2020-05-19

マスク、意外に偉大だった

ついにスペインでも密閉された空間はもとより、公道でのマスク使用も義務付けられた。

後者に関しては条件付きで、ソーシャルディスタンスが確保できない場合に限られている。

しかし、外出時によほどのことがないと、人とすれ違ったり後ろから追い抜かれたりするのは免れないだろう。

みんながみんな直径2mのフラフープのようなものでも付けるのなら話は別だが…




ということで、さっそく早朝のウォーキングにマスクをつけて出かけた。

まだ暗い早朝は人を見かけるのも稀で、マスクいる?って感じだが、不意に後ろからランナーに追い越されることもあるので、つけていれば安心。

とりあえず、朝が明けるまで、そして人のいないところではマスクを外して歩いてみた。

結局、1時間のウォーキングのうち30分ぐらいはマスクをしていただろうか。

ダブルガーゼで作った自家製マスクは、軽くて肌触りも良い。しかし、マスクの中は徐々に暖かくなり、家でマスクを外したときには、覆われていたほっぺ辺りがほんのり赤くなっていた。

それに、とっても息ぐるしい!

これからの季節、日焼けや熱中症なども気になる。いっそのこと、マスクを極力使わない自粛生活を続けよう!なんてこともちらっと頭によぎった。

ただ、マスクの良いところも発見!

それは、ノーメイクでもアラが十分隠れるところ。ファンデーションやコンシーラーの比ではない!

もう、マスク離せません!状態になりそうな今日この頃です。




2020-05-17

自己判断と言われたので…

明日からマドリッドやバルセロナなど一部の地域を除き、スペインのほとんどが緩和フェーズ1になる。

緩和フェーズごとにいろいろな規制が定められているが、状況を加味してか、それとも批判に影響されてか、ちょくちょく内容に手が加えられるのでややこしい。

さて、私のリハビリ生活もすでに2カ月がたった。筋トレをはじめ、苦手な家事や日ごろサボっていた掃除などを率先して行っているうちに、動きや感覚が嬉しいほど戻ってきて、回復は思っていた以上に順調だ。

先日もネット注文した商品を大型スーパーに車で取りに行けたほどだから、病気したことを知らない人からすれば、いたって普通のオバサンに見えるだろう。

とは言え、確かにまだ指先はとてつもなくどんくさい!

しかしながら、商品受け取りのサインがグニャっと歪んでしまっても、『こんなサインなんや』と思われるだけだろうし、確認メールを提示するのにスマホ操作にめちゃくちゃ時間がかかっても、『オバサンあるある』として不思議がられないものだ。

車の運転に関して言えば、こちらもギアチェンジに指先を使うわけでもなく、しびれ感の残る足も動きには何の支障もない。

そもそも運転して大丈夫なの?というところだが、先月の主治医との電話カウンセリングでは、『運転は自己判断で。決して焦らずに。念のためリハビリの先生に聞いてみてください』と言われた。

でも、リハビリの先生とのカウンセリングも、今の警戒事態宣言が続く状況では電話のみ。しかも、いまだに1回カウンセリングが行われただけだ。

それに、電話でどこまで分かる?

いつになるか分からない次回、対面のカウンセリングが可能になるだろう数カ月後には、交通量が元に戻っていてかえって危険…

と思った私は、交通量の少ない今の方が運転しやすく安全?という『自己判断』にいたった。



2020-05-11

V字回復を意識しすぎたある航空会社

今日からスペインの多くの町で、緩和フェーズが0から1に移行する。

そんな中、こんな信じられへん様子がツイートされた。5月10日、マドリッドからカナリア諸島行きのイベリア・エクスプレスの機内は、ほぼ満席だ!


さらに、こちらはちょっとキレ気味の機内放送のツイート。
放送では(大阪弁に訳すと)、『こっちはこっちで規則守ってんねんから、文句あるんやったら降りてくれてもええねんで』的なことを言っている。


イベリア側は、新型コロナ対策のガイドラインにのっとり、ウイルスに効果がみられる空調システムの導入や衛生面の強化を実行していると説明しているが…



そもそも、イベリア・エクスプレスは配慮がなさすぎだ!いくら新型コロナの影響で経営が悪化してると言えども、お客様の満足と安全を第一に考えるのが本来のやり方では?

