2014-06-29

夏になると… サザエさんが見れない

この週末を利用してバカンスに出るスペイン人の移動が始まった。

既に子供たちは長~い夏休みに入っている。

家の息子はここ数年、夏休みが始まると朝夜逆の生活に突入する。なんとか、せめてお昼には起きてほしいが、いくら起こしても返事だけが返ってくる。

彼もそれなりに努力をしているのだが、無理のようだ。

以前(随分昔になるが)、ある日本のテレビ番組で誰かが、「朝?起きたらサザエさんがやっていた」と発言。その人は夕方6時半頃に起きたのだった。

周りの人は「え~、なんやそれ!」的な反応だった様な気がする。

では、今日の息子の「朝?起きたらサザエさんが終わってる時間だった」はどのような反応をされるのだろうか。

そう、今日息子は午後7時過ぎに起きたのでした。

明日は、友人達と英語のフリー体験に朝から出かけるらしいが、今夜は寝ない、と言うより寝れないので、さてどうなることやら。







2014-06-24

頑張れ!サムライブルー

イングランド、スペイン、そして今日はイタリアとサッカーの強豪がW杯を去って行った。

今まさに、日本が大奮闘中だ!前半終了まじか同点になった!凄い!

日本の皆さんはテレビなどで試合をご覧になれるだろうが(時間的にはキツイが)、私はネットで試合の経過を追っている。

ギリシャも1点をとり、コート・ジボワールに先制をとった。

頑張れ!サムライブルー!

それでは続きをネットで追います。

2014-06-20

チリ戦の敗北を救ったフェリッペ6世


先日のW杯チリ戦との敗北、昨日のフェリッペ6世スペイン国王誕生と、大イベントに振り回されたような感じがする1週間だった。

終わってみれば、なんともあっけない2日だったのだろうと感じてします。

photo credit:
<a href="http://www.flickr.com/photos/afonso-m/4775175436/">
Afonso M.'</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a>
 <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nd/2.0/">cc</a>
サッカーに於いては、既に多くのスペイン人が想像していたような結果となった。しかしながら、彼らはサッカー大国の国民らしく、大いに期待を膨らませ、大いに応援し、大いに盛り上がった。

大体、私の様なサッカー音痴でも、あのデル・ボスケ監督の拘りの選手選択には呆れてしまう程だ。

4年前のW杯では、出場メンバーの多くがバルサ、レアル・マドリッドの選手で、早く言えば、好調期だったバルサの選手をスタメンに出しておけば、それで選手が勝手に優勝を手にしてくれてもおかしくない。

しかし、今回招集された若手の選手は兎も角、4年経っても同じようなメンバーにしがみ付いていては、今回の結果が出るのは素人でも分かることだ。

カシージャス、トーレス、チャビー、ビージャ、ピケ、ブスケッ、ファッブレガス、等々……

チャビーなどはもっとかわいそうで、彼は2年前のUEFA欧州選手権では、実は彼自身出場を拒否したにも拘らず、デル・ボスケ監督の建っての願いで参加。結果的には優勝したのだが、この時すでにチャビー選手自身が≪自分ではもうダメだ≫と気が付いている。

それを何故また引っ張り出してきたのか? 

今回のW杯2戦で、メンバー交代がある度に、「あ~、やっぱりこれできますか?!」とダメ押しの期待のできない選手がグラウンドに出てくる。

あ~!とため息しか出ない状態。

ともあれ、2年後のフランスで行われるUEFA欧州選手権に向けて、世代交代、監督交代に期待したいところだ。

photo credit:
<a href="http://www.flickr.com/photos/armandolobos/5264924289/">
alobos Life</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a>
<a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.0/">cc</a>

そんな中、運よくチリ戦の敗北の翌日が、フェリッペ6世スペイン国王即位式とあって、ニュースもそちらに重視されたようで、サッカーで失望した人々も少しは気が紛れたのではないだろうか。




2014-06-15

スペイン大敗で大金GET!

