2013-06-18

スペイン人のゴミ感覚

緊縮財政政策の影響があちこちに見られるスペインで、月曜日からムルシアにある病院で手術室13室が閉鎖されている。

病院の清掃サービスがストによりストップしてしまったからだ。

結果として、予定されていた、また予定されている手術は、衛生上の問題で延期された状態になっている。

≪メンテナンスサービスのストで病院がゴミで溢れる≫という状況は以前にも各地で見られた。病院に限らず、街の清掃サービス、学校の、空港の清掃サ―ビス、等のストはもう既に多くの都市で実施され、多くの住民に影響を与えている。

photo credit: <a href="http://www.flickr.com/photos/funadium/2035377049/">funadium</a> 
via <a href="http://photopin.com">photopin</a> <a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.0/">cc</a>


だが、ここで少し考えたいのが、≪利用者=スペイン人のゴミに対する常識≫だ。


と言うのも、今回報道されている病院の映像を見ていても、ゴミ箱付近だけではなく、廊下、ベンチ付近、ありとあらゆるところにゴミが散乱してるのが目に付く。

≪ゴミをできるだけ出さないように心掛ける≫、≪捨てるところが見つからない場合は持ち帰る≫等という日本人的な感覚がスペイン人には全く無い!

ある病院で眼科に行った時、医者は使用したガーゼを少し離れたところにあるゴミ箱に放り投げた。的が全く外れた形でガーゼは床に落ちた。そしてその使用済みガーゼはゴミ箱付近に落ちた他のゴミと一緒に、清掃の人が来るまでじっとそこに放置されるのだった。

学校では、おやつなどが入っていたと見られるアルミホイルがボール上になって校庭のあちこちに散らばっている。大きなゴミ箱があるにも拘らず。アルミホイルに入っていたと見られるパンの食べ残しも、鳥のえさになる前に児童たちに踏まれて黒くペチャンコに姿を変え、ゴミ箱から遠く離れた所で、これも清掃の人のお世話になるのをじっと待っている。

彼らのゴミに対する感覚は、

清掃というサービスにお金を払っている、或いは税金の一部で払っているので、ゴミを出す権利があり、またそれはそれに従事した人が処理するのが当たり前っといったところだろうか。

清掃サービスストは、利用者側のゴミ感覚も加担して、一層耐え難いものとなるだろう。そしてゴミを持ち帰る私は変人と見られることだろう。



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