乗客数を減らすとか、間隔を十分ではないがあけるとか…、見るからに対策やってます!的なことをやるほうが、今の状況下では好感度が上がる。

『私たちどもイベリア・エクスプレスは、現状況下におきまして、(営利を重視せず)お客様の安全とニーズを最優先したサービスを提供いたしております』みたいな…

ちなみに、カナリア諸島はすでに先週からフェーズ1にあり、マドリッドはまだフェーズ0。

カナリア諸島政府も航空会社に対しての抗議を表明し、政府に事態の調査を要請する模様だ。

2020-05-06

パンデミック対策 学校編

今、日本では新型コロナの影響によって『9月入学』案が話題になっている。

いろいろな分野で見直しが必要になっているようだ。

実は、スペインでも今、『1クラス15人制』が政府から提案されている。



スペインの学校では通常1クラス25~30名程度。家の息子の時代もそのような数だったと記憶している。

昭和時代に育った私からすれば、少人数でうらやましいな~っと思っていたが、それが新学期(9月)から、さらに少ない15名で授業を進めようとする取り組みだ。

もちろん、そのために学校を新設するわけではなく先生が増えるわけでもない。そんな予算など今のスペインにあるはずもない。

そこで、朝・昼のシフト制や日にちや週によってシフトを組み、学校の授業と自宅学習を組み合わせたスタイルが構想されているのだという。

子どもたちのソーシャルディスタンス、すなわち子どもたちの安全が最優先されたこのプラン。9月までの間に、オンライン授業の準備と各家庭のオンライン環境の充実を目指している。

しかし、

学力への影響や都市部と田舎の事情の違い、予算不足による学校側の不満や衛生の問題など、課題は山積み。

『子どもたちの健康は、どのように守るべきなのか』、今後の教育スタイルで守れるものなのか?

2020-05-03

半端ない!スペイン人の緩み方

『週末の散歩はスルーして、様子を見ることにした』

自粛緩和によって散歩やスポーツが許可された昨日、慎重派を装った私の予定はこうだった。

しかし…

結局のところ、息子の誘いにのって外出することに…

人が多いのは想像できたが、その通り、人が多い。これではソーシャルディスタンスをとることはまず無理!

原則1人、あるいは同伴を含め2人で行動できるのだが、そうでないグループがかなりいる。

そして、まーよく喋る。無口で歩く習慣がまるでない。

ある『スペイン人親子』と思しき2人は、家ででけへんのかい!とツッコミたくなるような口喧嘩をしている。

おばさん3人組は道幅を3人で完全に占領しながら、しかも大きな声を出して歩いている。

ある道に差しかかると、5~6人が大きな輪になって喋っている。彼ら同士はソーシャルディスタンスをとっているのだが、そのソーシャルディスタンスのせいでこれまた大声で話すはめに。しかも、道を通る人は、その輪の中を通って行かなければならず、かといって彼らが道を譲るわけではない。彼らは完璧なソーシャルディスタンスをとっているのだから。

そして、マスクもつけないランナーや自転車が、そんな私たちの中を縫うように走っていく。

自粛緩和がはじまると、スペイン人の緩み方は半端ない!

今のような状況下においては、こんなちょっと笑えるスペイン人的自己中が残念に思えた。




というわけで、今日は朝一のウォーキングに出かけた。

まだ暗い朝は、誰もいない!(気持ち良すぎ😍)

昨日の絶望的な10分の散歩とは違って、今日は約1時間で日の出まで見れた。そして、最初の45分間にすれ違ったのは、わずか4人のランナーと4台の自転車だけだった。






2020-05-02

自粛緩和に思うこと

外出禁止などの厳しい対策により、スペインでは感染状況が減少傾向に向かっている。

爆発的な感染者を出したマドリッドでも、臨時に作られた仮設病院が閉鎖されるほど状況は良くなっているのだ。

それに伴い、50日近くも続いた自宅待機と外出禁止にも、ようやく自粛緩和がはじまった。

約8週間をかけて、4段階に分けた緩和大作戦が繰り広げられる予定だ。

とは言え、前例のない状況は油断がならず、もしこの8週間で通常の生活が戻るにしても、衛生やソーシャルディスタンスを強化した生活が強いられることになるだろう。このスペインでも‼

声が大きく、唾が飛ぶのもお構いなしの『熱弁家スペイン人』、ジェスチャーやボディタッチなしでは話せない『話の内容より大袈裟なスペイン人』、ことあるごろに家族で群れる『家族大~好きスペイン人』

果たして、この国の人が衛生やソーシャル云々といった新しい習慣を受け入れられるのだろうか…



ちなみに、すでに先週からはじまった子どもたちの散歩に加え、本日から大人も散歩やスポーツが可能になる。もちろん条件付きで。

大人・子ども・高齢者の3グループに分かれ、それぞれが散歩できる時間帯や移動範囲(自宅から1KM以内・スポーツは市町村内)などが決められており、原則1日1回となる。

心配性の私はこの週末の散歩はスルーして、様子を見ることにした。子どもたちの散歩がはじまった当初、地域によってはごった返し、嬉しさの余りか違反行為が目立ったからだ。

自粛が緩和されるが、それはパンデミックが終息したことを意味しない。このような錯覚が錯覚でなくなり、早く安全な生活が戻ることを願っている。