予想外の大差で、予選第一戦に敗れたスペイン・サッカー・ナショナルチーム。

デル・ボスケ監督の失策が大きな要因を見られる中、そんな失策に感謝している人がいる。

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/yourwaymagazine/14113672707/">
YourWay Magazine - www.yourwaymagazine.com</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.0/">cc</a>


photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/fotoscanon/8021037579/">
Doctor Canon</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a>
<a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.0/">cc</a>
≪Cepsa≫ガソリンスタンドで行われていたW杯第一戦の賭けに、1対5と、本人自身不可能だと思った結果が見事的中した人がいるのだ。

バイクにたった9.3ℓ給油した彼は、7万人ほど参加したこの賭けの唯一の的中者となり、100000ユーロの賞金を手に入れた。

彼は第2戦、スペイン対チリ戦にももう既に賭けをしたらしい。スペイン5、チリ1と。




2014-06-13

給食とサッカー

待ちに待った夏休みはもうすぐそこ!子供たちは長~い夏休みに突入する。

しかし、近年子供たちの楽しはずの夏休みが、深刻な問題になっているのだ。

以前、子供たちの≪一日一食≫というタイトルのブログを書いた。ちょうど一年ぐらい前のことだ。

あれから一年たった現在、子供たちの生活状況が改善していないという悲しい夏を迎えることとなった。

≪Save the Children NGO≫ の4月の報告書によると、29,9%のスペインの子供たちが最低限の生活を強いられているとのことだ。

そうした子供たちには、少なくとも学校がある間は≪給食≫がある。政府からの援助もあって、安く(或いは無料で)、栄養のバランスのとれた≪給食≫は彼らの一日の唯一の食事となるケースも稀ではない。

学校がお休みになると当然、≪給食≫もなくなるわけだ。

幾つかの自治体は、夏休みも≪給食≫を続行する計画を立てている。

また、あるNGO (Change ONG) からはこんな提案まで出た。

彼らは今回のW杯出場のサッカー選手からの寄与を求める署名運動を繰り広げているのだ。
(署名はこちらからできます。)

ご存知の方もいらっしゃるだろうと思うが、スペイン・サッカー代表がこのW杯で支給される金額が桁違いに凄いのだ。

グループで次のステージに勝ち残ると60,000ユーロ。
準々決勝までいくと、90,000ユーロ。
準決勝では、180,000ユーロ。
決勝まで勝ち抜くと、360,000ユーロ。
そして優勝すると、各選手720,000ユーロが支給されるのだ。

ヨーロッパの経済大国、あのドイツでさえ、優勝した暁の報酬は各選手300,000と言われているのに……

そんな事とはつゆ知らず、無邪気に子供たちはスペイン代表を応援するのだ。

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/alquimiadigital/13912415035/">Víctor Gutiérrez Navarro</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="http://creativecommons.org/licenses/by/2.0/">cc</a>







2014-06-10

早く言えない単語

私は元々、日本語でも早口言葉がすごく苦手と言うか、ろれつが回らないと言うか、お喋りのくせに上手に発音できてないことが多々ある。

そんな私は、当然のことながらスペイン語の単語にも苦労することがある。

例えば、先日こんなニュースを読んだ時のことだ。

現在バルサの監督として採用された、ルイス・エンリケ氏が、救急で虫垂炎の手術をしたというものだ。

虫垂炎はスペイン語で、≪Apendicitis = アペンディシティス≫。

これがどうも上手く言えない。早く言えと言われたら、絶対無理!

≪A-Pen-Di-Ci-Tis≫と一つ一つ小さく区切らないと、なかなか言えない。

もうスペインに住んで20年以上になるが、悲しいかなこんなことが時々ある。



photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/martineno/2791035793/">
martineno</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a>
 <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.0/">cc</a>


次の言葉は習得するのに、かなりの歳月を要した。今も尚、早くは言えない。

その言葉は、≪Desatascador = デサタスカドール≫。日本語では排水溝のつまりを取り除く≪カバーラップ≫のこと。(実は今はじめて日本語で何というか知りました)

≪Des≫=非、不、反対、否定という意味 の言葉と、≪Atascar≫=詰まる、一杯で動けないという意味の言葉からなり、≪Desatascar = 詰まりをなくす≫という意味になる。

そして、語尾を≪dor≫にして、詰まりをなくす道具、つまり≪カバーラップ≫になる。

私はどうもこれが上手に発音できず、いつも≪Des-Atascador≫と2つに区切ってしか言えなかった。(動詞Desatascarも同じ)

