たちは一つ一つゴミを家から玄関に運び出さなくてはならなかった。案の定、3つめを持って降りた時既に1つ目は姿が無かった。最終的に6個の粗大ゴミは4個市によって回収されていった。

また、多くの人はそのままオルガニックゴミの傍に放置して、市から大型回収サ―ビストラックが来るまで、誰かが拾ってくれるのを静かに待っている。

それが、この無責任に見えるリサイクル方法が結構イケル!

おもちゃ、服、家具、小さな電化製品等々、拾って行ってくれるくれる。

例えば、私が若い頃ホームステイしていたスペイン家庭のお母さんは、チョクチョク家具を拾って来ては自宅で使っていた。彼女のベッドルームの家具の殆どがリサイクル品だった。

また、こんなこともあった。ある知人のお母さんに、「この間まだ使えるテレビ台を拾って来たけど、私の家にはもうテレビ台あるから、あなたの家に一つどう?」とオファーされた。何故、自宅に必要ないのに拾って来る!っと疑問に思った。(同時に、私そんなに貧乏に見えるのだろうか?とも思った)

以前同じマンションに住むおじいさんがゴミ箱の横に放置されていた板を手にもって良く検査した結果、自宅に持ち帰ったのを目撃したこともある。一体それで何を作ると言うのだろうか?!

また、拾って行ってくれる人がいると言う事は、誰かに持って行って貰おうと捨てる人がいると言うことで、例えば、近所のある人は古くて固くなったパンを買い物ビニールに入れて、誰かに食べて貰える様にゴミ箱の端に引っ掛ける。

友人も引っ越しの際、「そんなん、もう使ってくれへんで!」「はっきり言って、失礼!」と言いたくなるほど使いこなされた黒いフライパンや擦り切れまくったスリッパ、ありとあらゆる彼女の不要品をオルガニックゴミの横にドンドン捨てていた。

という訳で、私はスペイン人のリサイクル精神に圧倒される毎日を送っている。




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