2013-03-05

こんなところに見る、スペイン版詰めの甘さ!

先日ローマのスペイン大使館で開かれた≪宗教と公共空間≫と言うタイトルのシンポジウムで、スペイン内務大臣ホルヘ・フェルナンデス・ディアス氏が、「ホモ・セクシュアルの夫婦」に関して次の様なことを口にした。

「同じ性同士の夫婦に反対する場合、我々は宗教的な主張は出来ません。彼らが、男女でできた自然な夫婦と同じ保護を受けるべきでないと言う合理的なアーギュメントは存在します。人類の生存は、例えば、保障されないでしょう。」

スペインでは2005年から、同じ性同士の結婚が出来るようになった。法的に認められている。このカトリック教の匂いがきつい国で、この法案が受理されたのは前政権PSOE党の時だった。

さて、この分野に於いては先進的な取り組みを行っている様に見えるスペインではあるが、どこまで先進的かと言うと…

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/bagels/2775355627/">SMN</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.0/">cc</a>


今日こんなニュースを読んだ。

あるゲイの夫婦が、結婚証明書を申請した。理由は、夫婦の一人アントニオさんがロンドンにある看護学校に入学を予定してる。その入学申込書に、既婚未婚の記入と、既婚の場合結婚証明書の提出が義務付けされているからだ。

そこでこの夫婦、市役所で結婚証明書を申請、受理した。

受け取った証明書には、

夫 アントニオ
妻 ホセ

つまり、夫はその通り、アントニオさんで間違いがないのだが、この妻に当たる所が問題だ。
妻、スペイン語では  Mujer=女 と表記され、女でないホセさんがそこに!

もう法案が可決されてから8年目になると言うのに、何ともスペインらしい "詰めの甘さ" ではないか。

ちなみに前述のホルヘ・フェルナンデス・ディアス氏に関しては、彼の所属するポプラル党からも賛否両論が飛び交っている。ポプラル党員のゲイ既婚者からは辞任を求めるの声も上がった。









photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/ministro_interior_gob_es/7920865146/">Jorge Fernández Díaz, Ministro del Interior</a> via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.0/">cc</a>


にほんブログ村 海外生活ブログ スペイン情報へ
にほんブログ村

 
スペイン(海外生活・情報) ブログランキングへ



0 件のコメント:

コメントを投稿