そして、無理をせずに2つに区切って言うと、ものすごく上手過ぎるぐら上手に、それもめっちゃ早く発音できる♪ もうスペイン人も顔負けぐらいに。

ただ2つを一緒にすると、不思議にも躓いてしまうのだ。

早く言えないのは私だけでしょうか……









2014-06-08

受け継がれる2つのスペイン

スペイン国王の退位が発表されて以来、≪君主制≫に疑問を持つスペイン人から≪君主制の是非を問う国民投票を!≫という声が上がっている。

フェリッペ王子が国王に就任する19日が近つ゛くなか、昨日スペイン各都市で≪国民投票≫に賛同する人たちが街に繰り出した。

現在のファン・カルロス国王に比べ、好感度も高く、国民の支持を受けているかのように見えるフェリッペ王子ではあるが、この国に深く根付く、スペイン内戦に象徴される≪左派の共和国派≫と≪フランコを中心とした右派のナショナリスト派≫の対立は、今も尚、時代を超え、内戦を歴史の時間でしか知らない世代にも受け継がれているのだ。

ある新聞で読んだ記事には、≪ファン・カルロス国王がフランコの後継者として国王に即位した後、スペイン総選挙によって権威主義から立憲君主制に移行した時代の人達が、現在のスペインの人口の何パーセントに当たるのかを考えるとするならば、国民の声を今まさに聞くべきである≫とあった。

その一方で、フェリッペ王子に期待を寄せる人々も多い。

ある調査によれば、今≪国民投票≫が行われても体制は変わらないだろうと言う予想も出ている。

一見陽気で、屈託のない国民に見られがちだが、多くのスペイン人の奥底にはこの2つの思想が今も尚受け継がれ、ともすると彼らを両極端に引き離す力さえ持っているのだ。

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/dolphin_s/4532479284/">dolphin.s</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.0/">cc</a>





2014-06-06

15年先のスペイン人

先日こんな衝撃的ではあるが、納得がいくようなニュースがあった。

なんと!スペイン人が他のヨーロッパ諸国の様な英語レベルに達するまでには、少なくとも15年はかかるというのだ。

スペインで英語を教える先生方の77%は、小学生の方がスペインの政治家より英語レベルが高いと考えている。

そして91%の先生が、今どき英語のできない政治家は、政治家になる資格がないと思っている様だ。

確かに、英語が大変お粗末なスペインの政治家たち。先生方の9割が、マリアノ・ラホイ首相は中学の英語のテストにすら合格しないと確信している。

はたして15年後、スペイン人は例えば≪WIFI≫を何と呼んでいるだろうか。

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/srgblog/2245288360/">srgpicker</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="http://creativecommons.org/licenses/by/2.0/">cc</a>




2014-06-03

サムライ・ブルーへの期待

昨日のスペイン国王退位発表により、W杯が始まるまで、ここ暫くはこの話題に明け暮れる日々が続くと思われる今日この頃。

譲位式は6月18日の予定だそうだ。

18日と言えば、ちょうどその日はW杯でスペインサッカー代表がチリと対戦する日だ。

今回のデル・ボスケ監督の招集メンバーにがっかりしている、或は不服なスペイン人が沢山いるのはこの間のブログでも言った通り。

家の息子も半分笑いながら、「アホや」と一言。「スペインには世界トップクラスの選手が大勢いる。それなのに、例えば昨年のFIFAコンフェデレーションズカップで2位に終わるというのはおかしい。自分だったら、こんな恵まれた人材で負けるはずがない!」とのこと。

そして彼は、彼が心から同意したネット上で見たあるコメントを教えてくれた。それはこう言っている。

≪4年前のW杯優勝は、素晴らしかった。多くの人はデル・ボスケ監督のお蔭だと、監督の素晴らしさを称えるが、実はそうではない。あの優勝が素晴らしかったのは、デル・ボスケという全く以って無能な監督を持ちながらも、優勝を手に入れたからだ。≫

