2013-07-22

不思議な提案

今年に入ってスペインでは、既に35人もの女性がドメスティック・バイオレンスの犠牲となった。

去年の犠牲者が57名だったのに対し、今年はそれを大幅に超えそうな数字だ。

この状態をどう受け取っているのか、政府はこの程、ドメスティック・バイオレンスの被害者の統計方法の改善を提案した。

被害者として数えられる最低限の条件として、ドメスティック・バイオレンスにより24時間以上病院に入院したことが求められる。

政府はこの新しい統計方法を来年2014年から導入したいと考えている。

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/djwudi/399870576/">djwudi</a>
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当然この提案に反対する声が、ソーシャルネットワ-ク等を通じて広がっている。これでは多くの被害者の実態が無視される形となり、最終的にはこれも被害者に対する保護及び援助予算の削減、つまり経済緊縮政策の一つに他ならないと訴えている。

これに対し政府は、これまでの保護、援助に関しては全く変化は無いと断言している。

とすると、この統計方法改善の意味は一体何なのか?

今のところ≪良いことなしの現政権≫に於いて、ドメスティック・バイオレンスによる被害者数の減少は国民に良い印象を与えるとでも考えているのだろうか? また、この統計方法によって無視されることとなる被害者の中から犠牲者が出る可能性が増加するとは考えられないだろうか。


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