そんなスペインの疑わしい期待とは対照的に、サムライ・ブルーへの期待が上昇している。各国のメディアからかなり注目を集めている様だ。

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/kamurogi/4653163564/">
kamurogi</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a>
 <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.0/">cc</a>
息子は、今回のW杯でサムライ・ブルーがかなりいいところまで勝ち抜くだろうと予想している。それは決勝進出、また優勝も可能であるとまで友達に言いまくっている程なのだ。

私は幸いにも、スペインチームと日本チームを応援している。つまり一つがダメでも、もう一つあるという幸せさ。

もし両チームが勝ち抜いて対戦があるとするなら、準々決勝から可能性が出てくる。

そして、準々決勝でなければ準決勝での可能性もある。

更には、両チームの決勝対決も期待できるのだ。私のW杯カレンダーの見方が間違っていなければ…







2014-06-02

遂に!やっと!Viva España!

≪スペイン国王が退位≫ 今朝、首相によって発表された。

やっと!と言う感じだ。

健康状態、数々のスキャンダル、その上国王ファミリーの汚職、横領疑惑や孫の困った生活環境等々、精神的にも、体力的にもこれ以上は厳しい状態なのだろう。

現在のフェリッペ王子は、父親のファン・カルロス国王に比べ、人気がある。王子ファミリーへの国民の好感度はかなり良い様だ。

フェリッペ王子が、新たなスペインのクリアなイメージを世界にアピールすることを願って止まない。

Añadir photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/98040415@N08/9139847250/">Car|os A|varez</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.0/">cc</a>leyenda

2014-06-01

デル・ボスケ監督、拘りの≪W杯招集メンバー≫?

デル・ボスケ監督の最終≪W杯招集メンバー≫が昨日発表された。
スポンサーのスーツをおお披露目する、
デル・ボスケ監督

非難の声が、Twitterをはじめとするソーシャルメディアで続々と寄せられた。

まず、私の様なサッカーに詳しくない者でも、「えっ、ちょっとこれ?」と思ったのは、フォワード。

トーレス、ヴィージャ、ディエゴ・コスタ、の3名。

トーレスはもう以前から招集されるのがおかしいと思われる存在の、スペインサッカー代表チ―ムの顔と言っていいくらいお馴染みの一人。

先日のボリビア戦でも、ペナルティー・キックを決めただけで、チャンスを幾つも逃している。ペナルティー・キックでさえ、見ている側はキッカーがトーレスとなると、ちょっとしたハラハラドキドキものだ。

ヴィージャに関しては、4年前の前W杯の全盛期(?)からは遠くかけ離れた活躍ぶりだ。年齢的にも、ましてやW杯ではリーグ戦とは違い、試合と試合の間隔が狭い上、もし万が一上位まで進出できたとすると、試合はもう連日と言っていいほどの厳しさだ。体力的にも無理が予想されてもおかしくない。

ソーシャルメディアでは、このヴィージャの代わりに、現在ユヴェントスのフェルナンド・ジョレンテをという声が多かったようだ。彼は今シーズンかなり良い結果を残している。

ディエゴ・コスタは、ご存知の様にハムストリングの負傷で、リーグ最終戦、バルサとの優勝をかけた試合にも僅か16分でベンチ入り、その後何とかチャンピオンズ・リーグにと大がかりな治療を重ねた結果が、こちらもたったの9分だけの出場となった。

まぁ言えば、病み上がりの選手を起用すると言う事になるのだ。彼が十分に彼の良さを発揮できると考えるのは、あまりにも楽観的過ぎる。

また、先日のブログでも触れたように、このディエゴ・コスタとミッドフィルダーのへスス・ナバスはそれぞれの怪我の最終検査が行われ、へスス・ナバスの場合は完治の状態だったにも拘らず、最終的にはメンバーから外された。

ナバス選手ファンの個人的な理由から、また多くのサッカー通が非難するように、これは大きなミスである。

あの、極限まで右へ右へをと攻めて行きながらも、あんなギリギリの右からセンターにボールを確実に返す技が彼以外に誰が出来るだろうか!

残念極まりないメンバー選択だ。

しかしながら、スペインの唯一救われる点は、ナバス選手の様な質の良いミッドフィルダーが沢山いることだ。

フォワードが頼りない分、彼らの活躍が更にクローズアップされることになるだろう。